真ん中に・・・なんとな~く、ももちゃんがいるのが分かります^^;
――――― 第 4 場 ―――――
音楽流れ、下手より魚先生登場。歌う。
“一人で優雅な午後
誰にも邪魔されず
のんびりくつろぎ ヒレを伸ばして
日頃の疲れ取りましょう
一人で贅沢午後
私は一人きり
何をしていても何も言われず
のんびり昼寝しましょう
今日だけは生徒達
他の先生に任せるのよ
そしてゆっくりお茶入れるわ
ソファーでヒレ伸ばすわ
こんな贅沢な時間
いつまでも続いたら
私の人生だから
選ぶなんてできないのよ”
小魚達「先生、ただいまー!」
先生「私の優雅な時間はお仕舞いね・・・。おかえりなさい!!
皆、珊瑚礁の森は楽しかった?」
小魚達「楽しかったー!」
先生「それは良かったわ!さぁ、手洗いうがいを済ませて、
おやつにしましょうね。」
小魚達「はーい!」
先生「・・・ももちゃん?」
もも「先生・・・」
先生「どうかしたの?」
もも「サメのおじさんが・・・」
先生「あら?そう言えば、サメ吉先生は・・・一緒じゃなかったの
?タコ先生?」
タコ先生「ももちゃん、大丈夫だよ。サメ吉先生は直ぐに帰って
来るから・・・。」
もも「だって・・・だって、サメのおじさんと一緒にいたのは誰?
サメのおじさんを連れて行こうとしてたんじゃないの?
サメのおじさん、困った顔してたわ!!」
上手よりサメ吉先生登場。
サメ吉先生「誰が困った顔してるって?(笑う。)」
もも「・・・サメのおじさん!!」
タコ先生「サメ吉先生・・・」
もも「帰って来たのね!!」
サメ吉先生「当たり前じゃないか。おかしなことを言うんだな、
チビすけ・・・。(笑う。)」
音楽流れ、もも歌う。
“心配してたの とても落ち着かないの
そんな気持ち初めてなくらい
もうどこにも行かないで 側にいて欲しいの
いつまでも大好きだから”
サメ吉先生「チビすけ・・・」
もも「安心したら、お腹空いちゃった!!先生ー!!おやつー
!!」
先生「はいはい!」
もも「サメのおじさん、行きましょう!!」
サメ吉先生「ああ・・・」
タコ先生「・・・サメ吉先生・・・」
(音楽フェード・アウト。)
全員、下手へ去る。
――――― 第 5 場 ―――――
音楽流れ、上手よりサメ1、2話しながら登場。
サメ2「兄貴!サメ吉さん、本当に来ますかね。」
サメ1「来なきゃ、あいつが守ろうとしてる小魚達を頂くまでさ。」
サメ2「そうですね!!俺、あのピンク色が食べたいなぁ・・・」
サメ1歌う。
“俺たちゃこの海に住む海賊さ
誰もが恐れるつわもの達さ”
サメ1、2歌う。
“食欲 満たすぜ もう直ぐ!!”
サメ1「しかし・・・俺達も甘いよなぁ・・・。あんなに沢山の餌を目
の前にして・・・。」
サメ2「本当に腹減ったなぁ・・・。」
サメ1「昔じゃ、待つなんてことなかったぜ、本当・・・。」
サメ2「・・・全く・・・」
サメ1、2歌う。
“頂こう!!”
サメ1、2下手へ去る。
――――― 第 6 場 ――――― A
下手より、サメ吉先生登場。
続いてタコ先生登場。
タコ先生「どこに行くのさ!」
サメ吉先生「タコ先生・・・」
タコ先生「・・・ももちゃんはどうするの!?あんなに、あんたに
懐いてるのに・・・。」
サメ吉先生「俺様がここにいる限り、いずれサメの仲間達にこの
場所がバレちまう・・・。そうなれば、あの小さな・・・
何も知らないで、俺のことを慕ってくれてるチビすけ
達が、危ない目に遭うんだ・・・。そんな目にあいつ
を、遭わす訳にいかないだろう・・・。」
もも、下手より登場。
もも「サメのおじさん!タコのおばさん!何のお話し?」
タコ先生「ももちゃん・・・あ・・・ええ・・・ちょっと・・・」
サメ吉先生「ああ・・・次の遠足の場所の相談をちょっと・・・な
・・・」
下手より先生、小魚達登場。
先生「さぁ、みんな!そろそろ寝る時間ですよー!サメ吉先生と
タコ先生に“おやすみなさい”を言って、ベットへ行きましょ
うね。」
小魚達「はーい!サメ吉先生!タコ先生!おやすみなさい!」
サメ吉先生「ああ・・・」
タコ先生「おやすみなさい。」
先生「さぁ、行きましょう。」
先生、小魚達、上手へ去る。(音楽流れる。)
もも行きかけるが、サメ吉先生の方へ。
もも「サメのおじさん!明日もまた一緒に遊んでくれる・・・?」
サメ吉先生「チビすけ・・・ああ、勿論じゃないか!早く行かな
いと、みんなに置いて行かれちまうぞ。」
もも「え?うん・・・おやすみなさい。」
サメ吉先生「おやすみ・・・」
タコ先生「おやすみなさい、ももちゃん・・・」
もも、上手へ去る。
サメ吉先生「・・・チビすけ・・・」
タコ先生「本当に行っちゃうの・・・?」
サメ吉先生「俺様がここにいたら・・・俺様の大切な・・・あいつら
が危ないんだ・・・。」
サメ吉先生歌う。
“俺は一人ここを離れ
旅にでる 遥か彼方
大切なものの為
思い残し 今行こう”
サメ吉先生「チビすけ・・・大きな魚になるんだぞ!じゃあな!」
サメ吉先生、下手へ去る。
入れ代るように、上手よりもも登場。
もも「サメのおじさん・・・どこ?どこなの?・・・サメのおじさん・・・
サメのおじさん!!サメのおじさーん!!(叫ぶ。)」
――――― 第 6 場 ――――― B
音楽変わる。(回想。)
サメ吉の声「おい、チビすけ!そっちへ行くと危ないぞ!!」
(エコー)
ももの声「平気よ!」
サメ吉の声「おい、チビすけ!そんなに急ぐと、珊瑚で怪我する
ぞ!!」
ももの声「痛いっ!!」
サメ吉の声「どうした!?」
ももの声「痛いっ・・・痛いよーっ!!えーん・・・!!」
サメ吉の声「ほらみろ!!だから言っただろ!?」
ももの声「えーん・・・!!痛いよーっ!!」
サメ吉の声「見せてみな!」
ももの声「痛いっ!!痛いよーっ・・・!!えーん・・・!!」
サメ吉の声「大丈夫!たいしたことない!」
ももの声「えーん・・・っ、えっ・・・」
サメ吉の声「(溜め息を吐いて。)ほら・・・背中につかまりな・・・。
おぶってやるから・・・。」
ももの声「(嬉しそうに。)うん!!サメのおじさん、だーい好きっ
!!(繰り返す。)」
上手より、先生、タコ先生登場。
先生「ももちゃん・・・?」
もも「先生!!サメのおじさんを助けに行きましょう!!」
先生「・・・え?」
タコ先生「ももちゃん!あんたが行ったところで、どうにもならな
いんだよ。余計、サメ吉先生を困らせることになるんだ
・・・。」
もも「・・・困らせる・・・?ううん・・・そんなことないわ!!サメの
おじさんが悪い奴らに、連れて行かれて黙ってるなんて
できない!!私が海底地震で、洞穴に閉じ込められた時
、サメのおじさんは命懸けで私のことを助けてくれたわ!
今度は私がサメのおじさんの力になるのよ!!ねぇ、先生
!!“小さくたって、みんなで力を合わせれば大きな力に
なる!”そうでしょ!?」
先生「ももちゃん・・・行きましょう!!」
みんなでサメ吉先生を取り戻しに行くことにした
ももちゃん達ですが・・・。無事にサメ吉先生は、
みんなの所へ戻って来るのでしょうか・・・。
それでは完結編へつづきます・・・。
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――――― 第 4 場 ―――――
舞台フェード・インする。
一時置いて、下手より鎌や、くわを持った村人達、
話しながら登場。
村人1「近頃、グレートプレーンズで放牧してる、牛や馬を襲う
狼か野犬が、夜な夜な出没いてるって知ってるかい?」
村人2「そうそう、喉元をひとかぶり・・・食い千切られてるって・・・
。」
村人3「早いとこ退治しないと、被害が広がる一方だぜ。」
村人4「本当に不逞野郎だな!」
村人1「皆と相談して、対策を練ろう!」
村人4「ああ!」
村人達、話しながら上手へ去る。
入れ代るように、下手より2頭の牛がゆっくり登場。
牛2「大丈夫かしら、こんな遠くまで来ちゃって・・・。」
牛1「平気よ!ここの草が私は好きなの!(後方へ走って行き、
草を取るように。)見て!美味しそう・・・。」
牛2「本当・・・。でも、早く食べて帰りましょう!皆が捜すかも
知れないわ。」
牛1「あなたって心配性ね!こっちへいらっしゃいよ!」
牛2、ゆっくりと後方へ。
そこへ上手よりサイコロ登場。2頭の牛を認め、
舌舐めずりすると、忍び足で歌いながらその方へ。
“こいつは美味そうだ・・・
久しぶりに腹一杯になれる
目の前にご馳走だ・・・
空腹でクラクラしてた
丁度いい・・・”
サイコロ「可愛いお嬢さん方・・・!」
牛1「誰!?(驚いて振り返る。)」
牛2、牛1の後ろに隠れるように。
サイコロ「何も怖がらなくていいんですよ。私はロッキー山脈の
麓の森に住む狼です。」
牛1「・・・狼さん?」
サイコロ「はい。とうもろこし畑へ行こうと、偶々通りかかったら、
美味しそうに草を召し上がっているお嬢さん方が目に
付いたので、ここの草がどんなに美味しいのか、教え
て頂こうと思いましてね・・・。(ニヤリと微笑む。)」
牛2「・・・行きましょう・・・」
牛1「そんなこと聞いて、どうするの?」
サイコロ「いえ何・・・友達のポニーに教えてやろうと思ったんで
すよ。奴も草は大好きですからね・・・。」
牛1「まぁ、ポニーさんにお友達がいるの?」
サイコロ「はい、おりますよ。何頭も・・・ね・・・(ニヤリとして、腹
を摩る。)」
牛1「そうね・・・、ここの草は、柔らかさや味、どれをとっても私の
知る限り、この辺りでは一番ね!」
サイコロ「私にも少し千切って、分けて貰えますか?」
牛1「ええ、いいわ!えっと・・・(草を取るように。)」
サイコロ、ニヤリと笑いながら、牛達に襲いかかろう
と、両手を広げてゆっくり近付く。
その時、下手方よりノラの声が聞こえる。
ノラの声「危ないぜ!!」
牛達、驚いて振り返り、サイコロの様子に悲鳴
を上げて、身を寄せ合う。
サイコロ「(下手方を見て。)畜生!!誰だ、俺様の食事の邪魔
をする奴は!!」
下手よりノラ、シェークスピア登場。
ノラ「そりゃあ、悪かったな・・・。」
サイコロ「また、おまえらか!!」
ノラ「それはこっちの台詞だ。(牛達の方を見て。)茫っと草なん
か食ってると、忽ちこう言う悪い奴のご馳走にされちまうぜ
。覚えときな。」
牛1「は・・・はい・・・。」
ノラ「もうコイツらは餌にはならねぇから、さっさと何処かへ行っ
ちまいな!」
サイコロ「ふん!!もう少しで今日は腹一杯になれたのに!!
畜生!!この間といい、今日といい!!」
サイコロ、怒ったように足を踏み鳴らして、
上手へ去る。
シェークスピア「よかったね。」
牛2「・・・あなた達は・・・?」
シェークスピア「僕達は、サンフランシスコに行く途中なんだ!」
牛1「サンフランシスコ・・・?」
シェークスピア「うん!」
牛1「(上手方を指差して。)あの聳え立つロッキー山脈を歩いて
越える訳?(笑う。)あ・・・ごめんなさい・・・。だけど、歩いて
越えるなんて無理よ。」
ノラ「鉄道に乗るさ。」
牛2「へぇ・・・、そうなの。」
シェークスピア「君達はここで何してたの?」
牛1「草を食べに来たの。」
ノラ「早く戻らないと、また危ないのに狙われるぜ。」
牛2「そうね、そろそろ帰りましょう。」
牛1「ええ。じゃあね。さっきはありがとう!」
牛2「さよなら!」
シェークスピア「さよなら!」
2頭の牛達、下手へ行きかけると、下手より
牛飼い登場。
牛飼い「いたいた!!こんな所まで・・・。」
牛達、慌てて下手へ去る。
牛飼い「(ノラとシェークスピアに気付いて。)野犬だ!!こ・・・
この野犬ども!!よくもうちの牛や馬を次から次へ!!
」
ノラ、牛飼いの様子に、警戒するように喉を唸らせ、
牛飼いを見据える。牛飼い、震える手で急いで担いで
いた銃を構えて、ノラとシェークスピアの方へ向って
撃つ。辺りに銃声が響き、驚いたノラとシェークスピア
慌てて上手へ走り去る。
牛飼い「ま・・・待て!!(再び上手方へ向かって、銃を放つ。)」
牛飼い、上手へ2匹を追い掛けるように去る。
(銃の音が響き渡る。)
――――― 第 5 場 ―――――
一時置いて、上手よりシェークスピア、元気よく
走り登場。続いてノラ、少し走るのが辛そうに、
息を切らせて登場。
シェークスピア「(笑って。)危なかったなぁ!僕、あんな凄い音
聞いたの初めてですよ!けど、何であの人、
あんなに怒ってたんでしょうね?僕達、何か悪
いことしたのかな・・・?ねぇ、ノラさん・・・(振り
返ってノラを見る。)」
ノラ、腹を押さえて座り込む。シェークスピア、
驚いて駆け寄る。
シェークスピア「どうしたんですか!?走り過ぎましたか?」
ノラ「・・・さっきの銃が・・・当たったらしいや・・・(フッと笑う。)」
シェークスピア「怪我したの!?見せて下さい!!」
ノラ「(首を振る。)・・・よく聞いてくれ・・・。おまえは、これから
自分一人で・・・サンフランシスコに行くんだ・・・」
シェークスピア「・・・ノラさん・・・、どうして・・・」
ノラ「俺は・・・おまえと一緒に行けそうにないから・・・」
シェークスピア「行けないって・・・」
ノラ「・・・よく聞くんだ・・・。俺はおまえを男と見込んで、これから
言うことを・・・おまえに頼むんだ・・・。俺には小さい頃・・・
別れ別れになった妹がいる・・・」
シェークスピア「・・・妹?」
ノラ「ああ・・・。(ポケットから写真を出して、シェークスピアの方
へ差し出す。)これが・・・写真だ・・・。可愛い妹だろ・・・?
(微笑む。)実は、誰にも言わなかったんだが・・・俺が本当
に旅する理由・・・それは、その妹を捜すことだったんだ・・・
。だから、俺の代わりに妹を捜して・・・これを・・・(自分の
首からペンダントを外して。)妹に・・・渡してくれるか・・・?
これから、ジェシーとの・・・楽しい生活を夢見てる、おまえ
には悪いけど・・・」
シェークスピア「(首を振る。)じゃあ、サンフランシスコへ行った
ら、一緒に捜しに行こうよ!!だって、今度は
僕がノラさんに付いて行く番でしょう!?」
ノラ「・・・そうだったな・・・。けど・・・今は一人で行くんだ・・・。
おまえなら大丈夫だ・・・十分、俺の代わりにアメリカ中を
旅して行ける・・・。」
シェークスピア「いやだよ!!一人でなんて・・・!!一緒に行
きましょう!!先ず、傷の手当てをして・・・」
ノラ「駄目だ!!」
シェークスピア「ノラさん・・・」
ノラ「今がおまえにとっての、ジャストモーメントなんだ・・・。今
がその時なんだよ・・・。その時・・・って言うのは、何度も
訪れるもんじゃない・・・。その時を自分のものにしろ・・・。
一人で立派に生きていけるかどうか・・・俺に見せてくれ
よ・・・」
シェークスピア「(泣く。)いやだよ・・・。怪我してるノラさんを
一人置いて行くなんて、僕できないよ・・・。」
ノラ「俺は・・・傷が治ったら・・・必ず、おまえの後を追って行く
・・・。だから、先に行くんだ・・・」
シェークスピア「・・・本当に・・・?」
ノラ「(微笑んで。)ああ・・・」
シェークスピア「絶対だよ・・・?」
ノラ「約束する・・・」
シェークスピア「(涙を拭って、大きく頷く。)」
ノラ「さぁ、行け!」
シェークスピア、ノラの方を気にしながら下手方へ
行きかける。
ノラ「・・・シェークスピア・・・」
シェークスピア振り返る。
ノラ「お互いに・・・ワンダフルな選択だったな・・・」
シェークスピア「うん・・・うん、ノラさん!!」
シェークスピア、涙を堪えながら下手へ走り去る。
ノラ「・・・傷が・・・治ったら・・・ガンバレ・・・シェークスピア・・・」
フェード・アウト。
ノラの声「ガンバレ・・・シェークスピア・・・」
――――― 第 6 場 ―――――
駅の雑踏が聞こえる。
客席後方より、シェークスピア、スポットに浮かび
上がり登場。辺りの様子を窺うように。
上手客席より、2人の駅員、談笑しながら登場。
下手方へ去る。
シェークスピア、駅員に見つからないように、身を
屈めながらゆっくり前方へ。駅員去るのを見計ら
って、忍び足で舞台へ駆け上がる。
舞台、フェード・イン。
すると、中央後方にサイコロ、ゴロンと横になって
いる。シェークスピア、サイコロに気付かず、腰を
下ろし、物思いに耽っている。
一時置いて、鉄道の発車ベルが鳴り響き、列車の
動き出す音が辺りを包む。
サイコロ「(起き上がる。)よぉ坊主、また会ったな・・・。あの時
はエライ目にあったぜ、全く・・・。」
シェークスピア「(振り返って、サイコロを認める。)・・・あんたは
・・・。」
サイコロ、シェークスピアの側へ。横に腰を下ろす。
サイコロ「一緒にいた、威勢がいいのは、今日はいないのかい
?まぁ、いいや。また、やるかい?(サイコロを見せる
ように。)その首にかかってる、キラキラした首飾り・・・
それでどうだい?」
シェークしピア「・・・やらないよ・・・。」
サイコロ「どうして?俺様の・・・そうだなぁ・・・(ハッとしたように
。指輪を外す。)この指輪・・・これで、どうだ?今回は
如何様はなしだ!(笑う。)」
シェークスピア「やらないって言ってるだろ!!」
サイコロ「ちっ・・・なんだい、俺様が折角・・・」
シェークスピア「煩いな!!僕は一人になりたいんだ!!放っ
といてくれよ!!」
サイコロ「(呆気にとられたように、シェークスピアを見る。)ふん
!!そうかい!!」
サイコロ後ろへ下がり、再びゴロンと背を向けて
横になる。
サイコロ「(シェークスピアの方へ向き直り。)坊主・・・何カリカリ
してるのさ。」
シェークスピア「・・・僕は世間知らずだ・・・。あなたに騙されたっ
て見抜くことすらできない・・・。だけど・・・一生
懸命生きてるんだ・・・。それを、あなたが壊す
権利なんてないんだ!!悪いことばっかりやっ
て生きてきたあなたは、自分の大切な時まで
なくしてしまったんだ!!」
サイコロ「・・・大切な時・・・?」
シェークスピア、立ち上がり歌う。
“誰にも大切な時が 必ずやってくる
心の目を開いて見ないと
気付かない
泣いたって始まらない
一番大切な時・・・
君には分からない
昨日に忘れてきたワンダフルモーメント
明日に待つかも知れない
ジャストモーメント・・・”
シェークスピア、怒ったように下手へ去る。
―――――“わん!!ダフルMOMENT
―君と僕との素敵な出会い―” 完結編へつづく
―――――
― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪
本当は、ノラさんはシェークスピアくんと別れて、亡くなって
しまいます(;_;)ちゃんと、表記されていたのですが、
ここに載せる時に削除させて頂きました(>_<)
だって、中々男前の厚いノラさんを、亡き者に・・・なんて、
今の私には、どうしてもできなかったのです~・・・(~_~;)
ノラはラストに回想場面で登場しますが、皆さんの心の中で、
シェークスピアとの2人旅・・・続けさせてあげて下さい
<(_ _)>
どら。
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