りとるぱいんわーるど

ミュージカル人形劇団“リトルパイン”の脚本の数々です。

“ピンクのももちゃん” ―全5場―

2011年07月19日 20時47分35秒 | 脚本


   
            2010年小学校公演より(簡易舞台)。
    (左より)小魚達・お魚先生・サメのおじさん・タコのおばさん 

 

    簡易舞台での公演の為、後ろの背景は代わりませんが・・・
    上の写真の中央(洞窟です^^;)、蓋で塞がれています。
    「何故・・・?」はお話しの中で・・・(^^)v

       
                                 どら。  



  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪  

      <主な登場人物>

  ももちゃん ・・・ ピンク色の小魚。
 
  サメのおじさん
  タコのおばさん

  ヒトデおじいさん

  先生 ・・・ももちゃんの担任の先生。

  小魚達 ・・・お魚学校の生徒達。

  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 


  ――――― 第 1 場 ――――― A

      音楽流れ、幕が開く。

      一匹の先生魚と、小魚生徒達、下手より
      一列に並んで登場。

  先生「さあ皆!ちゃんと並んで付いて来るんですよ!もうすぐ、
      珊瑚礁の森に着きますからね。」
  生徒達「はーい!」
  小魚1「先生ー!僕、お腹が空いたよー!」
  先生「もう少しで、遠足の目的地よ!珊瑚礁の森に着いたら、
      お弁当にしましょうね。」
  生徒達「はーい!」
  先生「さあ、頑張りましょう!」

      魚達、上手へ去る。
      一寸遅れて、下手より一匹のピンク色の小魚(もも)、
      珍しそうに回りを見回しながら登場。

  もも「わぁーっ・・・。綺麗ねぇ・・・。」

      もも歌う。

      “素敵な場所
       初めて見る
       夢のような
       綺麗な場所だわ”

  もも「あのキラキラした光は何かしら・・・。」
  ヒトデおじいさん「やぁ・・・そこの小さなお嬢ちゃん。」
  もも「(ヒトデを認め。)まぁ、ヒトデのおじいさん!こんにちは!」
  ヒトデおじいさん「先生とお友達は、もうとっくの昔に行ってし
             まったぞ。置いてきぼりかのぉ。(笑う。)」
  もも「だって、初めての場所で気になるものが沢山あるんだもの
     !勿体なくて、みんなのようにサッサとなんて行けないわ!」
  ヒトデおじいさん「そうじゃなぁ・・・(笑う。)」
  もも「ねぇ、おじいさん!(上を指して。※)あのキラキラ光って
     いるものは何?」
  ヒトデおじいさん「おお・・・あれは、太陽の光が海面に反射して
             おるんじゃよ。ここは海面が近いからのぉ・・・」
  もも「太陽の光・・・?」
  ヒトデおじいさん「そうじゃよ・・・」
  もも「捕まえられる?」
  ヒトデおじいさん「(笑う。)そりゃあ無理じゃよ・・・」
  もも「私、あのキラキラが欲しいわ!!ママのお土産に持って
     帰れば、きっと喜んでくれるもの!!じゃあね!!
     おじいさん!!」

     もも、上手後方へ去る。 

  ヒトデおじいさん「あ!!これ、待ちなさい!!おい、チビさん
             !!やれやれ・・・(眠る。)」 

  ――――― 第 1 場 ――――― B 

      音楽流れ、先生魚、回りをキョロキョロ見回しながら、
      上手より登場。

  先生「あぁ・・・困ったわぁ!!一体どこへ行ったのかしら・・・
      !!」
  
      先生歌う。

      “大変!大変!どこにいるのかな
       可愛い小さな私の教え子
       大変!大変!一体どこなの
       ピンクでおしゃべり 可愛いあの子

       ちょっと目を離した ほんの少しの間に
       見えなくなるなんて油断してたのね
       付いて来てる筈のピンクのあの子がいない

       大変!大変!早く出て来てね
       こんなに心配 私が悪いの
       大変!大変!きっと捜してる
       不安に思って泣いている筈よ

       大変!大変!早く見つけなきゃ
       こんな広い海 オロオロいている
       大変!大変!どなたか力を
       私に貸して下さいませ!”

      (ヒトデおじいさん、いびきをかいて眠っている。)

  先生「あ!ヒトデおじいさん!!」
  ヒトデおじいさん「う・・・ん・・・むにゃむにゃ・・・」
  先生「起きてちょうだい!!ねぇ、おじいさん!!」
  ヒトデおじいさん「うん・・・ふぁぁ・・・誰じゃ・・・わしの昼寝の邪魔
             をするのは・・・」
  先生「ごめんなさい、ヒトデおじいさん!!少し聞きたいことがっ
      て・・・」
  ヒトデおじいさん「なんじゃ・・・」
  先生「この辺りをピンク色の小さなお魚が、ウロウロしてなかった
      かしら!?」
  ヒトデおじいさん「ピンク色・・・」
  先生「ええ!!私のクラスの生徒なんですけれど、気が付いたら
      あの子だけいなくて・・・!!今こうして皆で手分けして捜
      してるんですの!!」
  ヒトデおじいさん「ほう・・・それは大変じゃのぉ・・・」
  先生「それでおじいさん!!ピンクの子を見なかったですか!?」
  ヒトデおじいさん「ピンク・・・ピンク・・・おお!!確かにピンクの
             小さい魚が、わしの前を・・・」
  先生「通ったんですか!?」
  ヒトデおじいさん「「ああ・・・」
  先生「それでどこへ行ったか分かります!?」
  ヒトデおじいさん「いやぁ・・・1人で勝手にベラベラと、何か喋って
             おったがのぉ・・・。おお・・・そうそう・・・確か・・・
             ほれ・・・そのキラキラ光る、太陽の光にえらく
             興味をひかれたようじゃったわ。」
  先生「太陽の光・・・?」
  ヒトデおじいさん「誰かのお土産にするとかなんとか言っておった
             のぉ・・・」
  先生「大変!!あの子、海の上へ向かったんだわ!!ありがとう、
      おじいさん!!」

      先生、慌てて上手後方へ去る。

  ヒトデおじいさん「あ・・・いや何・・・。先生も生徒も・・・えらく騒々
             しい学校じゃのぉ・・・。」

      ヒトデ眠る。

  ――――― 第 2 場 ―――――

      音楽流れ、上手よりもも、歌いながら登場。

      “ねえ 見て キラキラだわ
       この 手に 触れてみたい
       まあ なんて素敵なの
       どこにでもあるわ
       必ず この手に入れるわ 宝物
 
       ほら 見て そこにあるわ
       手を 出し 掴みたいの
       まあ なんて綺麗なの
       ここにしかないわ
       絶対 この手に掴むわ 思い出に”

  もも「あ・・・待って・・・待ってー!!キラキラさん!!・・・あぁあ
     ・・・行っちゃった・・・」

       怪しい音楽流れ、岩陰からサメ登場。
       ももの側へゆっくりと。

  サメ「おい・・・そこのピンクのおチビさん!」



   
    とっても分かりにくいかも知れませんが・・・赤い先生魚と、
    サメのおじさんの間に“ピンク色”のももちゃんがいます。
    後ろの洞窟の蓋・・・ないですね~・・・^^;



  もも「え?」
  サメ「そんなに急いで、どこへ行こうとしてたんだい?」
  もも「まぁ、大きなおじさん!こんにちは!」
  サメ「俺様は“サ・メ”って言うんだ。」
  もも「サ・・・メ・・・?」
  サメ「そうさ。」
  もも「サメのおじさんの背中には、カッコいい角があるのねぇ・・・。」
  サメ「ツノ・・・?(笑う。)まぁな。ところで、おまえさんはどこへ行こう
     としてたんだい?」
  もも「私、あのキラキラした綺麗な光を、持って帰りたいの!」
  サメ「キラキラした光・・・?」
  もも「そう!でもさっきから、追い掛けても追い掛けても、追い付
     かないの!」
  サメ「(笑う。)そりゃそうさ・・・。その光は・・・いや・・・待てよ・・・、
     そうだ・・・。俺様がそのキラキラをつかまえられる場所まで、
     案内してやろうか?」
  もも「本当!?」
  サメ「ああ!その代わり、そのキラキラを手に入れたら、俺様に
     食事をご馳走してくれるか?」
  もも「ええ!!お安い御用よ!!ママに頼んで、あなたの食べ
     たい物を、なんでもご馳走するわ!!」
  サメ「いやぁ・・・ご馳走も何も・・・おまえさんがちょいと皿に
     乗っかってくれりゃあ・・・」
  もも「え?」
  サメ「あ、いや・・・」

     音楽流れる。

  サメ「さあ、行こうか!!」
  もも「ええ!!」

     サメ、もも歌う。

     サメ“あの海越えて”

     もも“行こう!”

     サメ“ヒレ並み揃えて”

     もも“行こう!”

     サメ“光を手に入れに
        あの海越えて”

     もも“きっと 見つかる キラキラ目指して行こう”

     サメ“あの海越えて”

     もも“行こう!”

     サメ“ヒレ並み揃えて”

     もも“行こう!”

     サメ“光に導かれ
        目指すは光の国さ”

     もも“行こう 行こう”

     サメ“光の国”

     もも“行こう 行こう”

     サメ“一緒に行こう”

     もも“ヒレとヒレつなぎ”

     サメ“行こう!”

     もも“笛を吹き鳴らし”

     サメ“行こう!”

     もも“手に入れるのはただ
        キラキラした星”

     サメ“きっと 見つかる キラキラ目指して行こう”

     2人“あの海越えて行こう!
        ヒレ並み揃えて行こう!
        光を手に入れに
        あの海を越えて行こう!”

  サメ「さあ行こう!!」
  もも「うん!!」

     サメ、もも下手へ去る。

  ――――― 第 3 場 ―――――

     音楽流れ、上手よりタコ、ゆっくり登場。歌う。

     “私はこの海で のらりくらりしてるもの”

  タコ「あぁあ・・・眠たいねぇ・・・。いくら寝ても寝足りない・・・」

     “岩陰に隠れて 一人ゴロゴロしてるだけ”

  タコ「あぁあ・・・退屈だねえ・・・お腹も空いたし・・・。」

     その時、下手よりもも登場。キョロキョロと。




   
                     ももちゃん。

     今日の練習日に、団員と簡易舞台を引っ張り出して、
     色んな(?)作品の写真撮影会を行いました(^^)v 
     これは、その中の1枚です。 
     大汗をかきながら、大笑いの内に撮影会・・・いや、
     練習日は終了致しました~^^;
     また、その時の力作・・・順次ご紹介しますね(^^♪

     頑張ってくれた団員には「お疲れ様でした~❤」






      よくない考えを持っているサメのおじさんと、
      一緒に“キラキラ”を探しに行くことになった
      ももちゃんですが・・・大丈夫なんでしょうか・・・。
      それでは“2”へ参りましょう・・・。

                                           






  ※皆さんお分かりのように、今回、登場人物達はお魚です^^;
   なので、“指す”と言っても手がある訳でもなく・・・、かなり
   “あっち”“こっち”を指差す、“見る”などの動作系が難しかった
   です(-"-)お人形に比べると、格段に軽くて、腕はとっても“楽”
   だったんですけどねぇ~・・・。その中で、唯一動きが滑らかな
   “タコのおばさん”は、子ども達の
   人気ナンバー1でした^^;今回の作品の中での“重さ”も
   ナンバー1でしたけど。


  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 

   
    
          “未来の海へ”小学校での公演より。

   これは、本舞台を使った、小学校の講堂での公演風景です。
   下の方に、見入っている子ども達・・(・一部、見入ってない子
   も・・・)が、チラッと写っています。
   この子ども達の、開演前と後の瞳の輝きの違い・・・
   これは目の前で、実際に目にした者にしか分からない、
   ライブの醍醐味です❤


                                どら。












        http://www.geocities.jp/littlepine2005/

       http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta

         http://blog.goo.ne.jp/axizgoo7227


未来の海へ ―全4場― 完結編

2011年07月19日 20時32分04秒 | 脚本



“未来の海へ”






   
             “嵐2”  優海とCロボ。

  このシーン、かなり後ろは“ひっちゃかめっちゃか”でした(>_<)
  見てる分には、音楽や嵐の音と相まって、素晴らしい場面なん
  ですけどね・・・。




      船が、岩場に乗り上げた音。(ガタン。)

  声「わあーっ!!」
  声2「岩場に乗り上げたぞ!!」
  声3「皆!!避難ボートに分かれて乗るんだーっ!!」
   
      優海、上手から登場。Cロボ続く。

  優海「部屋にママの思い出のオルゴールを、置いたままだわ
     !!」

      優海、上手へ走り去る。

  Cロボ「優海!!」

      優海を追い掛けて、Cロボ上手へ走り去る。
      音楽流れる。
      暴風雨が吹き荒れる。

  声「下ろせーっ!!」
  声2「早くボートを下ろすんだーっ!!」
  声3「急げーっ!!」
  声「船が沈むぞーっ!!」
  声2「もう全員乗ったか!?」
  声3「行くぞ!!」

      上手より優海、Cロボ、よろけながら登場。

  優海「キャーッ!!」
  Cロボ「優海!!早くボートに・・・」
  優海「ええ・・・キャーッ!!」
  Cロボ「ボート・・・ボートがない・・・!!」
  優海「え・・・?」
  Cロボ「ボートが・・・」
  優海「私達、置いて行かれたの?」
  Cロボ「あ・・・!!あそこに・・・!!」
  優海「待って!!待ってよーっ!!まだ私達がいるわーっ
      !!待って・・・」

      (ガタン!!)

  優海「キャアッ!!」
  Cロボ「優海!!・・・このままだと船が沈んでしまう・・・」
  優海「助けて!!」
  Cロボ「(優海を庇いながら。)優海!!」
  優海「Cロボ!!」

      Cロボ歌う。

      “君を守ることだけ
       僕の役割りだから
       どんなことをしてでも
       君を助ける”

  Cロボ「優海!!僕に掴まって!!」
  優海「え・・・?」
  Cロボ「このままだと船と一緒に、海の底へ沈んでしまう・・・!!
       海へ飛び込みます!!」
  優海「そんなの無理よ!!」
  Cロボ「大丈夫!!」
  優海「嫌よ!!怖いわ!!」
  Cロボ「優海!!大丈夫!!僕が必ず、優海を助けるから!!」
  優海「・・・Cロボ・・・」
  Cロボ「さあ早く!!」
  優海「・・・分かった・・・分かったわ!!(Cロボに掴まる。)」
  Cロボ「行きます!!」

      海に飛び込む。(ドッポーン!!)
      船、セリ下がる。

  優海声「Cロボー!!」
  Cロボ声「優海!!僕から離れないで・・・離れないで・・・」

  ――――― 第 4 場 ――――― A

      音楽変わり、紗幕閉まる。
      (紗幕前、ベッドに優海。左右にパパと十海。

  パパ「優海・・・優海・・・」
  十海「優海・・・」
  優海「パパ・・・お兄ちゃん・・・(気付く。)パパ・・・?」
  パパ「よかった!!優海!!」
  十海「2日間も眠っていたんだよ。」
  優海「お兄ちゃん・・・」
  十海「あの嵐の中で、ママのオルゴールを守るなんて、すごい
      じゃないか。」
  優海「・・・それはCロボが・・・(回りを見回して。)パパ・・・Cロボ
      は!?」
  パパ「船は沈んだけれど、皆無事逃げ出せて、奇跡的に全員
      助かったんだ。」
  優海「Cロボも?」
  パパ「うん・・・Cロボは・・・機械だからね・・・。優海を守りながら
      止まっていたよ・・・。」
  優海「止まっていた・・・?嘘・・・嘘よ!!Cロボが止まっちゃった
      なんて嘘よーっ!!私のことを、ずっと守ってくれるって
      言ったじゃない!!ずっと・・・私の側にいるって言ったじゃ
      ない・・・」

  ――――― 第 4 場 ――――― B 

      紗幕開く。と、中央にCロボ立っている。
      (音楽、フェード・イン)

  Cロボ「優海・・・」
  優海「・・・Cロボ・・・(振り返ってCロボを認める。)・・・Cロボ・・・?
      Cロボ!!」
  Cロボ「ロボット工場で直してもらってきました!」
  優海「Cロボ!!」

      
    
             「Cロボ!!」「優海!!」


      Cロボ歌う。

      “君との約束を守る為に
       僕は戻って来たよ
       君のすぐ側に”

      優海歌う。

      “あなたがいてくれたら私には
       ただ1つの宝物
       代わりはない”

      2人歌う。

      “2人で向かった未来の空に
       希望が輝いていた
       小さな光が
       2人で力合わせ 手に入れた
       あなたがいてくれたから
       頑張れたの(頑張れたよ)”

  パパの声「優海!おばあちゃんの家に、このオルゴールを
         届けてくれるかい?」

  優海「ええ!勿論よ!ね、Cロボ!!」

      船がセリ上がる。
      いつの間にか、優海、Cロボ、船上。
      2人歌う。

      “2人で行こう
       未来の空の下に
       勇気目指し
       掴む為”

  優海「パパ!!行って来まーす!!」

      音楽盛り上がる。


 
   
            「ばいば~い!!」優海・Cロボ


            ――――― 幕 ―――――





  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 

           
     “ピンクのももちゃん”公演時に、子ども達にプレゼントした
     お魚さん。色んな場所で公演させてもらった為、このお魚
     を作った数は・・・へへへ・・・尋常ではありません^^;


     さて、ではここで次回掲載作品のご案内を・・・。
     上の写真からもお分かりのように、
     次回は・・・以前、写真だけご紹介したことがありますが、
     “ピンクのももちゃん”を掲載したいと思っています。
     この作品は、随分色んな場所(育児サークルや、小学校
     など)で、公演させて頂いてきたのですが、子ども達には
     目で(海のお話なので、人ではないお人形です。)楽しん
     でもらい、保護者の方には音で楽しんでもらい・・・と、
     中々好評であった作品です(^^)v私もこの“ももちゃん”
     とっても可愛くて、お気に入りのキャラの1つです❤

     ・・・が、随分色んな場所で公演してきたにもかかわらず・・・
     写真が少なくて・・・(>_<)その内、また例のクローゼット
     (^^;)から・・・引っ張り出して、ご紹介いたします^_^;


                                どら。






          
         http://www.geocities.jp/littlepine2005/

        http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta

          http://blog.goo.ne.jp/axizgoo7227
      



未来の海へ ―全4場― 2

2011年07月19日 20時25分39秒 | 脚本


  
              (左)波   (右)優海

  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 

  波「あぁあ・・・船の上って退屈ねぇ。何か面白いことないかしら
    ・・・。はぁ・・・。(優海を認める。)あら・・・あなた、さっきの
    ロボットのお供つきの・・・(笑う。)」
  優海「Cロボはお供じゃないわ!Cロボはパパが勝手に・・・!」

      音楽流れる。

  波「どうかしら・・・」

      波歌う。

      “1人では何もできない
       あなたはお供つきの人
       1人でできるつもりでも
       側には必ず誰かが”

  優海「違うわ!誰もいなくても、私は大丈夫よ!」
  波「本当かしら・・・」

      優海歌う。

      “違うは
       私だって1人でできるわ
       信じて
       1人だってできるってこと”

  波「(優海が手に持っている物に気付く。)あなた・・・あなたが手
    に持ってるそれ・・・私の財布よ!!」
  優海「え・・・?あ・・・これ今そこで拾って・・・」
  波「泥棒!!」
  優海「え・・・?」
  波「私の財布、取ったわね!!」
  優海「財布なんて取らないわ!!」
  波「返しなさいよ!!(優海が持っていた物を、取り上げる。)
    パパもママも一緒じゃない人は、何するか分からないわね
    !!」
  優海「私・・・そんな!!」
 
      いつの間にか、下手よりCロボ登場。
      2人の側へ。

  Cロボ「優海は財布なんて取らない!」
  優海「Cロボ・・・」
  波「何よ!!ロボットのくせに何が分かるの!?」
  Cロボ「優海は嘘は吐かない!!」
  波「ふん、何なのよ!!庇ってくれるお供がいてよかったわね
    !!ふん!!何よ!!頭にくるわね!!(ブツブツと。)」

      波、上手へ去る。

  Cロボ「大丈夫ですか?優海?ゆう・・・」
  優海「・・・ほっといて・・・」

      音楽流れる。

  優海「ほっといて!!向こうへ行ってよ!!1人にして!!」

      Cロボ、優海を気にしながら、下手へ去る。


   
         「1人で何だってできるのに・・・」優海。



      優海歌う。

      “私のことを庇ってくれた
       あなたのことを 突き放したの
       1人でなんだってできることを
       見せたい今
       立ち向かう勇気と不安が
       ただ入り交じる気持ち
       本当なの・・・”

  優海「私だって・・・お兄ちゃんのように、1人で何だってできるん
      だから・・・!できるんだから・・・」

      上手より、船長登場。優海の側へ。

  船長「どうしたんだい?」
  優海「・・・あ・・・船長さん・・・」
  船長「何か悩んでるんだったら、話してごらん。」

      音楽流れる。

  優海「・・・私・・・今まで、いつもお兄ちゃんの次だったの・・・」
  船長「次?」
  優海「(頷く。)お使いも・・・お留守番も・・・お兄ちゃんは何でも
      1人でできるのに、私はお兄ちゃんが一緒でないと何も
      できない・・・、パパはそう思っているのよ。だから1人
      では何もさせてもらえない・・・。それが今日初めてパパに、
      おばあちゃんの家までお使いを頼まれて、この船に乗った
      の!それなのにパパはまた・・・今度はお兄ちゃんの
      代わりに、Cロボを一緒に来させたわ・・・。私1人で
      大丈夫なのに!パパは私のこと・・・ちっとも信用してくれ
      ないのよ・・・。」 
  船長「私は君のお父さんと、古い友人だから、お父さんのことは
      よく知っているが・・・」

      船長歌う。

      “信用してるさ 誰よりも強く”

      優海歌う。

      “そんなこと嘘だわ
       1人では心配
       パパの心の中
       溢れてる不安が”

  船長「そんなことないよ優海・・・。君のお父さんは・・・」

      船長歌う。

      “信用してるさ 誰よりも君を
       心から愛する
       君のことを考え
       幸せを思って”

      優海歌う。

      “そんなこと嘘だわ”

      船長歌う。

      “嘘じゃない
       私が知る彼の思いは”

  船長「いつも君のことばかり話しているんだよ。いつも君のことを
      一番に考えているんだ・・・。」
  優海「・・・本当に・・・?」
  船長「ああ・・・。それにCロボは、いつも仕事で忙しい彼の代わり
      に、君が寂しくないように、彼が一生懸命探して来た、
      君の最高の友達なんだよ。」
  優海「・・・友達・・・」
  船長「初めての船旅で、君が寂しくないように・・・パパはCロボ
      を優海と一緒に、この船によこしたんだ。見てごらん・・・」
  優海「(船長に言われた方に目をやる。)Cロボ・・・」

      Cロボ、優海の側へ。

  Cロボ「ごめんなさい・・・。僕はロボットだから・・・優海の気持ち
      が、上手く理解できなくて・・・。」
  優海「Cロボ・・・。ううん・・・私のことを庇ってくれてありがとう
      ・・・。私こそ、我が儘ばっかり言って・・・ごめんなさい・・・
      。」

      その時、強い風が吹き抜ける。

  船長「風が強くなってきたな。優海、部屋へ戻りなさい。
      Cロボ、優海を頼むよ!」
  Cロボ「はい!」

       3人下がる。

  ――――― 第 3 場 ―――――

       益々風が強くなり、嵐の様子に変わる。

  声「嵐だーっ!!」



   
               “嵐”    優海とCロボ。


  
        ようやく仲良くなれた優海とCロボですが・・・
        自然の嵐が2人に襲いかかろうとしていました・・・。
        2人は無事に助かることができるのでしょうか。
        それでは“完結編”へ・・・。

      


  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 

   あの嵐・・・公演場所によって、操作する人数は違ったのですが、
  多くて3人・・・。2人でやった時には「・・・死ぬかと思った・・・」とは、
  操作団員の終演後、開口一番のセリフでした^^;お疲れさま❤


                                  どら。
  









         http://www.geocities.jp/littlepine2005/

        http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta

          http://blog.goo.ne.jp/axizgoo7227
  


未来の海へ ―全4場―

2011年07月19日 20時18分37秒 | 脚本


     
               優海ちゃん(紗幕前)

   これは、わりと下方から撮っているので、真正面からの写真
   では見えないライトや、中央上の方に、舞台の骨組みの一部
   であるパイプが見えています。


  

   <主な登場人物>

   優海(ゆうみ) ・・・何でも一人でやってみたいと考えている。
   Cロボ ・・・優海のお世話ロボット。

   パパ ・・・優海の父。

   十海(とうみ) ・・・優海の兄。 

   貝(かい) ・・・船に乗っている少年。
   波(なみ) ・・・船に乗っている少女。
   少女 ・・・貝、波の友達。

   船長さん

   

  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪  
 
      音楽(オルゴール)流れ、幕が開く。

  ――――― 第 1 場 ――――― A

      紗幕前。舞台中央、優海とパパ話している。

  優海「おばあちゃん、ご病気なの?」
  パパ「そうなんだ。そこで、おばあちゃんを元気付ける為に、
      このママの思い出のオルゴールをおばあちゃんに届け
      たいんだが・・・仕事で行けないパパの代わりに、優海、
      おばあちゃんに届けてくれるかい?」
  優海「・・・私が・・・?」
  パパ「ああ。」
  優海「(嬉しそうに。)ええ!!分かったわ!!私、おばあちゃんの
      ところへ行って来るわ!!」
  パパ「船で何日もかかるんだよ?」
  優海「平気よ!!」

      上手より、サッカーボールを持った十海、登場。  


      
                  十海くん。
     (後ろの紗幕が・・・少しシワシワですね~・・・^^;)


  優海「(十海を認め、駆け寄る。)あ!!お兄ちゃん!私、パパの
      お使いで、1人でおばあちゃんのところへ行くのよ!」
  十海「へぇ・・・。」
  優海「すごいでしょ?」
  十海「クラブがなけりゃ、僕がおまえの代わりに行く筈だった
      んだ。」
  優海「残念ね。(笑う。)」
  十海「煩いな!泣いて帰って来るなよ!」
  優海「失礼ね!」

      優海、十海、ふざけ合いながら下手へ去る。

  パパ「(溜め息を吐いて。)大丈夫だろうか・・・本当に・・・。」

      上手より、Cロボ登場。


      
              (左より)パパ・Cロボ。
        
  Cロボ「パパさん。」
  パパ「あぁ、Cロボ・・・」
  Cロボ「買い物に行って来ました。」
  パパ「ありがとう・・・。そうだ、Cロボ!おまえ、優海に付いて、
      おばあちゃんのところへ行っておくれ。」
  Cロボ「おばあちゃんのところ・・・?」
  パパ「そうだ。船旅になるから、ロボットのおまえには厳しいかも
      知れないが、おまえなら   優海を守ることが出来るだろ
      う。」

      音楽流れ、紗幕開く。

  ――――― 第 1 場 ――――― B

      船が泊まってる。
      優海、Cロボ、船に上って行く。
      (前方、岸壁にパパ。)

  パパ「Cロボ、頼んだぞ!!何があっても、優海のことを守る
      んだ!!」
  Cロボ「はい!!」
  優海「パパ、行って来まーす!!」
  パパ「優海!!気を付けて行っておいで!!おばあちゃんによろしくな!!」

      優海歌う。

      “この青い海原
       初めて1人で行くの
       誰にも頼らずに
       初めての冒険
       少し不安だわ
       勇気を出すのよ
       1人で行けるわ
       大丈夫だわ
       この青い空
       初めてのお使いなの”

  ――――― 第 2 場 ―――――

      船がセリ下がる。と、船上(甲板)。 
      波、貝、少女、楽しそうに遊んでいる。
      波歌う。

      “気持ちいい風が頬なで
       冷たい水しぶきが
       私の髪に触れ
       可愛くカールするわ小さく
       誰もが見るわ私の
       髪のレース”

  波「そしたら次は私の番ね!はいっ!(右を向く。)」※

      他の2人、合わせるように右を向く。  

  波「はいっ!(左を向く。)」

      他の2人、合わせるように左を向く。

  波「はいっ!(上を向く。)」

      少女上を向くが、貝、下を向く。

  貝「あーっ!!しまった!!」
  波、少女「(笑う。)」
  波「貝の負けね!」
  貝「畜生!じゃあ今度は俺が・・・」

      3人、遊んでいるように。
      下手より、優海登場。
      続いてCロボ登場。優海から離れて立つ。

  優海「(海を見ている風に。)わあーっ・・・広いなぁ・・・。Cロボ!
      こっちへいらっしゃいよ!!」
  Cロボ「僕は、あまり船の端っこには・・・」
  優海「潮風が、とっても気持ちいいのに!」
  Cロボ「潮水を浴びると、さびてしまうんです。」
  優海「まぁ、大変ね。(笑う。)」  

      優海、遊んでいる3人に気付き、近寄る。

  優海「こんにちは!」

      3人、優海を見る。

  優海「何してるの?」
  波「誰?あなた・・・」
  優海「私は優海。ばあちゃんの家へ、1人で向かう所なの!」
  少女「1人で船旅だなんて、勇気あるのね。」
  波「私は無理だわ。パパとママと離れて行くなんて。」
  優海「そんなことないわ。全然平気よ。」
  少女「へぇ・・・」
  貝「そんなことより、早く続きやろうぜ!(優海に。)おまえも一緒
    にやる?」
  優海「いいの?」
  Cロボ「優海ー!」
  優海「Cロボ!あなたもいらっしゃいよ!」
  波「・・・ロボット・・・?」
  優海「え?ええ・・・」
  波「1人だなんて嘘吐きね!ちゃんとお供がいるじゃない!」
  優海「違うわ!Cロボは・・・」
  貝「悪いな、ロボットは入れらんないぜ。」
  優海「え・・・」
  貝「何考えてるか、分からないからな。」
  優海「Cロボ!しばらく部屋で、休んでていいわよ!」
  Cロボ「それは出来ません。僕は優海の側から、離れることは出来
      ないのです。そうプログラムされているから・・・」
  優海「離れないプログラム・・・?パパね!」
  貝「じゃあ仕方ないなぁ。」
  波「(笑う。)あなたは、そのロボットと仲良く遊んでなさいよ!貝!
    向こうでゲームの続きをしましょ!」
  貝「ああ!」

      3人、上手へ去る。

  優海「待って・・・!」
  Cロボ「優海・・・」
  優海「あなたがいるから、仲間に入れてもらえないじゃない!!」
  Cロボ「ごめんなさい・・・」
  優海「パパでもないのに、パパの振りして私に付いて来ないで!!
      私は、もう1人でも大丈夫なんだから!!」

      優海、下手へ走り去る。

  Cロボ「優海!!」

      音楽流れ、Cロボ歌う。

      “僕はロボットだから
       君の気持ちが分からないんだ
       だけど君を守ること
       それが僕に与えられた役目
       僕はいつも君の側にいるよ
       君のこと 理解する為
       努力するよ いつも君の側にいて
       だから僕のことを・・・”

      Cロボ、優海を追い掛けて、下手へ走り去る。

  Cロボ「優海ー!!」

      下手後方より、優海登場。

  優海「私は1人だって大丈夫だってことを、証明したいのに!!」

      (優海の回想。)
      後方、左右にパパ、十海、セリ上がる。

  パパ「十海は1人で行けるな?」
  十海「勿論さ!」
  優海「私は?」
  パパ「優海は私と一緒に行くんだ。」
  優海「どうして?!お兄ちゃんは1人でもよくて、私はパパと一緒
      でないといけないの!?」
  パパ「優海はまだ小さいんだ。十海のように、1人でできない
      だろ?」
  十海「おまえには、まだ早いんだよ!」
  優海「そんなことないもん!私だって1人で行けるもん!!」
  パパ「我が儘言わないんだ!」
  優海「パパ!!」

      (パパ、十海下がる。)

  優海「いつまでも子ども扱い・・・」

      優海歌う。

      “私はなんでもできるわ1人でも
       誰の力も借りないわ
       私1人で勇気を出して
       この場所に来た
       なのにまだパパは
       私を信用してない
       だから1人で送り出してくれない
       いつでも誰かが
       一緒でないとね・・・”

  優海「私だって、お兄ちゃんのように・・・。何かしら・・・これ・・・」

      優海、何かを拾う。
      上手より、波登場。
   

     
            「何かしら、これ・・・」優海。





       中々Cロボを受け入れられない優海ですが・・・
       2人は仲良くなることができるのでしょうか。
       優海は一体、何を拾ったのでしょうか?
       それでは“2”へと続きます・・・。





     

   
 

    ※皆さんご想像の通り、“あっち向いてホイ!”の
      逆バージョンのようなゲームをしていると、思って下さい。
      実際、公演では“ボール遊び”のような物に代わったと、
      記憶しております^^;

  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 

    少し“息抜きフォト”^^;を・・・

           
       “花の妖精ティンクル”“音の妖精ティンクル”
               ティンクルちゃん。

    2008年春公演、2007年・・・だったでしょうか・・・
    コンクール出場作品、その辺りの年度の小学校公演も、
    ティンクルちゃんシリーズで回りました。
    ひたすら可愛くと・・・いつも以上に凝って作ったお人形
    の一つです。ペチコートまではいてるので、
    意外と小ぶりなのに、どのお人形よりも重いのです・・・
    (>_<)


                              どら。


    余談ですが・・・
    この頃はまだセリフメンバーが少なかった為、色々な方に
    お願いして、声のお手伝いをして頂いたりしてたのですが、
    皆2つ3つの掛け持ちは当たり前で、私もこの作品では
    “優海ちゃん”と“貝くん”を掛け持ちしておりました^_^;
    で・・・?お分かりでしょうか・・・優海ちゃんと貝くんて、
    貝くんは出番が少ないのに、会話してるんですよね~・・・。
    あの場面は、さすがに少し難しかったです・・・(>_<)

    最近では、セリフメンバーも段々と増え・・・、私は自分の役
    だけに専念させて頂くことが出来るので、ありがたいこと
    です<(_ _)>


 

                           7/2  どら。
   

   オマケ・・・
     この作品、全編に“海の音”が入っているんですよ♪




          http://www.geocities.jp/littlepine2005/

         http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta

           http://blog.goo.ne.jp/axizgoo7227


光の国のエリオット ―全5場― 完結編

2011年07月19日 20時07分09秒 | 脚本

 

“光の国のエリオット”






      
                (左より)じいや・ポポ・ミミ


  
  ミミ「キャアッ!!(カミナリに打たれ、倒れる。)」
  エリオット「ミミ!!(駆け寄る。)」
  ポポ「ミミワン!!(駆け寄る。)」
  カラス「(笑う。)私の花を盗もうなどと、100万年早いわ
      !!」
  
      カラス下がり、入れ代わるように闇の国の魔女、
      セリ上がる。

  エリオット「闇の国の魔女・・・!!」
  魔女「光の国の王子が、よくもまあこんな森の奥深く、のこのこ
      とやって来たわ!!命が惜しくないとみえる。」
  エリオット「父上に、毒を飲ませたのはおまえじゃないか!!」
  魔女「(笑う。)光の威力が、より強力になる薬草入りの飲み物だと
      言ったら、あっさり信じて毒入りとも知らず、一気に全部
      飲み干しよったわ!!(笑う。)」
  エリオット「くそう・・・!!おまえを倒して、その花は僕が貰う!!
        (剣を構える。)」
  魔女「(笑う。)そんな剣で私に敵うと思っているのか!!
     (剣を構える。)」

      エリオット、魔女、剣を交えながら戦う。

  エリオット「やあっ!!」
  魔女「(笑う。)」
  エリオット「(剣をはじかれる。)あっ!!くそう・・・(膝を付く。)」
  魔女「(笑う。)お仕舞いのようだ・・・。」
  エリオット「・・・光よ・・・光よ!!この暗闇の奥深く、この剣に届
         けーっ!!僕に力をーっ!!」

      その時、轟音が響き渡る。(と、共に、一筋の光が剣に
      当たる。)と、剣が光り輝く。

  エリオット「やあーっ!!(剣を振りかざす。)」
  魔女「わあーっ!!な・・・何!?何故そんなよわよわしい剣で
      ・・・この私が・・・!?(剣を落とす。)」
  エリオット「正義の光が、おまえを貫くんだ!!やあーっ!!」
  魔女「わあーあぁぁぁぁ・・・」

      魔女、叫び声と共に消える。

  エリオット「はぁ・・・。ミミ!!(駆け寄る。)大丈夫か!?」
  ミミ「ええ・・・やったわねニャア・・・」
  ポポ「流石だワン・・・」
  ミミ「早く・・・花を持って帰らないと・・・」
  エリオット「でも怪我が・・・」
  ミミ「私は大丈夫だニャア・・・だから・・・早く行ってニャア・・・」
  エリオット「何言って・・・ミミをほってなんて行けるものか!!」
  ミミ「・・・早くしないと、扉が閉まってしまうニャア!!」
  ポポ「王子様!!僕がミミと一緒にいるワン!!だから、王子は
      早くその白い花を、王様の元に届けるワン!!」
  エリオット「ポポ・・・」
  ポポ「早くワン!!」
  ミミ「(頷く。)」
  エリオット「・・・嫌だ・・・嫌だ!!2人を置いてなんて行けない
        !!嫌だ!!僕1人で行くなんて嫌だ!!」

      音楽流れる。

  ポポ「王子!!何を情けないことを言ってるワン!!王子は
      生きてここから出て、新しい国造りをしなければいけない
      使命がる!!マルコの村の様子を忘れたのかワン!!」
  ミミ「そうよ王子様!!王子は私達より、大切な者がいるニャア
    !!その人達の為に立ち上がらないと・・・!!ニャア・・・」
  エリオット「・・・ポポ・・・ミミ・・・」
  ポポ「(優しく。)メソメソしてたら可笑しいワン・・・」
  ミミ「そうよ・・・ニャア・・・」
  エリオット「・・・(涙を拭い、頷く。)・・・分かった・・・。必ず父を
         助けて・・・闇の国の扉を再び開けてみせる!!
         だから・・・だからそれまで待ってて!!」

      エリオット歌う。

      “必ず戻るここへ
       2人を助ける
       それが国をも救う
       それに気付いた!!
       心に誓う!!”

  エリオット「頑張るんだ2人共!!僕が戻るまで・・・!!」
  ポポ「そう簡単にくたばらないワン!!」
  ミミ「ニャア・・・」
  エリオット「うん!!(涙を拭う。)行ってくるよ!!」

      エリオット、下手へ走り去る。

  ポポ「行ったワン・・・。」
  ミミ「(頷く。)」
  ポポ「立派な王子様になって下さい・・・!!」

      紗幕閉まる。

  ――――― 第 4 場 ――――― B

      下手より、エリオット走り登場。

  エリオット「僕はもう泣かないよ・・・!!何があっても、強い心を
         持つんだ!!僕の国の人々を守る為に・・・。
         僕は必ず、2人を助けるからね!!あ・・・!!
         (振り返る。)」

      紗幕開く。と、扉。

  エリオット「扉だ!!後少しで閉じてしまう!!待ってくれ・・・
        !!待ってー!!待ってー!!」

      エリオット、後方へ走って行く。
      扉が閉まる音。
      辺りは、真っ暗になる。(ライトアウト。)
      (扉の開く音。)
      辺り、少しずつ明るくなる。

      音楽流れる。

  王様の声「エリオット・・・ありがとう・・・」
  エリオットの声「父上・・・!!」

  ――――― 第 5 場 ―――――

      中央、エリオット佇んでいる。

  ポポの声「王子ー!!」
  ミミの声「エリオット王子ー!!」

      ポポ、ミミ、上手下手より、其々登場。
      エリオットの両横に跪く。

  ポポ「さあ参りましょう王子!!ワン!!」
  ミミ「どこへでもお供致します!!ニャア!!」
  エリオット「僕には、僕ができることから始めるよ・・・。」
  ポポ「王子・・・」

      エリオット歌う。

      “この広い空の下
       誰もが願う”

      ポポ歌う。

      “付いて行く”

      エリオット歌う。

      “幸せの為
       できることを始める”

      ミミ歌う。

      “どこまでも”

  エリオット「これから、僕に何ができるのか・・・何をすればいい
         のか・・・2人共、力を貸してくれるかい!?」
  ポポ「その為にお側にいるんだワン!!」
  ミミ「そうだニャア!!」
  エリオット「うん!!ありがとう!!」

      エリオット歌う。

      “人々の為
       力合わせ頑張る”

      ポポ歌う。

      “付いて行く”

      エリオット歌う。

      “勇気を出して
       できることは何かを”

      ミミ歌う。

      “どこまでも”

  ポポ「王子・・・参りましょう!!ワン!!」
  ミミ「お供しますニャア!!」
  エリオット「うん!!」

  じいやの声「王子ー!!エリオット王子様ー!!また剣を悪戯
          なさって、じいの大切な鉢植えを粉々に・・・(泣き声
          で。)」

  エリオット「やばい!!(客席の方を向いて。)じゃあ皆!!
         また会おうね!!ポポ!!ミミ!!」
  ポポ「ワン!!」
  ミミ「ニャア!!」

      3人、上手へ走り去る。
      入れ代わるように、下手よりじいや、息を切らせて登場。

  じいや「エリオット王子ー!!全く・・・闇の国から戻られて、
       一回りも二回りも成長したと喜んだのも束の間・・・。
       じいは悲しいですぞ!!王子ー!!」

      じいや、上手へ走り去る。
      音楽盛り上がり




           ――――― 幕 ―――――
  

           
               エリオットくん。
  彼は、公演中じっとしていない為、ピンボケですみません^^;


  それより余談で、なんですが・・・
  もう、今この中の写真を、殆ど全部削除してしまって、
  大慌てでした~(>_<)
  元に戻すのに・・・四苦八苦してしまいました・・・。
  もし・・・その間に、覗きに来て下さった方がいらしてたら・・・
  ホントごめんなさい<(_ _)>
  自分のマヌケ振りに、呆れて理由を説明する気にもなりません~。

                                      
                                どら。
                         




  ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ ― ♪ 



    「誰かの為に何が出来るか・・・」

   これが、私の生きる上での一番の“信条”であります。
   ・・・そして、私の作品の一つの“テーマ”でもあります。
   だから、どの作品の主人公達も、必ずいつも一生懸命に、
   自分でない誰か為に、奮闘しているのです。
   ・・・そして、素敵な仲間と出会うのです・・・。
   そうすれば・・・
   自ずと“素敵な仲間と出会う為”には、何をすればいいのか・・・
   分かることが出来ると思っています。

     
                                  どら。





  
     それではここで、次回掲載作品のご紹介を・・・。
   
   
     2009年度春公演、2010年小学校公演作品。
          “未来の海へ”より優海ちゃん。

  次回は、少女がロボットとの交流を経て、心を成長させていく
  過程を描いた、かつてない程“大汗”をかいた人形操作の作品
  ・・・ではなく・・・^^;海と波の操作担当団員達でした。

    上の写真はラストですが、シャボン玉が飛んでるの、
    分かりますか?毎回、何らかの・・・子ども達を目で楽しませる
    サプライズ的なことを、この最後にするのですが、毎回、
    中の私達は大騒ぎです(-"-)でも、子ども達の歓声を聞い
    たら・・・止められないですよね~・・・❤
    失敗も多々・・・ですけど・・・^^;
        
        
          “Cロボ”マスコット。

  このCロボ、実際のお人形より、マスコットの方が
  断然可愛いのです。また舞台写真で登場しますが・・・
  「なるほど・・・」と、思って下さい^^; 



            
                      6/28   どら。












          http://www.geocities.jp/littlepine2005/

         http://blogs.yahoo.co.jp/dorapontaaponta

           http://blog.goo.ne.jp/axizgoo7227