婆のたわごと♬

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

母の話♪

2022-03-19 05:46:34 | 日記

今日は、生きていれば、母は103歳となる。

今は、元気な老人が多くなったから、母も…と思わずにはいられない。

62歳で亡くなったから、もう、そろそろ、記憶も乏しくなってくるか…と思っていたけれど。

どっこい! 母のことは忘れたことがない。

愛用してた着物の柄のこと。 

酸っぱい果実が大好きで、口をすぼめて食べていた顔。

始終、明るく、歌を口ずさんでいた母。

私は、本当に母が好きだ♪

 

母は6歳の時実母を亡くした。

祖父は、子供のため…と言って、のち添えはもらわなかったそうだ。

母の実家は、小さな魚市場を営んでいたそうで、経済的には困らなかったし、古くからのばあやさんもいて、人並みの少女時代を送ったそうだ。

でも、母親がいないということは、何か、欠けてるものがあったらしい。

私たち子どもを育てるときも、わからなかったことが多かったようだ。

「私は、ある意味、片輪で育ったから、あんたたちを育てるのに、何か、欠けていることもあるかもしれない。 

 ごめんね!」

が口癖だった母。

そして、19歳の時、父を亡くした。

家族縁に薄かった母だ。

いつも、自分の家族を守るために、がむしゃらに働いていた母を想うと、なぜか、涙がこぼれる。

 

働き者の母は、体を壊し、40代後半くらいから、ベッドでの生活が多くなってきた。

実家の父が営んでいた非鉄金属の商いも、母が要となって働いていたのに…。

明るかった働き者の母は、人が変わったようになってしまった。

病というのは、恐ろしいものだと、母を見ていて思った。

 

今、私が曲りなりとも、幸せに暮らしていられるのは、両親のおかげ。

感謝してもしきれないほど、大きな慈愛をいただいている。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする