まだ、孫が小さかった頃、靴下を履くのを嫌がり、駄々をこねていた。
私の頭の中には、唐突に、「長靴下のピッピ」の本が浮かんできた。
スエーデンの作家、リンドグレーン女史の作品だ。
ピッピは世界一、強い女の子だと言われている。
早くに母を亡くし、9歳にして父も亡くし、孤児となったピッピ。
赤毛で、そばかすだらけで、なぜか、左右別々の靴下を履いてる女の子。
それでも、お金はたっぷり持っていたし(父の遺産?)、馬も持ち上げられるほどの力持ち。
みんなに、赤毛やそばかすを茶化されても、動じない強い子だった。
まだ、ちょっと早いかな…と思ったけれど、私は、孫に、その本を贈った。
感想は…。
今の子にはピンとこなかったのか、時期が早すぎたのか…。
感想は聞けずじまい。
長靴下を見るたびに、赤毛のおさげ髪の女の子の姿が、孫とダブって見えてくる。