茨城県に住む友人から、嬉しい小包が届けられた。
箱の中には、色とりどりのお菓子がいっぱい。
畑の恵みを…と言って、梨やら、ブドウやら、柿やら、メロンやら…。
最近は、キィウイまで送ってくださる。
彼女の心遣いを感謝しつつ、美味しくいただいてるのだが…。
今回の贈り物は、ちょっと、意味合いが違うようだった。
ご主人様の病気が悪化して、彼女の毎日は看病で明け暮れているらしい。
彼女とは、もう、30数年前に、内田康夫氏の浅見光彦出版パーティで知り合った。
軽井沢のプリンスホテルで、同じテーブルに座ったのが縁だ。
その後、生涯の心の友となる、金沢の親友を紹介してくれたのも、彼女だ。
茨城に遊びに行くたびに、彼女のご主人が車を出してくれて、筑波山や、笠間稲荷など
行ったものだった。
中でも、土浦の予科練に行った時の戦車と桜の光景は、今でも目に焼き付いている。
仕事がうまくいかない時、この予科練の展示室で、無念にも若く散っていった同胞を
想い、「小さなことでくよくよしてる自分」に叱咤激励をするんですよ…と、苦笑いしていたご主人の姿を覚えている。
そのご主人が糖尿を患い、車も手放し、会社も義弟(彼女の弟)に譲り、闘病生活を送ってる由、伺っていたけれど…。
今度は、パーキンソン病に罹患し、食事も一人ではできない体になってしまわれたとか…。
金沢の亡き親友のお墓参りに、一緒に行きたいから連れて行ってね…と、お願いしたけれど、無理になったから…と、彼女は詫びた。
週3回の透析に加え、パーキンソン病では…。
とても、留守はできないから…と、彼女の手紙には悲壮感が漂っていた。
なんと、言葉をかけていいのか、わからなかった。
若い日の颯爽としてたご主人の姿が浮かんできて…。
すぐに、メールを出した。
「玉手箱のような贈り物。 すごく、嬉しい。 ひょっとして、私、愛されてる…?!
ご主人様と一緒に行った、いろいろな場所やお姿。
しっかり、覚えているよ! 忘れられないよ♪」
即、返信メールが。
「アハハ♬ あなたは大切なヒトよ❤」
嬉しすぎるよ♪