親しくしてる従姉の家から、「のらぼう菜」の宅急便が届いた。
最近でこそ、知名度もちらほら出てきたが、店頭には並ばない菜っ葉だ。
菜の花の一種だろうか…。
東京の多摩地区、神奈川、千葉の「道の駅」にはあるかもしれないが、鮮度が命なので、滅多にお目にかかれない。
(我が家では国道16号の食文化と呼んでいる…根拠は無い)
姑は多摩出身の人だから、子供のころは、畑の脇に生えていて、葉をこいては食べていたそうだ。
次から次へと葉が出てくるそうだ。
葉は柔らかく、灰汁もなく、特に茎が甘くておいしい。
私も、結婚するまで、のらぼう菜の存在は知らなかった。
が、知ってからは病みつきになった。
仲良しの従姉は、そんな私に、毎年、送ってくるのだ。
今回も、新鮮なのらぼう菜がいっぱい。
息子夫婦に分けても食べきれない。
そこで、近所のKさんにもおすそ分けを思い立った。
いつも、私の好きなピールを作って持ってきてくださる。
素人の作とは思えないほど、上手に作ってある。
その行為が嬉しくて、美味しいのらぼう菜を食べていただきたかったのだ。
所が主人から横やりが…。
Kさんの家の前にはMさん。 その隣りはSさん。
三家は仲良しだから、Kさんの家だけと言うのは争いの元だと言うのだ。
主人の言うことも、一理あるけれど、何もかも配る…と言うのではない。
ちゃんと、理由があって、持っていきたかったのだ。
今回は、主人の顔を立てて、持っていくのは中止したけれど…。
おすそ分けと言えども、難しいものだ…と、思った。