秋葉原に、肉の「万世」の本店がある。
近所の万世橋から、名前を取ったらしい。
今でも健在だろうが、最近は、とんと、ご無沙汰だ。
昔は、ビルの上に大きな🐄の顔の看板があって、息子たちが子供のころは、
「モーモー」の看板と言って、お気に入りだった。
蔵前の実家に帰ると、父は、息子たち(孫)を乗せて、わざわざ、秋葉原までドライブに。🚙
「モーモー」を見に行く…と言う子供たちを喜ばせるために。(^_-)-☆☺
万世のハンバークは絶品で、母とも良く行ったものだ。
そのころ、30代だった私は、母に奢ってもらうのは当たり前だ…と言わんばかり。
一度たりとも、私がごちそうする気なんて、さらさらなかった。😭
なんという、娘だろうか…。(怒)
今なら、母の好きなもの、一緒に行って食べさせてあげられるのに…。
一度、
「今日は私のおごり! 何でも食べて!」
と、珍しく、母を「万世」に連れて行ったことがあった。
母は嬉しそうに、「すき焼き弁当」をリクエスト。
貧しい娘に、負担をかけまいと思った、母の気遣いだろう…。
すき焼きでなく、すき焼き弁当にした母の心遣い。
なんか、情けなかった…。
帰りに、「お小遣い!」といって、たっぷり、私のバッグに、お金を入れてくれた母。
今、思い出しても、胸が痛む。
その年、母は62歳で天に召された。
後年、友人達と豪華なランチなど食したとき、母の「すき焼き弁当」を思い出し、涙が止まらなかった…。
今なら、私だって、母をちょっとは豪華なところに連れて行ってあげられるのに…。😿
いつもいつも、娘のために、孫のために…と、良くしてくれた母。
母があちらに逝ってから、もう40数年が立つ。
それでも、一日たりとも、母のことは忘れたことは無い。