姑は柿が大好物だった。
庭になった柿が熟したころ、スプーンで、美味しそうに食べていた。
私が嫁に来て、初めに教えてもらったのが、「柿のサラダ」だ。
実家では、柿は果実として、デザートで食べていたので、
「えっ! サラダ~?」
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と、ものすごく、驚いた。
が、マヨネーズで、バナナやキュウリと合えた柿のサラダは、美味だった。
昨日、スーパーで柿を見つけた。
まだ、全体の色は、オレンジと言うより、緑に近い。
くしくも、姑の祥月命日。
だから、柿が目に入ったのだろうか…。
不思議なことだ。
姑譲りの「柿のサラダ」。
アボカドや玉ねぎも加えて、今朝、出したところ、主人は完食。
早く死にたい…と叫んでる主人を、義母は、「まだ、早いよ!」と、上の世界から
眺めてることだろう…。