sorce:コスモス薬品ウェブサイト https://www.cosmospc.co.jp/
ディスカウント型ドラッグストアのコスモス薬品 https://www.cosmospc.co.jp/ (福岡県福岡市博多区博多駅東2丁目10番1号 第一福岡ビルS館4階)。同社創業の地は,宮崎県延岡市である。コスモス薬品は東証一部上場の企業で、年商5579億円(2018年5月期)。従業員総数2万8000名,九州から中部地方まで932店舗を出店(2018年9月末)。
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コスモス薬品は10月に消費税増税後も,薬品や雑貨などの販売価格を据え置き,2%の増税分は自社で負担する。こうした実質的な値下げにより,営業利益の一時的な減少を見込むが,増税後に消費者節約志向が強まるなか,価格訴求による顧客の取り込みを図る目論見である。
同業他社の多くは化粧品や薬品の価格が値上するが,価格を据え置くことで節約志向が強まる消費者を囲い込む目算である。同社は2014年4月の消費増税時も価格を据え置き,売り上げを伸ばした経験がある。今回も値下げを成長の起爆剤したいところであろう。業績面では,集客増で2020年5月期では前期比横ばいの利益,2021年5月期は増益を目指す。
同社は特売や割引をしない代わりに,コスト削減によるエブリディ・ロープライス(毎日低価格戦略)でスーパ一の買い物客を取り込み,年1割ペースで自力出店してきた。コスモス薬品は,軽減税率の対象なる飲食品の売上構成比が6割と高いことから,増税後は食品スーパーとの価格競争が激化するなど経営環境は一段と厳しさを増す。
毎日安い-「Everyday Low Price」戦略-(現金正札販売)
ごく短期間に限られた商品のみを安く売る販売方法では,顧客の満足や信頼を得ることは難しい。そこで,同社は特売やポイント割り増しといった「あの手この手の販促策」は一切行わず、様々な商品をいつでも一定の低価格で販売する「毎日安い(Everyday Low Price)」戦略を実施している。
これにより、特売のための値札の張替えや無駄な陳列作業がなくなる。また,発注・納品に伴う作業も簡素化でき、物流も平準化することでサプライチェーン全体の生産性が向上し,オペレーションコストを低く抑えることができる。
ドミナント(地域集中)出店
全店舗数958店舗(2018年12月末現在)のコスモスス薬品は,地元九州では,自社競合も辞さない地域集中出店(ドミナント)を形成。九州で541店(2018年12月末)を展開。出店地は北進を進め,中部地区では,福井,岐阜,愛知,三重県まで進出している。四国地区111店,中国地区158店,関西地区122店,中部地区には26店の進出を果たした。関東進出も視野に入れている。
▼バックナンバー
コスモス薬品の消費税アップ対応 「9割以上の商品価格を据え置き」 2014-03-15
月刊激流2019年10月号 [セブンイレブンはこう変わる] | |
商品戦略,店舗戦略,省人化新店舗,オーナー相談室 |
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国際商業出版 980円 |
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月刊 国際商業 2019年 10月号 [雑誌] 月刊国際商業 | |
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