『50年以上前からあった「心のノート」―子どもたちと教師の記録』
出典:東京新聞 2019年8月11日 https://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201908/CK2019081102000161.html
50年以上前からあった「心のノート」―子どもたちと教師の記録
元小学校教諭の福田節子さん(78)=千葉市若葉区=が,二十数年間の児童とのやりとりをつづった「心のノート」をまとめた本を出版した。ノートには,児童の日々の出来事や人に対するうれしさや悲しさなど豊かな感情がつづられており,福田さんは「当時の子どもたちがそれぞれに感じた真っすぐな心情を残したかった」と話している。
『50年以上前からあった「心のノート」―子どもたちと教師の記録 』では,著者の福田さんが,1960年代から90年代まで,担任をしていた小学校の全17学級652人が記した「心のノート」をまとめている。
「心のノート」は福田さんが教諭時代に実践した自主教材。ルールは自由で,児童に家族や友達,学校生活などについて思ったことや抱いた感情を書かせた。強制はせず,自主的に書いてくる児童が多かったという。提出されたノートはその日のうちに読み,福田さんが感想を添えて返した。
「児童が書いたとは信じられないような機微に触れる表現がたくさん記されている」と福田さん。「当時の児童に読んでほしい」「全国の先生に子どもの心の豊かさを知ってほしい」との気持ちで出版を決めた。
教室で無口だった女子児童は運動会で相手チームに勝つと「うれしくてゴムまりのようにはずんでかえった」と書いた。また,心のノートについて「かくしてることだってはき出しちゃう」。
サンタクロースが存在しないことを知った児童の「いつまでもサンタのおじいさんが自分の心にあればよかったな」という心の「叫び」もあった。福田さんは「子どもの心は一人一人違っていて,それぞれに異なった言いたいこと,感受性,優しさがあるということを分かってほしい」と話す。
50年以上前からあった「心のノート」―子どもたちと教師の記録 | |
福田 節子著 | |
ヨベル発行 1,944 + ¥ 500 配送料 |
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終章 なぜこの本をまとめようとしたか(福田節子:本文「終章」より)
平成29(2017)年11月,新卒勤務校の同窓会に招かれました。3,4年を担任してから50余年年月が経っていました。彼らは満60歳,還暦祝いの席でした。私の喜寿の祝いも一緒に……。
私が大のそば好きだと知っている彼らは,千葉駅近くのそば屋を借り切っての宴でした。50年ぶりの女の子もいたし,みんなとたっぷり話をすることが出来てただただ幸せな時間が流れていました。
思えばこの子どもたちが3年生の時から「心のノート」が始まったのでした。
その後,私が赴任したすべての学校で担任したほとんどの学級で「心のノート」は続けられました。
ところが,13年前に文科省が「心のノート」という道徳の副読本的なものを発行し,小中学校の全生徒に配布したことを知りました。
内容は私が実践してきた「心のノート」とは全く異質のものでした。これらの本に「心のノート」というタイトルをつけて欲しくないと強く思いました。
「心のノート」は,13年前の平成18(2006)年2月3日に,特許庁に商標登録されました(資料編参照)。
このことは「共同通信」を経て『東京新聞』『茨城新聞』『千葉日報』など少なくても11社の新聞に小さくなく取り上げられました(「資料編」参照)。
この「心のノート」の商標登録は10年後の平成27(2015)年12月8日に更新されて,新たな出発をしました。
私は,子供たちのこの「心」をこのまま埋もれさせてはならないとの強い思いから,この本を世に残すことに決めました。
とは言え,この本に記されている子どもたちの「心」はほんの一部でしかありません。それらは到底紹介しきれるものではありません。ここに記せなかった多くの子どもたちの思いとともにこの本はあります。
親や教師と言えども,否,いかなる人も,いかなる立場の人も,この子どもたちの純真無垢な心を支配することはできないし,そうしようとすることは決して許されることではありません。
私は,残された生涯を,子どもたちの「心の自由」を守るために生きたいと思っています。
この子どもたちと出会い,心をぶっつけあって過ごすことが出来たことは,何事にも代えがたい幸せで大切な時間であったと思います。それらすべてが重なり合って土台となり,長い年月をかけてゆっくりと熟成されてこの本になったのだと確信しています。
最後に,約30年間に関わったすべての子供たちに心からの感謝の思いを伝えたいと思います。
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