アイスランドの火山噴火の影響で,欧州を中心に航空機の欠航が相次ぎ,一騒動ありまし
た。
活発な活動が続くかごしま・桜島は,アイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル氷河の
火山に比べ噴煙の高さは低く,欠航はないものの,航空機が火山灰を吸い込むとエンジン停
止などのトラブルが予想されることから,国土交通省鹿児島空港事務所によると,噴火の際
の火山弾や火山れきで航空機に影響の出る恐れもあり,桜島の火口から半径約6キロ内の上
空は飛行しないよう管制してます。
噴煙はレーダーに映らず,噴火情報は噴煙の広がりが分からないことから,パイロットか
地上管制官による目視で噴火を確認した場合,周辺を飛ぶ飛行機や管制官に直ちに伝え,注
意を呼び掛けます。
航空各社も,噴火や噴煙の流れる方向などの情報を迅速に把握、噴煙の中を飛ばないよう
対策をとっています。
気象庁が英国気象当局を通じて得た情報によると,アイスランド火山噴火に伴う噴煙高度
は最大で11キロ。場所によっては数日間10キロ付近まで上がったということです。これ
を,噴煙高度で桜島と単純比較すると,大きな被害が出た大正噴火レベルに相当します。
鹿児島地方気象台によると,桜島は昨年4月9日に昭和火口が爆発し,噴煙高度は400
0メートル以上を記録。以後は1000~2000メートル程度が中心で,旅客機の巡航高
度よりかなり低いものです。
▼全日空-「桜島噴煙回避方式」と呼ばれる飛行マニュアル
全日空は,「桜島噴煙回避方式」と呼ばれる飛行マニュアルがあり、離陸前や飛行中に噴
火が分かると,飛行経路・高度をあらためて確認し,噴煙の中を飛行しないよう定めていま
す。日本航空と日本エアコミューターは,噴火時,気象庁のデータを参考に,噴煙の流れる
方向をパイロットや地上整備士らに伝え,注意を促しています。
▼▼ANAのHPに,桜島および,鹿児島空港の飛行に関する記事が掲載されています。
鹿児島空港は、標高270m。日本では長野県の松本空港、広島空港などと並んで、標高の高
い空港の一つです。周囲を山岳に囲まれ、高台の上の空港のために、地形の影響で気流が乱
れることの多い空港ですので、進入前の準備は早めに、シートベルトのサインも慎重に扱い
ます。桜島の噴煙の流れ方によって、迂回の進入のコースが設けられており、宮崎から鹿児
島の北側に回り、回り込むような形で着陸することもあります。
また鹿児島空港の滑走路は1本です。方向は南北に向かっています。飛行機は性能上、向い
風での着陸を通常行いますが、鹿児島空港は騒音の関係から、ほとんどの場合北向きに着陸
します。南向きに着陸する時は、南風が強い時です。
【出典:CaptainからのRoute Information 東京→鹿児島】
http://www.ana.co.jp/travel/topics/pilot/061101/
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