NHKテレビニュース画面より
鹿児島地方気象台の観測によると,桜島の昭和火口で8月18日午後4時31分、爆発的な噴火が発生し、大きな噴石が山の3合目まで飛んだほか、噴煙が火口から5000メートルの高さにまで上がりました。鹿児島地方気象台によると,桜島は2011年4月9日に昭和火口が爆発し,噴煙高度は4000メートル以上を記録しています。それ以後は1000~2000メートル程度が中心で,旅客機の巡航高度よりかなり低いものでした。
桜島の昭和火口で高さ5000メートルの噴煙が確認されたのは気象台が観測を始めてからは初めてで、気象台は今後の火山活動に注意するよう呼びかけています。
桜島は、ここ数年、活発な活動が続き、今回の噴火で、ことしの桜島の爆発回数は500回に達しました。気象台によると,大規模な噴火が起きる兆候は見られないということです。ただ,地下深くにある「マグマだまり」にはマグマの供給が続いているとみられ,気象台は今後も火山活動に注意するよう呼びかけています。
2013年2月 鹿児島市役所付近で撮影
活発な活動が続くかごしま・桜島は,噴煙の高さは低く,欠航はないものの,航空機が火山灰を吸い込むとエンジン停止などのトラブルが想定されます。
▼飛行機の対策
国土交通省鹿児島空港事務所によると,噴火の際の火山弾や火山れきで航空機に影響の出る恐れもあることから,桜島の火口から半径約6キロ内の上空は飛行しないよう管制してます。 噴煙はレーダーに映らず,噴火情報は噴煙の広がりが分からないことから,パイロットか地上管制官による目視で噴火を確認した場合,周辺を飛ぶ飛行機や管制官に直ちに伝え,注意を呼び掛けます。
航空各社も,噴火や噴煙の流れる方向などの情報を迅速に把握,噴煙の中を飛ばないよう対策をとっています。
▼全日空-「桜島噴煙回避方式」と呼ばれる飛行マニュアル
全日空は,「桜島噴煙回避方式」と呼ばれる飛行マニュアルがあり、離陸前や飛行中に噴火が分かると,飛行経路・高度をあらためて確認し,噴煙の中を飛行しないよう定めています。日本航空と日本エアコミューターは,噴火時,気象庁のデータを参考に,噴煙の流れる方向をパイロットや地上整備士らに伝え,注意を促しています。
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