不景気.com http://www.fukeiki.com/ によると,酒造業の「薩摩麦酒」(鹿児島県霧島市国分姫城3080-1 資本金:1億1,250万円)と及び関連会社「黄金酒造)(鹿児島県霧島市国分敷根2804)は、5月31日付で東京地方裁判所へ自己破産を申請し倒産した。
1995年に設立の薩摩麦酒は、地ビールの製造販売に加え「薩摩ビール園」の名でテーマパークおよびレストランを経営していた。また,1949年に「五領酒造」として設立の黄金酒造は、1997年に現商号へ改称し,遠赤焙煎仕込みの独自製法による焼酎の製造販売を主力に事業展開していた。
関係会社だった健康補助食品販売の「健康医学社」(東京都港区)が2012年8月に経営破綻したことにより,両社の信用も失墜し厳しい資金繰りを余儀なくされた。このため事業継続は困難と自己破産を申請した模様である。
信用調査会社 http://ib-tousan.jp/2013/06/07/post_16_t1324_1.html ,健康医学社被害者の会などによると、薩摩麦酒の負債額は約24億3,500万円,黄金酒造の負債額は約7億7,000万円で2社合計の負債総額は約32億200万円。
★(株)健康医学社 第三者破産申立 ★
(株)健康医学社(東京都港区芝、設立昭和1967年7月27日、資本金7200万円、黒岩裕勇起社長)に対して2012年8月7日、債権者37名(債権額4億800万円)が東京地裁に破産を申し立てた。
負債総額は70億円以上になるとも聞かれるが、現時点では詳細は判明しない。
黒酢を主力とした健康食品のほか医療器具の製造、さらに健康医学書の販売などを手掛け、当初は全国の代理店(18社)を通じて販売し、ピーク時には年商約15億円を計上していた。しかし、「ここ10年間で売上高が大きく落ち込んだため、従来の代理店経由の販売方法をやめ、直接販売体制に切り替え強化を図ってきた」(会社)。
一方で、現代表者が就任した頃からM&Aによる関連会社を増やすとともに、鹿児島工場(鹿児島県霧島市)内にあるとする温泉の使用権を債券化し1口200万円、3年間利回り2%などと謳い一般個人から出資を募っていた。この配当や償還に関連しインターネット上でもトラブルが伝えられていたなか、支払いに応じてもらっていないとする「被害者の会」が2012年6月に発足していた。
会社側では「確かに一部の支払いに遅れが生じていたが、その後、解消している」と話していたが、同会代理人の野村弁護士によると「全国で被害者は約700人、被害額は70億円にのぼるとみられる。従来の販売代理店のなかには商品(健康食品)の供給が途絶えたり販売手数料を受け取っていない業者もある」などとし、法的措置を検討していた。
出典:「東京商工リサーチHP」 http://www.tsr-net.co.jp/news/flash/1220951_1588.html
財界九州 2013年 06月号 [雑誌] | |
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