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「向田邦子の女、向田邦子の男」展開催中 -「かごしま近代文学館」

2013-12-09 17:39:21 | 向田邦子
向田邦子 その美と暮らし (和樂ムック)
おいしいものと旅が好きで、猫と骨董がかかせない、暮らしの達人だった向田さん。その等身大の姿を一番近くから見ていた妹の向田和子さんが、書き尽くします。ファッションのこと、器のこと、そして日々の暮らしのこと。向田邦子の知られざる姿を、秘蔵の写真と和子さんに残された思い出の品々とともに紹介します。
向田 和子著   小学館刊

>>>「向田邦子の女、向田邦子の男」展,開催中

 かごしま近代文学館(鹿児島市城山町)で現在、 向田さんが書いたエッセー、小説、脚本に登場する女と男に焦点を当て,「向田邦子の女、向田邦子の男」展を開催中です。今夏三十三回忌を迎えた作家、向田邦子の直筆原稿や、脚本、遺愛の品など全95点が展示されています。
 展示室には、直筆の原稿や直木賞の受賞目録をはじめ、仕立ての良いコートやセンスの良い私物が並び、今日でも人気の高い「向田スタイル」の一端がうかがえる展示となっています。
 併せて、常設展示「向田邦子の世界」ではミニ企画「向田邦子のかばん」も開催中です。入館料は、一般=300円、小・中学生=150円です。 開催時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。火曜・年末年始(12月29日~1月1日)休館。来年1月13日まで。

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 昭和の息吹をみごとに活写した作家・向田邦子さん。向田さんがこの世を去って、32年になります。向田さんの随筆やドラマはもとより,向田さんの美貌・美意識,人間力,そしてその存在感は,平成の今も色あせることはありません。

 向田さんの著作,その人柄と生き方には、いま日本人が失いかけている細やかな気遣いや芯の強さが伝わってきます。向田さんの人生を見つめると、昭和を生きた日本人の強さ,そして美意識が垣間見えます。それは、向田さんだけではなく同じ時代を生きた多くの人が持っていたのではないでしょうか。

 向田邦子さんは9歳から11歳の2年間、両親の転勤のために鹿児島で過ごしました。「長く生きられないと判ったら鹿児島へ帰りたい」と自身のエッセーに記すほど鹿児島への思いを生前から語っています。
 かごしま近代文学館では、向田邦子さんの遺品約8500点を収蔵。「(向田さんを)鹿児島に嫁入りさせよう」という向田さんの母・せいさんの言葉から、向田さんの遺品のほとんどが同館へ寄贈されているということです。
 

向田邦子( むこうだ くにこ) 1929-1981 
 昭和4年11月28日生まれ。映画雑誌記者をへて放送作家となり,「時間ですよ」「阿修羅(あしゅら)のごとく」などのテレビドラマで高視聴率をえた。昭和55年「思い出トランプ」中の短編連作で直木賞受賞。台湾旅行中の航空機事故で,昭和56年8月22日死去。51歳。東京都出身。実践女専卒。作品はほかに「父の詫び状」「あ・うん」など。

向田邦子の手料理 (講談社のお料理BOOK)
向田邦子さんが生前好んで作った料理を紹介
忙しい仕事の合間に、自ら作り食した、手早く、簡単でおいしいおかずの数々を、思い出と共に妹の和子さんが再現。向田さんの人となりが分かる楽しい料理の本
向田 和子著    講談社刊
父の詫び状 (文春文庫)
宴会帰りの父の赤い顔、母に威張り散らす父の高声、朝の食卓で父が広げた新聞…だれの胸の中にもある父のいる懐かしい家庭の息遣いをユーモアを交じえて見事に描き出し、“真打ち”と絶賛されたエッセイの最高傑作。また、生活人の昭和史としても評価が高い。
文藝春秋刊
あ・うん (文春文庫)
神社の鳥居の狛犬のように親密な男の友情と、親友の妻への密かな思慕を、太平洋戦争をひかえた世相を背景にあざやかに描いた長篇
文藝春秋刊
向田邦子 ---脚本家と作家の間で
今なお輝く向田邦子の作家、脚本家としての魅力に迫る。オマージュ・太田光、角田光代、小池真理子、エッセイ・柴門ふみ、道尾秀介、幻のお宝対談、森繁久彌、桃井かおり等。
河出書房新社刊
向田邦子の恋文 (新潮文庫)
脚本家への道を歩みはじめ、徹夜続きで仕事に打ち込む姉・邦子を慈しみ支えた一人の男性がいた。一途で切ない、秘密の恋だった―。邦子が急逝して二十年、妹・和子は遺品の中から、亡き二人が四十年近く前に送りあった手紙をみつける。遺された文面から今なお香り立つ想いが、遠い日をよみがえらせ、妹は姉にそっと語りかけ始める…。幾つもの想いが響き合う、姉と妹の「最後の本」。
向田 和子著   新潮社刊
阿修羅のごとく (文春文庫)
年老いた父に愛人がいた!四人の娘は対策に大わらわ。だが、彼女たちもそれぞれ問題を抱えていた。未亡人の長女は不倫中、次女は夫の浮気を疑い、三女は独身の寂しさに心がすさみ、四女はボクサーの卵と同棲、そして母は…肉親の愛憎を描き、家族のあり方を追求してきた著者の到達点ともいうべき力作。
文藝春秋刊
男どき女どき [Kindle版]
何事も成功する時を男時、めぐり合わせの悪い時を女時という――。何者かによって台所にバケツごと置かれた一匹の鮒が、やがて男と女の過去を浮かび上がらせる「鮒」、毎日通勤の途中にチラリと目が合う、果物屋の陰気な親父との奇妙な交流を描く「ビリケン」など、平凡な人生の中にある一瞬の生の光芒を描き出した著者最後の小説四篇に、珠玉のエッセイを加えた、ラスト・メッセージ集。
新潮社
向田邦子×久世光彦スペシャルドラマ傑作選(平成9年~平成13年)BOX [DVD]
向田邦子原作、久世光彦ディレクターが手掛けた名作TVドラマを収録したDVD-BOX5枚組。「空の羊」「終わりのない童話」「小鳥のくる日」「あ・うん」「風立ちぬ」の5作品収録。

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