向田邦子 その美と暮らし (和樂ムック) | |
おいしいものと旅が好きで、猫と骨董がかかせない、暮らしの達人だった向田さん。その等身大の姿を一番近くから見ていた妹の向田和子さんが、書き尽くします。ファッションのこと、器のこと、そして日々の暮らしのこと。向田邦子の知られざる姿を、秘蔵の写真と和子さんに残された思い出の品々とともに紹介します。 | |
向田 和子著 小学館刊 |
>>>「向田邦子の女、向田邦子の男」展,開催中
かごしま近代文学館(鹿児島市城山町)で現在、 向田さんが書いたエッセー、小説、脚本に登場する女と男に焦点を当て,「向田邦子の女、向田邦子の男」展を開催中です。今夏三十三回忌を迎えた作家、向田邦子の直筆原稿や、脚本、遺愛の品など全95点が展示されています。
展示室には、直筆の原稿や直木賞の受賞目録をはじめ、仕立ての良いコートやセンスの良い私物が並び、今日でも人気の高い「向田スタイル」の一端がうかがえる展示となっています。
併せて、常設展示「向田邦子の世界」ではミニ企画「向田邦子のかばん」も開催中です。入館料は、一般=300円、小・中学生=150円です。 開催時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。火曜・年末年始(12月29日~1月1日)休館。来年1月13日まで。
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昭和の息吹をみごとに活写した作家・向田邦子さん。向田さんがこの世を去って、32年になります。向田さんの随筆やドラマはもとより,向田さんの美貌・美意識,人間力,そしてその存在感は,平成の今も色あせることはありません。
向田さんの著作,その人柄と生き方には、いま日本人が失いかけている細やかな気遣いや芯の強さが伝わってきます。向田さんの人生を見つめると、昭和を生きた日本人の強さ,そして美意識が垣間見えます。それは、向田さんだけではなく同じ時代を生きた多くの人が持っていたのではないでしょうか。
向田邦子さんは9歳から11歳の2年間、両親の転勤のために鹿児島で過ごしました。「長く生きられないと判ったら鹿児島へ帰りたい」と自身のエッセーに記すほど鹿児島への思いを生前から語っています。
かごしま近代文学館では、向田邦子さんの遺品約8500点を収蔵。「(向田さんを)鹿児島に嫁入りさせよう」という向田さんの母・せいさんの言葉から、向田さんの遺品のほとんどが同館へ寄贈されているということです。
◆向田邦子( むこうだ くにこ) 1929-1981
昭和4年11月28日生まれ。映画雑誌記者をへて放送作家となり,「時間ですよ」「阿修羅(あしゅら)のごとく」などのテレビドラマで高視聴率をえた。昭和55年「思い出トランプ」中の短編連作で直木賞受賞。台湾旅行中の航空機事故で,昭和56年8月22日死去。51歳。東京都出身。実践女専卒。作品はほかに「父の詫び状」「あ・うん」など。
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