大正3年の1月12日,鹿児島の桜島が大爆発した。噴煙は遠く近畿地方にまで達したという。「対岸の鹿児島市が全滅した」とのウワサも流れた。
もちろん鹿児島市は全滅はしなかったが,溶岩の流出などでなどで住民35人もが亡くなった。驚くべきことに,その溶岩は海を越えて東側の大隅半島にまで到達,桜島と陸続きにしてしまった。この「架け橋」部分を訪ねる人は,火山というか自然の猛威に目を奪われるであろう。
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┗━★ 桜島の噴火回数,昨年は過去4番目の835回
鹿児島地方気象台によると,鹿児島市・桜島で昨年1年間に観測された爆発的噴火は835回で,観測を始めた1955年以降,4番目に多かった。
昨年は全て昭和火口(標高約800メートル)の噴火で,8月18日には噴煙の高さが観測史上最高の5千メートルに達した。気象台は「比較的小規模な噴火が多く,大噴火の兆候は認められない」としている。
▼日本最大のSO2の発生源
桜島の南岳(1100m)は日本で最大のSO2の発生源である。桜島だけで日本全体の二酸化硫黄(にさんかいおう,Sulfur Dioxide:SO2)の発生量に匹敵する量(約70万トン/年)を出していると推定されている。
◆大正噴火-1914(大正3)年
1914 年(大正3 年)の大噴火で山腹から流出した溶岩により大隅半島と陸続きとなった。大正の噴火は,噴火の数日前から地震が多く発生したり,頂上付近で崩落が起こったり,あるいは海岸で急に温泉が吹き出すなど前兆現象がみられた。1月12日に始まった噴火で溶岩が大量に流れ出し,5つの集落が溶岩流に埋没,3つの集落が火砕流で消失し,噴火前約2万1千人のうち約半数の島民が移住を余儀なくされた。犠牲者58名,負傷者112名,焼失家屋2268戸と記録されている。
南岳山頂火口は,現在も噴火活動を続けており,噴出物(火山ガス・火山灰・火山礫・噴石など)や爆発時の空振,二次災害としての土石流などにより各方面に被害を及ぼしています。
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