withｺﾛﾅ時代対応 「実例」東信州の東御・上田・坂城に見る元気な地域づくり－2

withｺﾛﾅ時代対応　「実例」東信州の東御・上田・坂城に見る元気な地域づくり－2

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2020-10-03更新　第3稿

　まず，東信州の東御市，上田市，坂城町の“元気”を分析してから，ケーススタディ「東御市・湯の丸高原スポーツ交流施設”は，withコロナ時代適応の地域開発戦略」に入ります。

 

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  ┗■　withｺﾛﾅ時代対応の「東御市，上田市，坂城町の3市町の地域パワー」

　新コロナウイルス対応は，長期戦が避けられない状況にあります。また，コロナウイルス感染症がもたらす地域影響は一時的なものではなく，深く，永続的なものとなる可能性があります。現に人々の生活行動の変化，インバウンド需要の激減から，全国各地でサービス産業，流通業，観光産業は深刻なダメージを受けています。
　こうした状況にあって東御市，上田市，坂城町の3市町エリアは，新コロナウイルス適応のエリアパワーを持ちます。その主な要因として次の10点が挙げられます。

　1　競合を凌駕し，地域経済に貢献のナンバー1，オンリー1企業の複数社立地　
　2　地元企業の新規事業，企業の参入・進出，幹線道路や鉄道の開通
　3　アクセス面でも適応：北陸新幹線，しなの鉄道，上信越自動車道（インターチェンジ）

　4　インバウンド需要に偏らない・頼らない観光産業
　5　農業活性化の可能性を秘める
　6　日本の良き伝統を今に残す歴史・風土
　7　高等教育機関，研究機関の立地：信州大学繊維学部，公立長野大学
　8　時代対応に失敗の貴重な体験：“世界の丸子”になるはずだった旧丸子町の衰退は，貴重な失敗事例
　9　「東御・湯の丸高原スポーツ交流施設」は，withコロナ時代対応のブルーオーシャン
 10　Ｘ（時代対応戦略）

　まず，「1　競合を凌駕し，地域経済に貢献のナンバー1，オンリー1企業の複数社立地」の企業をリストアップします。

1　競合を凌駕し，地域経済に貢献のナンバー1，オンリー1企業　
　事業領域にあって確固たるドメイン（存在領域）を確保し，世界に通じる技術力，販売力を持ち，地域経済を支えるナンバーワン企業を列挙します。

・オルガン針（上田市)：ミシン針の国内シェア80%，世界シェア15%。
・シナンケンシ（上田市）：小型精密モーターのトップメーカー。
・日置電機（上田市）：計測器のトップメーカー。
・長野計器（上田市に主力工場）：各種圧力計の国内シェアは約60%，世界シェアも上位。
・日精樹脂（坂城町）：射出成形機国内シェア15.2％のトップメーカー。
・竹内製作所（坂城町）：ミニショベルのEUシェア2位，北米シェア5位
・ミマキエンジニアリング（東御市）：産業用大判インクジェットプリンターのトップメーカー。
・バリューブックス（上田市）：アマゾンマーケットプレイス中古本販売ナンバーワン（年商二十数億円）。

　>>>「概括　東信州－東御・上田・坂城」

「身の丈」を強みとする経営: 縮小の時代に勝つ「新リージョナルマーケティング」   小林隆一 日本経済新聞出版

 

ビジュアル 流通の基本<第5版> (日経文庫)   小林 隆一 日本経済新聞出版

 

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>>>　しなの鉄道田中駅に出現のアマビエ。

　疫病から人々を守ると言い伝えられる妖怪「アマビエ」の彫刻が，しなの鉄道　田中駅に置かれています。この彫刻は東御市地域おこし協力隊員の堀田光彦さん制作によるものです。

 

　　　　（photo：信州のよき友撮影）

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  ┗■　しなの鉄道　田中駅　
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  　・開業：（旧信越本線）1888（明治21）年12月1日／標高511．7M
　　・所在地：長野県東御市田中279.

　明治後期、田中駅は生糸の原料である蘭（まゆ），ボイラーの燃料など貨物輸送の拠点でもありました。駅から西へ15分ほど歩くといまに江戸時代の宿場の面影を残す「旧北国街道・海野宿」です。

　駅舎は，日本の道100選のひとつにも選ばれている旧北国街道 海野宿，その宿であった地元の田中宿を擁する地域性にあわせ，千本格子や木彫り看板などのある宿場町風の外観となっています。