タイヨーに関する最新記事 (2014/5)
鹿児島県を地盤とするスーパーのタイヨー(売上高 1,285億円 93店舗)は、MBOで株式を非公開化する。清川社長が代表兼株主を務める清和産興がTOBを実施する。大手スーパーとの競争が厳しさを増すなか、非公開化による機動的な経営体制を構築と改装などを通した既存店の収益力改善,管理コストの削減を図る。
買付価格は7月30日の終値より28%高い1株1,100円、買付代金は約156億円、買付期間は8月1日から9月11日。株式取得資金は三井住友銀行から借入れる。同社の主要取引銀行は, 鹿児島銀行・西日本シティ銀行・三井住友銀行の3行であるが,MBO資金を地元の鹿児島銀行ではなく三井住友銀行から借り入れている点が注目される。
タイヨーの平成25年2月期連結決算は、売上高1,285億円で前期比1.8%減、営業利益は22億円の22.5%減である。イオングループや鹿児島県内200店舗出店を計画中のセブンイレブン,ドラッグストアのコスモス等の進出で市場環境は厳しさを増す一方である。
⇒ ニュースリリース ⇒ MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ
◆参考情報-2013年 地方スーパーの経営破綻相次ぐ
・1月 石川県の「東京ストアー」民事再生法申請
・5月 新潟の「パワーズフジミ」が自己破産申請
・5月 徳島の「ファミリー両国」が倒産
・6月 兵庫の「パワーストアシーダー」が破産
・7月 宮崎の「スーパー江南」が破産
・8月 業務用食品スーパー「肉のハナマサ」茨城のジャパンミートの傘下入り
・8月 東京神田 地場食品スーパーの「スーパーストア冨士屋」倒産
・8月 神奈川の地域スーパー「松慶」が民事再生法申請-負債総額4億円
・9月 千葉県銚子の地域スーパー「ミヤスズ」自己破産
◆関連情報 「メガネトップ、東証1部上場廃止 経営陣がMBOで」
眼鏡店のメガネトップ(静岡市)は、経営陣による1400円での自社買収(MBO)が成功したことで,2013年8月23日,東証1部上場廃止となった。
◆MBOとは
マネジメント・バイアウト(MBO)とは、一般に、買収対象会社の経営陣が、買収資金の全部または一 部を出資して、事業の継続を前提として買収対象会社の株式を取得する取引をいう。
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