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鹿児島銀行  農業法人を設立し農産物生産に進出.....。

2016-01-14 01:42:30 | 九州経済(地域経済)

鹿児島銀行が農業法人設立を検討

報道によると,鹿児島銀行は,ことし,傘下に農業法人を設立し,鹿児島県内で農作物の大規模な生産に乗り出す方向で検討している。

鹿児島銀行は,農業への金融支援だけではなく直接,生産にも乗り出す方針で,傘下に農業法人を設立し,農作物の生産に取り組む。当初は、コメや野菜、果物などの生産を手がけることとし,薩摩半島や大隅半島で農地を借り上げた上で,大規模生産する。生産から管理,流通まで自前で行う意向。

鹿児島銀行では,農業生産を通じて収益性の高い新しい農業の生産や管理のあり方を研究し,地域の活性化につなげたいとする。

 2005年の農地法改正や規制緩和により, 株式会社など異業種の農業参入や農業経営の近代化に道が開かれ, 銀行や信金・信組も農業生産分野に参入する余地が生まれた。

◆銀行の農業向け事業参入に対する障壁

 銀行・信用金庫・信用組合といった市中金融機関は,一般農家への貸出に関して農協に比べて不利な状況にある。農協は農村のいたるところに深く根を張っている。
 勤めの片手間に農業をしている兼業農家にとっては,経済事業等と金融事業の両面で農協に依存しがちである。
  必要な資金は農協が貸してくれるし資材の購入や農産物の販売もすべて信用事業の口で決済できる。したがってサラリーマンでもある兼業農家は農協に頼り農協任せとなりがちである。このため農協は地元の農民の資産状況家族構成家族の職業等について詳しい情報を持ち,農家への貸付に関して圧倒的な優位を保ってきた。。

大手行の本格参入

 2005年に三井住友銀行が農業生産法人向けに無担保融資を開始,メガバンクなど銀行の農業分野向けの融資が本格化した。農地のリース方式による株式会社の農業参入が全国で解禁されるなど農政改革が進展,ビジネスチャンスが広がるとみているためだ。
 20兆円に上る農業向け投融資の多くは,農林中央金庫(農林中金)など農協系が占めてきたが,大手行の本格参入で農業を巡る競争は激化している。  

  メガバンクの動きを見据えて,地方銀行も農業支援ビジネスを拡大している。地銀の法人向け貸し出しが伸び悩む中,新たな収益源につなげようと金利を優遇し た農家向けローンや農産物を担保にした融資などに力を入れている。“地元産業”である農業支援を通じて,地域経済の活性化につなげる狙いもある。
 鹿児島県を地盤とする鹿児島銀行の場合は,2009年3月末基準で,国内の総貸出金残高20,755億円のうち,農業・林業・ 漁業の貸出額は397.1億円で, 農業貸出比率は1.91%を占め, 農業向け貸出残高では鹿児島銀行が全国1位である。

 また,肥後銀行は,鹿児島銀行とともに馬肉生産事業者を対象に生きた馬を担保にした協調融資を実施した。融資は総額60億円で,運転資金などに充てられる。

  なお,多くの地銀が取り扱っているのが,原則として担保を取らない農家向けローンである。山形銀行は,県内の農家向けに運転資金や設備資金を500万円ま で貸し出す農家向けローン「いぶき」の取り扱いを開始した。融資期間は最長5年。市町村が認める認定農業者であれば,金利を最大0.4%優遇する。

 茨城を地盤とする常陽銀行は,融資額が最大で500万円の農家向けローン「大地」を取り扱っている。認定農業者に加え,農業関連事業者の交流を目的に独自に作った会員組織に入会すれば,金利を最大で1%優遇する。
 北洋銀行は,商工中金とともに北海道恵庭市の農園を対象に,小松菜などの野菜を担保にした協調融資を実施している。
 
 国内で初めてとなる農業ファンド「えひめガイヤファンド」を立ち上げたのは愛媛銀行である。
  「四国の中核産業である農林水産業の支援と育成を目的にした」(愛媛銀行)ファンドで,規模は5億円。投資第1号として愛媛県内のアナゴ養殖業 者と果樹栽培業者に合計4100万円を投資している。

 

J Aバンクグループ

 JAバンクグループは, 農業等の従事者を会員とする協同組合組織で, 強固な組織力により農業金融, 地域金融の一翼を担う金融グループといえる。 全国規模の金融機関である農林中央金庫 (農林中金), 都道府県レベルの信用農業協同組合連合会 (信連), 市町村レベルで展開する農協 (JA) の三段階からなる連合体「JAバンク」で構成されている。  

 JAバンクグループは,①経営・生産技術等について指導事業, ②生産資材の仕入や農産物の販売を行う購買・販売事業(経済事業), ③災害により生じた損害や遺族の生活保障等を行う共済事業, ④預金や農業経営資金等の融資を行う信用事業 (JAバンク), などの各種サービスを総合的に提供し, 食料の安定供給や農業の持続的発展, 農村の振興に大きな役割を果たし, このような事業は, 特に兼業農家や小規模農家にとって魅力的な存在である。

  JAバンクの総貯金高はメガバンクに匹敵しており, 店舗数は全国に約9,700店舗と 営業エリアも郵使局と遜色ない地域までカバーしている。
 


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