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イズミ,徳島のデイリーマートを買収 四国出店拡大

2015-11-05 20:21:37 | イズミ

いま,小売り・スーパー業界の再編が進んでいる。大手企業が傘下に中堅・中小企業を組み入れる形が多く,イズミはその代表格である。

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 ┃ イズミ 着々とM&Aを展開
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 イズミ(東証一部上場)は,中国,四国や九州で商業施設「ゆめタウン」(60店)や食品スーパー「ゆめマート」(24店)など合計102店を展開する。同社は昨年2月,JR広島駅北口 の再開発地区「二葉の里」に新本社ビルを完成した。地上6階地下1階。延べ床面積は約2万6000平方メートルで投資額は72億円。駅南口の本社を移転している。

  同社は現在の大型ショッピングセンター(SC)と食品スーパーに加え,自社の食品スーパーを核に外部の複数専門店を集めた新たな形態での出店にも乗り出し ている。イズミは,イオン,ヨーカ堂といった全国スーパーとの対抗策として,立地条件や商圏に応じて3業態ですみ分けながら店舗網の拡大を図る。また,店 舗網の拡大に対応し,2014年以降をめどに,広島市内に新たな物流センターを設置する。広島県や岡山県など4カ所に点在する物流拠点を集約し効率化を進 める。

 2014年2月期の下期には,新業態の1号店として「ゆめモール下関(山口県下関市)など8店舗を出店。2014年以降は熊本県,福岡県,広島県を中心に9店舗を出店することが決定している。

イズミは地方食品スーパー(SM)との提携にも力を入れており,熊本県の中堅・(株)西紅を,子会社・ゆめマートを通じ買収している。ニコニコ堂 の小型店を継承したゆめマートは,熊本県内では最大手SMの1社に成長した。同社は,イズミの支援で店舗のスクラップ&ビルドを実施,仕入もイズミ経由に 切り替え収益力を強化している。

>>>イズミ,徳島のデイリーマートを買収 四国出店拡大

  イズミは10月15日,徳島県で食品スーパーを展開するデイリーマート(徳島県美馬市)を買収すると発表した。イズミは中国や九州で食品スーパーのM&A(合併・買収)を進めるが,四国の企業を対象とするのは初めて。地場スーパーをグループ内に取り込むことで,地元の嗜好に合った品ぞろえなどのノウハウを取得し,徳島県内への出店をさらに進める。

 11月17日付でデイリーマートの藤原武志社長から同社の全株式を取得し,完全子会社とする。買収額は公表していない。

 デイリーマートは吉野川流域や徳島市周辺で食品スーパーを7店舗運営しており,2015年6月期の連結売上高は過去最高の71億円だった。買収後も藤原社長は続投し,店名を変更せず全店舗が営業を継続する。

 

 >>>関連情報 イズミ,ユアーズを買収 -福岡でスーパー「丸和」展開-


 西日本新聞(2015年6月30日付け)によると,商業施設「ゆめタウン」などを運営するイズミ(東証一部上場 広島市)は30日,福岡など4県でスーパーを運営するユアーズ(広島県海田町)を連結子会社化することで基本合意した。

 イズミがユアーズの第三者割当増資を引き受ける。現在は資本や取引関係はない。取得する株式数や金額などを協議し,9月1日に連結子会社化する予定。

 ユアーズは2011年にスーパーの丸和(北九州市)を吸収合併し、現在「ユアーズ」や「丸和」の屋号で64店を運営している。九州では福岡県に15店ある。2014年9月期の連結売上高は557億円。

 イズミは連結子会社化後も現在の屋号を維持し,従業員や店舗の削減はない。

 イズミは九州,中国、四国を重点地域とし,2014年にスーパーの広栄(熊本市)を完全子会社化。イズミは地方食品スーパー(SM)との提携にも力を入れており,今年2月にスーパー大栄(北九州市)を連結子会社化と,着々と勢力を拡大している。

   ⇒⇒ イズミ ⇒

   ⇒⇒ ユアーズ ⇒

  ●6月30日 株式会社イズミとの資本業務提携に向けた基本合意締結に関するお知らせ

 


福岡県 ユアーズ(丸和)店舗一覧

地域 店舗名 住所 TEL 営業時間
北九州市 丸和 門司店本館
〒800-0025
北九州市門司区柳町2丁目5-5
093-371-5131 9:00~23:00
丸和 門司店新館
〒800-0025
北九州市門司区柳町2丁目8-1
093-371-5132 9:00~20:00
丸和 恒見店
〒800-0114
北九州市門司区吉志1丁目3-11
093-481-0020 9:00~22:00
丸和 曽根店
〒800-0208
北九州市小倉南区沼本町4丁目2-1
093-472-7601 24時間営業
丸和 朽網店
〒800-0233
北九州市小倉南区朽網西2丁目1-30
093-471-8800 24時間営業
丸和 東門司店
〒801-0873
北九州市門司区東門司1丁目9-5
093-321-1360 24時間営業
丸和 小倉店
〒802-0006
北九州市小倉北区魚町4丁目1-1
093-521-3388 1F 24時間営業
2F 8:00~23:00
ラ・パレット神岳店
〒802-0045
北九州市小倉北区神岳2丁目1-1
093-533-8600 9:00~23:00
丸和 陣山店
〒806-0012
北九州市八幡西区陣山2-10-26
093-663-1851 24時間営業
丸和 三萩野店
〒802-0065
北九州市小倉北区三萩野2-2-1
093-932-3111 24時間営業
行橋市 丸和
行橋サン・パル
〒824-0033
行橋市北泉3丁目3-3
0930-22-0100 9:30~22:00
丸和 新田原店
〒824-0027
行橋市大字高瀬221-1
0930-24-5692 9:00~22:00
直方市 丸和 直方店
〒822-0022
直方市大字頓野字焼本尊1830-1
0949-26-9800 9:00~21:00
飯塚市 丸和 飯塚店
〒820-0040
飯塚市吉原町6-1
0948-22-3770 9:30~21:00
遠賀郡 丸和 海老津店
〒811-4231
遠賀郡岡垣町海老津駅前7-24
093-282-3900 9:00~22:00

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  関連情報-大分のスーパー・マルミヤストア,6月26日に上場廃止-山口の丸久と経営統合

  大分県を地盤としスーパーマーケット経営のマルミヤストアは,山口県内シェアトップのスーパーマーケット丸久と経営統合した。7月1日に丸久がマルミヤを 株式交換で完全子会社化し,持ち株会社「西日本リテール・パートナーズ」を山口県防府市に設立した。持ち株会社の社長には丸久社長の田中康男氏,副社長に マルミヤ社長 の池辺恭行氏が就任。

 これにより,マルミヤストアは,6月26日で福岡証券取引所の上場が廃止となった。

 イオンやイズミなど大手スーパーに加え,ディスカウントストアやドラッグストアの攻勢や人口減などで経営環境の厳しさが増す中,出店エリアが重なっていない両社は手を組んで,仕入れや人材育成を一本化して生き残りを図る。

  経営統合によって店舗数は合わせて156店,売上高は1200億円,経常利益は43億円を見込む。地域になじんだ看板を残すために持ち株会社形式を採用 し,緩やかな連合を組織する。体力勝負の不毛な戦いを避け,地方スーパー同士での連合を作り,協調しながら,生き残りを図る。


                                 ※マルミヤストア弥生店(大分県佐伯市) 出所:googlemaps

  

丸久

 丸久は, 「マルキュウ」や「アルク」など6つのスーパーを展開する山口県最大の食品スーパーで1954年創業。山口県のほか島根,広島,福岡の各県で合計94店舗を出店。2015年2月期の連結業績予想は売上高874億円,経常利益は39億円。
  1993年前後から業績が落ち込み,一時は売り上げが400億円にまで縮小した。だが,社員の整理をすることなく社内改革を実行。1998年に食品スー パー「アルク」を出店し,そのモデル店舗を積極出店したこと,オール日本スーパーマーケット協会(ASl)を通じた社員教育に注力したことが奏功し立て直 し成功,山口県内でトップシェアの食品スーパーとなっている。
 経常利益100億円,そのための年商3000億円は生き残りのために必要という 考 え方で,経営統合の相手を探していた。今回の経営統合により,業績への影響を抑えつつ,店舗のスクラップ&ビルドを進めることができるようになり,マルミ ヤストア側から出店や開発の知恵を得たいという。

 「丸久」は,去年10月に山口県東部で展開する「中央フード」を経営統合しており,今後は四国や九州など西日本全域に店舗網を拡大して,仕入れコストの削減などで競争力を高めたいとしている。



マルミヤ
 マルミヤストアは,1972年に大分県佐伯市に第1号店を出店以来,大分を中心に宮崎,熊本,福岡に食品スーパー41店を出店してきた。1996年に福岡証券取引所に上場。2015年2月期の連結業績予想は375億4400万円,経常利益は3億9500万円。
 マルミヤストアは青果業出身で生鮮に強みがあるが,惣菜にまだ伸びしろが見込める。今回の経営統合によって丸久から惣菜のノウハウを得たいとする。
                                        参考資料:「激流」2015年3月号p69~p71

 

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 ※イズミ HP

 


◆イズミ 企業概要

本 社 所 在 地: 広島市東区二葉の里3丁目3番1号
資  本  金:196億1,385万円
設      立:1961年10月27日
従 業 員 数:正社員2,475名
パートタイマー:4,568名(1日8時間換算) 〔2013.2.28現在〕
店  舗  数:    102店舗(エクセル単独店舗14店舗含む)
店 舗 地 域     広島県,岡山県,山口県,島根県,福岡県,佐賀県,大分県,長崎県,熊本県,兵庫県,香川県,徳島県,他


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  ┗  これからのエリアマーケティング -読売IS 「Perigee」掲載
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              http://www.yomiuri-is.co.jp/perigee/feature16.html

こ れまでのエリア・マーケティングの成功事例が成り立たなくなっている。エリアという概念が希薄なネット通販の普及や人口減少による市場の縮小が、必要と される店舗の条件を変えてしまったことが原因だ。産業能率大学マネジメントスクールで長年エリア・マーケティングセミナーを担当する小林隆一氏に、これか らの小売業に求められるエリア・マーケティングの視点を聞いた。

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「身の丈」を強みとする経営―
縮小の時代に勝つ「新リージョナルマーケティング
小林 隆一
日本経済新聞出版社
「身の丈」を強みとする経営』 (日本経済新聞出版社刊)。本書では,性急な業容拡大は弊害が多いとして,堅実な発展を目指して,自らの分を知り,ライバルの動きに惑わされることなく, マイペースを貫きながら存在感を発揮するという経営姿勢を貫く経営姿勢を「身の丈経営」とし,縮小の時代の小売業経営のあり方を示しています。
 
ビジュアル 流通の基本 (日経文庫)
小林 隆一
日本経済新聞出版社
 





 




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