「ドラッグコスモス 大和田新田店出店」を事例に、流通のこれからを見通す 6 「サンドラッグ」
“九州の安売り王”の異名を持つコスモス薬品(本社・福岡市)が、我が家から徒歩数分のご近所に店舗面積1,261㎡の新店舗 ドラッグコスモス大和田新田店(仮称・千葉県八千代市)を 7月29日開店予定で建築中です。
同店から5キロ圏内には、総合スーパー1店、ディスカウンター1店、食品ディスカウンター1店、食品スーパー7店、ドラッグストア9店、コンビニ7店が出店し、切磋琢磨している激戦地です。まして、大和田新田店から徒歩5分域には、九州を重点エリアとするサンドラッグの「八千代緑ヶ丘店」が出店しています。まさに、因縁浅からずであります。
その地に新規出店という訳です。「ご乱心」と言いたいところですが、小商圏型メガドラッグストアを掲げ、破竹の勢いで新店攻勢をかけているコスモス薬品さんのこと、もちろん勝算あっての出店でありましょう。
*サンドラッグ 八千代緑が丘店 -1階に食品スーパータイヨ-、2階にサンドラッグと100円ショップWattsが出店。
○競合店9店舗一覧-ドラッグストア
・サンドラッグ八千代緑ヶ丘店 八千代市大和田新田72-2-2f
・クリエイトエス・ディー八千代大和田新田店 開店2012/05
・ウエルシア八千代緑が丘店 開店2012/10/04
・ウエルシア八千代大和田2号店 開店2021/07/08
・マツモトキヨシ petit madoca 西八千代店 八千代市大和田新田403-1
・ドラッグストア マツモトキヨシ 八千代緑が丘店 八千代市緑が丘4丁目1−2
・ドラッグストアマツモトキヨシ八千代緑が丘西店 開店2022/04/06
・ドラッグセイムス八千代緑が丘西店
・ドラッグセイムス ゆめまち習志野台モール店
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┗■ サンドラッグ -売上高 業界5位 -再成長へ向けての次の1手が注目の的
1957年創業のサンドラッグは、1965年からチェーン展開し,東京を中心に全国で「サンドラッグ」を展開するとともに,ディスカウントストアの「ダイレックス」を運営する。
売上高で業界最大手のウエルシアホールディングスや2番手のツルハホールディングスは,売り上げ拡大を狙ったM&Aや積極出店を続けている。対して、サンドラッグは、利益率重視の路線を維持。出店を急がずに営業利益を確保する戦略を採ってきた。その結果,20013年度に業界2位だった売上高は、現在は5位に後退。
2022年3月期第2四半期(中間期) の連結売上高は3392億円(前期比3・8%増)、営業利益185億円(同3・2%増)、経常利益187億円(同2・9%増)、だった。九月末時点での総店舗数は2201店。内訳はドラッグストア957店(うち直営店は757、星光堂薬局71などを含む)、佐賀に本拠を置くディスカウントストア (DS)「ダイレックス」が344となった。
現在のドラッグストア大手は、規模拡大を優先するか利益率を重視するかで、戦略の違いが浮き彫りになっている。売上高で業界最大手のウエルシアホールディングスは、売り上げ拡大を狙ったM&Aや積極出店を続けている。
サンドラッグも規模を求める拡大戦略に転じた。2025年度までの中期経営計画では,2025年度に売上高1兆円の達成を目指す積極戦略に舵を切った。約940億円ものキャッシュを持つ同社の再成長へ向けた次の1手が注目の的である。
▼ドラッグコスモス大和田新田店
千葉県八千代市大和田新田字新木戸前94番101ほか
店舗面積 1,261㎡ 駐車場 42台
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