桜島 「今日で,大正噴火から106年-桜島が陸続きとなった大噴火
大正大噴火
今から106年前の今日、1914(大正3)年1月12日に、鹿児島県の桜島で大噴火が始まりました。大正噴火、または大正大噴火と呼ばれる,国内では20世紀最大規模の噴火です。
桜島南岳を挟む東西の山腹にいくつもの噴火口が出来,約2キロ立方メーターの溶岩流、軽石・火山灰が放出され、桜島の5つの集落が溶岩流に埋め尽くされ,流出した溶岩は大隅半島との間の400mの海峡を埋めて陸続きになりました。この大正噴火では、噴火や地震により58名の犠牲者を出しました。
噴火が終息するまでに,1年数ヶ月を要しました。溶岩を含めた噴出物の総量は,32億トン、東京ドーム1600個分と,1990年(平成2)年11月に始まった雲仙普賢岳噴火の約10倍、富士山の1707年宝永噴火を上回ります。
気象庁は,"桜島は南岳(みなみだけ)の山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。"と注意を呼びかけています。
▼桜島 2019年11月8日 17 時 24 分の南岳山頂火口の爆発の状況(東郡元より撮影)
出所:気象庁ウェブサイト https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/fukuoka/19m11/506_19m11.pd
>>>桜島の活動状況 :火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)
令和2年1月10日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台発表
https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/506.html
◆現在の警戒事項等
南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るため注意してください。 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
▼2016年9月26日
出所:気象庁ウェブサイト
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>>>「令和大噴火」の可能性は
出所:ウェザーニュース / 2020年1月12日 10時0分 https://weathernews.jp/s/topics/202001/100205/
京大桜島火山観測所所長の井口正人・京大教授によると、「1955年から継続的に観測していますが、今は南岳(みなみだけ)の山頂火口から噴煙が上がり、噴石も飛んでいる活発な状態で衰える気配はありません」という。
今後、大噴火の可能性については,大正大噴火で地盤が1.5m下がったといいましたが、2010年にはその9割が回復しました。桜島の地下10kmにあるマグマだまりからマグマが供給されているからです。2020年には大正大噴火以前のレベルまで回復するという研究も発表されています。
「令和大噴火」の可能性については,地盤が隆起して大正大噴火時の水準まで戻ったのは確かですが、大噴火する兆候は今のところ見られません。しかし、マグマは供給され続けているので20年以内に大噴火が起こる可能性はあります」(井口教授)。
す。
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