大谷翔平 30日(日本時間31日)、カージナルス戦に「2番・DH」で先発出場。2試合ぶりの安打をマーク
ドジャースの大谷翔平は30日(日本時間31日)、開幕5戦目のカージナルス戦に「2番・DH」で先発出場。第1打席で右前打を放ち、2試合ぶりに安打をマーク。28日の本拠開幕戦では、2安打1得点で快勝に貢献。だが、開幕4戦目の29日は4打数無安打に終わっていた。
専属通訳だった水原一平氏が違法賭博問題などで21日のパドレス戦前に解雇。その後、25日に自らの言葉で関与を完全否定。水原氏解雇後の4試合では11打数1安打。25日には「気持ちを切り替えるのは難しい」と語っていた。
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大谷翔平は、具体的な結果が求められる『実践の世界』に生きている。彼は、常に周囲からの懐疑的な意見や批判にさらされ、失敗すれば『それ、みたことか』と揶揄される。
その大谷がメジャーに行く前、愛読していたという一冊、タイトルは『運命を拓く』。著者は昭和期の思想家・中村天風。
いま、大谷は信頼していた通訳の裏切りに遭い、想像を絶する孤独を感じているであろう。そんな時、"人生は楽しいことばかりではない。だが、どんな局面でも物事を前向きに捉え、着実に歩みを進めるように”、と説く天風の教えは、大谷の心のよりどころになっているのではあるまいか。
『運命を拓く』p58-
「清く、尊く、強く、正しく」という積極的態度 「自分は力だ」
日頃私が「元気か」というのはこれである。中には「元気です」という人もあれば「ハイ」と答える人もあるが、時には「元気だといいたいが、元気といえる状態でないから俺はいわない」というような顔をしている人もあるが、健康や運命に関係なく、いつも元気でいられるのが人間である。
今後はこの真理を絶対に貴重な悟りとして、たとえ我が身に何事が生じょうと、またいかなる事態に会おうとも、完全に活きるための根本基礎となる心の態度を、断然消極的にしてはならない。いつも、「清く、尊く、強く、正しく」という積極的態度で終始しなければならない。そうすれば、自分でも不思議なほど、元気というものが湧き出してくる。そしてその元気つまり元の気が、ただちに「先天の一気」を呼びよせ、つまり原動力となり、健康的にも、運命的にも、すべてのことが完全に解決されてくる。
元気という気が出たときに、人間と宇宙霊とが完全に結びついたことになるからである。事実、元気が出たときには、何ともいえない爽快さを感じるものである。とにかく、元気はっらつたる状態で活きることこそ、最も必要かつ大事なのであるから、心の置きどころを常に積極的にするために、「自分は力だ」ということを、断じて忘れてはいけない。
そこで、事あるごとに、時あるごとに、自分が力の結晶であることを忘れないために、暗示の誦句(しょうく)を与える。