農林水産省統計によると,09年の九州・沖縄8県の農業産出額は約1兆7千億円。10年前と比べて5.5%減である。生産者の高齢化で離農が進んでいるとともに,出荷価格の低迷などを受けて競争力維持に必要な投資ができず,生産量を減らしていることによる。
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九州各県とも農業の生産規模拡大や企業の農業参入を促す事業に取り組んでいる。各県も生産量を増やす生産者を支援するとともに,企業の参入を促進し農業の新たな担い手をつくることで,主力産業である農業の維持・強化につなげたい,としている。
福岡県は2011年度から3年間、飼育規模を拡大したり、生産性を高めたりする畜産農家・法人の投資負担を軽減する制度を導入している。畜舎の増改築や飼育設備の導入にかかる費用の3分の1を助成する。
鹿児島県は,企業向けに無料の「企業等農業参入塾」を開校。サツマイモなどの栽培技術や農業経営の基礎を講習する。経営計画を実際に作成し,費用や利益がどこから発生するかの演習も実施している。
熊本県は,企業を対象にした研修事業を4月から実施している。熊本県立農業大学校の教員らが栽培技術や経営に必要な知識など、実践的な内容について教育する。12月までに実習や視察を含めた受講時間は195時間に上り、百貨店や外食産業など10社・団体が参加している。
宮崎県では,「企業の農業参入支援策 宮崎発・大地を活かす農商工連携ビジネスモデル創出事業(補助金)」を通じて,企業の農業参入を支援している。
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