>>>「シーガイア」創業者,佐藤棟良氏が死去
報道によると宮崎市のフェニックスリゾート創業者で元社長の佐藤棟良(さとう・むねよし)氏が5日,宮崎市内で死去した。96歳だった。
佐藤さんは1988年,フェニックス国際観光を母体に,宮崎県と宮崎市が各25%の7,500万円,メインバンクの第一勧銀,宮崎銀行などの出資を受け,シーガイアを経営する第三セクター,「フェニックスリゾート」を創業し,社長に就任した。シーガイアは総額2千億円を投じ1993年,屋内人工ビーチ「オーシャンドーム」や45階建てホテル,ゴルフ場を建設し,開業した。
だが,バブル崩壊後の開業とあって客足が伸びず,宮崎県は救済策として25億円の公金を投入したが,グループ3社で約3千億円の負債を抱え2001年に会社更生法を申請して倒産。会長を退いていた。施設は米国系投資会社 リップルウッド・ホールディングス傘下のRHJインターナショナル(RHJI)が162億円で買収した。
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「君は郷土愛がないのか」......。佐藤棟良(さとう・むねよし)氏を観光事業へ走らせたのは,「観光宮崎の父」とも呼ばれた宮崎交通社長の故岩切章太郎氏だったという。岩切氏の要請で,佐藤氏は大阪での事業の成功によって得た資金を元に1965年にホテルフェニックスを開業。後にフェニックス国際観光を設立。折からの新婚旅行ブームにものり,順調に業績を伸ばした。1974年には全国の新婚カップル105万人のうち37万人(35%)が宮崎を訪れている。
だが,1972年の沖縄返還を契機として観光地沖縄の台頭。さらに,海外旅行ブームの到来もあって宮崎への新婚旅行客は落ち込み,かっての勢いを失った。
そんな時代背景もあって,佐藤氏にとってシーガイアを核にした宮崎・日南海岸リゾート構想は,「世界に誇れる施設をつくり,故郷への恩返しをする」ことだったという。
盟友の松形祐堯・宮崎県知事(当時,故人)と,シーガイアを主会場に主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)外相会合誘致も実現させた。しかし,バブルのツケはあまりに巨額すぎた。「私が手掛けたリゾート事業は日本人のレベルに合わず,少し先走った」と自省する佐藤氏であった。
※https://www.segasammy.co.jp/japanese/
>>>シーガイア,セガサミーが4億円で買収 2012年02月
遊技機・ゲーム機メーカーのセガサミーホールディングス(東京) https://www.segasammy.co.jp/japanese/index.html は2012年02月,宮崎市の大型リゾート施設「シーガイア」を運営するフェニックスリゾート(宮崎市)の全株式を,米投資会社リップルウッド・ホールディングス傘下のRHJインターナショナル(RHJI)から3月末に取得し,完全子会社化を発表した。株式取得金額は4億円。RHJインターナショナル(RHJI)はシーガイアを162億円で買収しているから差し引き158億円の売却損となる。
セガミは4億円とは別に,融資を受けていたRHJIなどへの返済資金として54億円をフェニックス社に融資して,RHJIはフェニックスから8億7,800万円の返済を受ける。
なお,RHJIは,「株式売却は,当社が金融サービス業に事業を集中するためのステップだ」と撤退理由をコメントした。
リップルウッドは,シーガイアを買収し,開閉式屋根を持つ屋内人口ビーチ「オーシャンドーム」の閉鎖などで再建を図ったもの。だが,2010年3月期以外は純損益を黒字化できず,2011年3月期の売上高は96億9,200万円,最終損益は2億4,700万円の赤字。ゴルフ場子会社の売却など資産圧縮を進めていた。
フェニックスリゾート 2015年3月期決算 赤字が35億円
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シーガイア3月期決算,ホテル不振もあって赤字が35億円に拡大
宮崎市の大型リゾート施設「シーガイア」を運営するフェニックスリゾート http://www.seagaia.co.jp/ が5日発表の2015年3月期決算によると,売上高が前期比10・5%減の93億円,純損益は35億円の赤字となった。赤字は5期連続。団体客のホテル利用が落ち込んだことに加え,2007年から閉鎖している世界最大級の室内プール「オーシャンドーム」などの解体費用に27億円を計上したことから,赤字幅が前期の9300万円から大きく拡大した。
今後,ホテルの客室やコンベンションセンターの改装を進め,事業の選択と集中を図るとしている。
シーガイアは2010年3月期に1993年の開業以来,初の黒字を達成したが,宮崎県で発生した口蹄疫(こうていえき)や霧島連山・新燃岳噴火の影響もあり,2011年3月期は再び赤字に転落。2012年にセガサミーホールディングスが子会社化した後も赤字が解消していない。
source:西日本新聞経済電子版,朝日新聞デジタル版,セガサミーホールディングス・サイト
>>シーガイア 屋内大型プール「オーシャンドーム」解体の経緯
1993年にオープンしたオーシャンドームの敷地は,駐車場を含む約8万4600平方メートル。建設費約420億円を投じて作られた世界最大級の屋内プールで,開閉式の屋根や長さ140mの人工ビーチなどを備えたシーガイアの中核施設である。
だが,1995年の125万人をピークに利用者が減少したことに加え,2001年にフェニックスリゾートが会社更生法の適用を受けるなか,多額の維持費が経営を圧迫したため2007年にはプールの営業を停止していた。
2012年にセガサミーホールディングス(東京)が全株式を取得し子会社化。ドームの再活用を模索していたが,施設の老朽化で改修に多額の費用が必要となることから,営業再開を断念した。
◆フェニックス・シーガイア・リゾート
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フェニックスカントリークラブ |
フェニックス・シーガイア・リゾートは,宮崎市の東岸に位置した太平洋に面した南北約11キロ,約700ヘクタールの黒松林に囲まれた自然の中に広がるリゾートの総称。
「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」をはじめとする4つの宿泊施設や最大5,000名収容可能な国際級のコンベンション施設。世界のトップ100,日本のトップ3に名を列ね,1974年以来ダンロップフェニックストーナメントの舞台となっている日本屈指の名門ゴルフコース「フェニックスカントリークラブ」やテニスクラブなどのスポーツ施設など,リゾートステイを提供している。
宮交ホールディングス(宮崎市) 2015年3月期決算
連結ベース。売上高,経常利益,純利益の順。( )内は前期比増減率%。▲は赤字またはマイナス
・売上高 170億800万円(0・5),経常利益 3億600万円(▲30・9),純利益 5億1400万円(77・4)
上半期は消費税増税で低迷。下半期はプロ野球のキャンプ効果などでバスやホテル事業が回復し,全体では増収減益となった。次期は不動産事業などの伸びが期待され,増収増益を見込む。
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