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陽はまたぼる 12 「鹿児島県内企業の破たん止まらず」

2013-05-25 00:00:11 | 九州経済(地域経済)


 安倍政権の経済政策「アベノミクス」を背景に進む円安。円は,5月にはおよそ4年1か月ぶりに1ドル100円台に値下がりし,さらに加速する動きを見せていている。 だが,安易な円安絶賛の風潮は,日本経済の今後を考えるうえで非常に危険である。
 円安の影響は家畜のえさとなる配合飼料の価格が押し上げられるなど,1次産業を中心に広がり始めている。また,運送会社は,一層の円安進行による原油の輸入価格上昇を懸念する声も高まっている。
 地方経済は依然として,閉塞感が漂う。鹿児島県の企業破たんの事例も絶えない。

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  南九州市 (株)秀王牧場(牧場)~破産手続開始決定   
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 肉用牛の(株)秀王牧場(鹿児島県南九州市知覧町)は4月30日,鹿児島地裁知覧支部において破産手続きの開始決定を受けた。


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     鹿児島の海運業「共同組海運」が民事再生法申請    
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 鹿児島市に本拠を置く海運業の「共同組海運」は,5月7日付で鹿児島地方裁判所へ民事再生法の適用を申請したことが明らかになった。

 1950年に設立の同社は,コンテナ・建材・車輌など離島向け貨物フェリーの運航を主力に事業を展開し,鹿児島本土と種子島・屋久島・奄美諸島を結ぶ輸送サービスとして事業を拡大していた。

 しかし,積極的な設備投資による借入金が資金繰りを逼迫したため,自力での再建を断念し今回の措置に至ったようである。
 読売新聞(電子版)などによると,負債総額は約15億円の見通しとのこと。

 
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  鹿児島の建設業「サンケイ建設」が自己破産申請し倒産
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 鹿児島県鹿児島市に本拠を置く建設業の「サンケイ建設」(鹿児島市薬師1,従業員35人)は,5月1日付で鹿児島地方裁判所へ自己破産を申請し倒産した。

 1972年に設立の同社は,橋梁工事を主力に事業を展開し,大手ゼネコンの下請け工事を中心に事業を拡大していた。

 しかし,競争激化による工事採算の悪化で厳しい環境に陥ると,借入金が資金繰りを逼迫したため,これ以上の事業継続は困難と判断し今回の措置に至ったようである。

 帝国データバンクおよび東京商工リサーチによると負債総額は約33億円の見通しで,今年に入って県内最大の倒産となる。福証上場の「南日本銀行」が貸出債権12億8600万円について取立不能または取立遅延のおそれを明らかにしている。

債権の取立不能又は取立遅延のおそれに関するお知らせ
                                    -- 南 日 本 銀 行HPより

 当行の取引先であるサンケイ建設株式会社が,平成25 年5 月1 日付で鹿児島地方裁判所に破産の申し立てを行ったことに伴い,下記のとおり,同社に対する債権について取立不能及び取立遅延のおそれが生じましたのでお知らせします。
            記
1.サンケイ建設株式会社の概要
(1)商 号 サンケイ建設株式会社
(2)所 在 地 鹿児島県鹿児島市
(3)代表者の氏名 ◎◎◎
(4)資 本 の 額 30百万円
(5)事 業 の 内 容 建設業
2.サンケイ建設株式会社に対する債権の種類及び金額
  貸 出 金 1,286 百万円
3.今後の見通し
上記債権額につきましては,担保・引当金等により全額保全されており,本日公表の
平成25 年3月期通期の業績予想に変更はありません。


 
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  (鹿児島県鹿屋市)養豚農場経営「西田ファーム」が事業清算か 
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 東証1部上場の飼料メーカー「協同飼料」は,取引先の養豚農場経営「西田ファーム」(鹿児島県鹿屋市)が事業清算に向け2月に養豚農場設備を売却したほか,3月に家畜を売却することとなり残余の財産がほとんどなくなることから,売掛債権など4億7900万円について取立不能のおそれが発生したことをあきらかにした。

 
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 「ふるさと観光ホテル」が破産開始決定受け倒産             
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 鹿児島県鹿児島市に本拠を置くホテル経営の「古里観光」は,2012年10月2日付で鹿児島地方裁判所より破産手続の開始決定を受け倒産した。

 1935年に創業の同社は,鹿児島・桜島の古里温泉にて客室数24室の温泉宿泊施設「ふるさと観光ホテル」を経営し,海を見渡す絶景の露天風呂が人気を得ていました。

 しかし,景気低迷による旅行需要の落ち込みや桜島の降灰の影響で業績が悪化すると,資金繰りの行き詰まりから事業継続を断念し今回の措置に至ったようである。読売新聞(電子版)が伝えたところによると,負債総額は約7億6000万円の見通し。

 
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  ス-パー「まるいストア」 日置市 (株)やまぐちの破たん 
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◆まるいストアが2012年9月末で全店舗を閉鎖
 鹿児島市内を中心に県内で11店舗を展開している「まるいストア」が,2012年9月末ですべての店舗を閉鎖した。東京商工リサーチによると,「まるいストア」は鹿児島市に1965年創業,鹿児島市を中心に霧島市などでも出店し,年間の売上高はピーク時には50億円台に達した。だが,個人消費の低迷や,大手コンビニなどとの競争激化で,売上高は2002年に50億円を割り込み,その後は減少傾向で推移,2009年度からは3期連続で赤字決算となり,去年6月期決算で,売上高はおよそ29億円にまで落ち込んでいた。
 
◆日置市のスーパー「やまぐち」が自己破産
 鹿児島県内では,2012年8月,日置市などでスーパー「やまぐちバリュー」を展開していた「やまぐち」が営業を停止し自己破産の手続きに入っている。

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