>>>「特急 海幸山幸」が10周年-高千穂鉄道の廃線車両が人気列車に生まれ変わる-
宮崎駅から南郷駅(日南市)を結ぶJR九州の観光特急「特急 海幸山幸」が,運行10周年を迎える。この観光特急列車は,2009(平成21)年10月10日,JR九州のD&S(デザイン&ストーリー)列車として運行が始まった。車両は2003(平成15)年~2005(平成17)年の間に運行していた高千穂鉄道「トロッコ神楽号」の改造である。台風による大雨の影響で廃線となった高千穂鉄道線の車両をJR九州が買い取り,観光列車としてリニューアルした。車内には至る所に日南市の特産品である飫肥(おび)杉が使われている。
JR九州は10月4日から12月31日までの間,「海幸山幸10周年記念キャンペーン」を実施。乗務員が一つ一つ手作りしたという「海幸山幸10周年記念ロゴ缶バッチ」を先着2000人に配布する。
車名は宮崎に伝わる「海幸山幸」伝説に由来する。
>>>宮崎の神話 海幸山幸
出所:ひむか神話街道 http://www.kanko-miyazaki.jp/kaido/animation/index04.html
山幸彦と海幸彦(やまさちひことうみさちひこ)神話は,「浦島太郎」伝説のモデルともいわれています。
宮崎には、天孫降臨の神話があり、昔、ニニギノミコトという神様が、天にある神様の国から地上に降りてきたといわれています。このニニギノミコトは、コノハナサクヤヒメという美しい女性と出会い、結婚しました。二人の子どもとして生まれたのが、ホデリノミコト、海幸彦、ヒコホホデミノミコト、山幸彦たちです。
兄の海幸彦は、海で魚釣りをして、弟の山幸彦は、山で狩りをして暮していました。あるとき、おたがいの仕事を取りかえてみたところ、山幸彦は海幸彦から借りた釣りバリをなくしてしまいました。海幸彦にたいそう怒られた山幸彦は、途方にくれて、海の神様であるワタツミの宮殿を訪ねることにしました。ここで山幸彦は海の神様の娘トヨタマヒメと出会い、二人は恋に落ちて、結婚しました。海の神様の宮殿に暮して3年、なくした釣りバリも見つかり、山幸彦は故郷に帰ることにしました。山幸彦が帰り着いたのが宮崎市の青島といわれています。
海の神様は山幸彦が釣りバリを返すとき、海幸彦が貧乏になるような呪文のかけ方を教えました。海幸彦は本当に貧乏になってしまい、怒って山幸彦を攻めてきました。山幸彦は海の神様からもらった2つの珠(たま)を使って、まず洪水を起こし海幸彦をおぼれさせ、海幸彦が降参すると洪水を止めて助けました。それ以降、海幸彦は山幸彦の家来になったということです。洪水が起きたとき、海幸彦は磐船(いわぶね)という船に乗って波間をただよい、流れ着いた先が日南市北郷町といわれており、日南市北郷町には海幸彦を主祭神として祀る全国唯一の神社といわれる潮嶽神社(うしおたけじんじゃ)があります。
その後、山幸彦は天皇家の祖となり、海幸彦は隼人族(はやとぞく)の祖となったといわれています。
出所:ひむか神話街道 http://www.kanko-miyazaki.jp/kaido/animation/index04.html
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