こんにちは、老健みがわリハビリテーション科、作業療法士の小林です。
8月に入り暑い日々が続きますね。この時期にはそうめんや冷やし中華などの冷たい麺類を食す機会が増えます。そして、この麺を食べる際には必ず箸を使用します。今日はこの箸について少しお話したいと思います。
実は今月の8月4日は『箸の日』でした。箸は、古来より私たち日本人には一番身近な食器であり、日本人を象徴する食器とも言えると思います。近年は食生活も多様化し箸の使用頻度が減り、大人でもスマートな箸の持ち方、食事動作が減ってきているように感じます。等施設利用者様はカレーライスやデザートでさえも上手に箸で食する方が沢山います。年を重ねた方々ほど、スプーンやフォークよりも箸が一番使いやすく手に馴染む様です。
リハビリテーションにおいても食事動作練習は重要な役割を占めています。仮に、右利きの人が、右手が使えなくなってしまっても、左手を利き手として使用することで元通りに近い生活に近づける練習をします。これを『聞き手交換』と呼びます。そこで、今回は日本人の文化の一つ『箸の持ち方・使い方』をおさらいしてみたいと思います。
①片方の箸を、鉛筆を持つように持ちます。まずはこの片方の箸1本で数字の1を書くように上下に動かして練習します。
②もう片方は親指と人差し指の付け根で挟み、薬指の爪の脇で固定します。
③2本の箸先を揃えます。
④下の箸は動かしません。上の箸は親指を支点にして、人差し指と中指で挟むようにして上下に動かします。
日頃あまり意識することの少ない食事場面での箸の持ち方ですが、食卓を囲みながら家族で見直してみてはいかがでしょうか?
長くなりましたがお付き合いありがとうございました。
しばらくは暑さが続くようです。皆様どうかご自愛下さい。