はい!滝沢ロコです!

俳優、声優、滝沢ロコのオフィシャル・サイト&プライベート・ブログです。無断転載はご遠慮下さいね。

初旅

2009年01月03日 | 旅、史跡探訪
初旅に、来ております

古都を訪ねる旅です

ゆっくり、休むつもりが

社寺仏閣に、深~い興味のある私

がっつり、見て歩いて

新年早々、疲れてしまいましたが

面白くて、もっと、色々見たいと

明日を、楽しみにしています

旅は良いですね~

犬吠崎灯台

2008年09月17日 | 旅、史跡探訪
犬吠崎の灯台に行きました

用事のあとで、車でふらっと立ち寄ったのですが

いやあ

海を見て、感激しました

この夏初の太平洋です

いや、もう秋かな

この灯台は、世界の灯台100選、日本の灯台50選に選ばれているんだそうです

何でも、この辺りの海は、波も荒く、岩礁も多いので

船が座礁したりなど、海難事故が多かったため

事故を防ぐために、建てられた大事な灯台だったとか

へぇ~~~~、そうなんだ~



海風にさらされて、特別な形態になる植物たち

ちっとも知りませんでした



そして、銚子電鉄

1両編成です



偶然通りかかったので、ショット

かわいい電車でした



ここが改札口、

昔の、交通博物館の模型のような、味わいある風情

この駅舎内で、名物ぬれ煎餅や、携帯ストラップなど売っています

その売り上げが、この電車を支える一部になっているとかで

私もぬれ煎、お土産に買ってきました



このタイルは、いいなぁ


行けばすぐなのに、一度も行ったことない場所って

結構ありますよね

今回のぶらり旅は、そんな感じの場所

なんだか、ほんわかした気持ちになった、ひと時でした

温泉に入りたかったなぁ~~


ありがとう、トゥリマカシィ・・・

2008年09月09日 | 旅、史跡探訪
翌朝は、バリのホテルでゆっくり…のつもりが

日頃の癖というか習慣というか

さっさとおきてしまいました


せっかくだからと海岸を散歩

何人か、ジョギングやウォーキングをする人たちがいましたが

静かなもの…

かなり長いこと歩いているおばあさまがいらして

なんだか素敵に思えたので話しかけてみたら、イタリアから来たとのことでした

日本人?と聞かれたのでそうですと答えると

「私の孫の嫁は日本人で、ゆき子というのよ」、と

本当に嬉しそうに色々話してくれました

なんでも、聡明で利発で、とっても可愛いそうです

「あなたもきっとそうなんでしょうね

そう言ってくださるそのご婦人が、一層素敵に思えました



海には、地元の人が何人か、釣りをしています

とても静かな、風と波の音しかしない

実に穏やかな風景です

あと2時間もすれば、この辺りには、大勢の人が寝そべっていることでしょうが…



ほんの今、枝から離れたプルメリアの花

その瑞々しさが、なんとも愛おしい気がしました


今回の旅は、あっという間の出来事でした

とにかくハードスケジュールで、駆けずり回った感じです

でも、私の念願だったボロブドゥール寺院、そして、プランバナン寺院に

行くことができました

まだまだ、見足りません

ぜひ、繰り返し訪ねてみたいと思います


石に刻まれたレリーフには、昔の人間が自らを戒める教えの数々が刻まれ

それは、幾つもの宗教の教えでもあり

何のことは無い、今でも、多くの人間が、見せつけ、抱え、悩み、考えていることだったりして…

かえって私は、安心を感じられました

だって、千年以上も昔から


人は同じようなことを、何度も何度も繰り返しながら

毎日毎日、暮らしていたんだなぁって思ったら

そうか、何があっても、これからもこうやって人は生きていくんじゃん

大丈夫じゃんって…

そんな気になれたのです


歴史を紐解くとき、必ず思うのが、そのときを生きていた人たちのことです

私は、そんな発見が大好きで、遺跡や史跡の探訪を続けています

そして、出会った何人もの人たち


出会うこともなく、それでも同じ時代を共に生きている人たちのことを

あれこれ思うのです


今を生きている私が、千年を超えて出会う遺跡には

多くの人との会うことない出会いが、たくさんありました




海からの風に吹かれて、このホテルでの今回の旅の最後のジュースを飲んでいるとき

遠くで、私に手を振る人がいました

「トゥリマカシー…

「ありがとう…

人って本当に、素敵です

そして・・・ムンドゥッ寺院へ

2008年09月07日 | 旅、史跡探訪
ボロブドゥール寺院から3キロほどのムンドゥッ寺院に向いました

途中、インドネシア独立記念のパレードに出会い

車が全然進めなくなったのにはびっくり

張りぼての馬や、同じ衣装に身を包んだ小学校の子供達、着飾った大人達が

長い列になって、道を埋めています

地元の人に、抜け道を聞き、迂回

農家の庭先で、鶏がコッコと鳴いているような道を通らせていただき


車は進みました

インドネシアが独立したのは1950年

まだ新しい国ですね

このあたりの事を調べると、やはり、思いは駆け巡ります

年配の方々は、色々な記憶の中で、この日を過ごすのでしょう・・・


さて、おかげで無事到着

はじめに、すぐ近くの小さな門をくぐりました

  

ここは、若い僧が、学ぶ所だそうです

沙羅双樹の木の下で、Jさんは、お釈迦様の話をしてくれました

ヒンドゥーの話に比べると、だいぶ教えが優しい気がしますが・・・

私が知らないだけなのかもしれません



珍しく、新しい建物です



お釈迦様の修行中の姿

肋骨の上には、血管が浮き出ています

色々な教えは、すなわち人として恥じない人間になるということの戒めなのでしょうか

悟りを開くのは、大変なことですね


そして、すぐ目の前のムンドゥッ寺院に・・・



釈迦牟尼仏が中央に、そして、両脇には観世音菩薩 金剛手菩薩が

この三尊は、この時期の建立仏としては最高傑作といわれているそうです

入り口の両側には、鬼子母神と毘沙門天が描かれています

鬼子母神といえば入谷、毘沙門天といえば神楽坂

この辺りは私にもなじみのあるところですが・・・

そして、聖鳥ガルーダ(鷹)のレリーフも

これはヒンドゥーの神ビシュヌの乗り物であり

この辺りで、ヒンドゥーと仏教が重なり合っているのかしらと・・・

とにかく、単純に美術品としても、当時の人間の生き方を映すのもとしても

私には、興味津々の空間の一つでした



これは、ガジュマル



こんな大きな木は初めてです

Jさんのたっての勧めで、ターザンの真似事を

近所のおばあさんや子供達が、笑ってみていました

このたくさんの蔓が地上に着き、地面に埋まって根を伸ばすと、そこが幹になるそうです

どんどん増えていきそうですね


このあと、空港近くまで車で一走り

インターネットカフェで、4人でコーヒーを飲みました

1杯百円しなかったと思います

しかし、このジャワ島での取材は、考えてみたら1日です

もったいないですね~、せっかくなのに、もっとゆっくり見たかったです

でも優秀なガイドさんと、物凄いカーチェイスの折り重なるような道路を

巧みに通り分けてくれた運転手さんに、感謝

私たちは、後ろ髪ひかれる思いで、空港の中に入りました

ガラス戸の向こうに、手を振るJさんが見えました

「また来るからね~、その時も、お願いしますね~~」



早朝から駆けずり回ったジャワの旅

本当に、色々と勉強になりました

知らないことが、何と多いことでしょう

この先も、色々な所を、旅して回りたいと、強く思った一日でした


もう空は、真っ暗

バリに着いた時には、辺りはとっぷりとくれていました



世界遺産、ボロブドゥール寺院

2008年09月06日 | 旅、史跡探訪
Aホテルから、車で山道を少し下る形で20分足らず

一生のうちに一度は訪れたいと思っていた「ボロブドゥール寺院」に来ました

1991年に世界遺産に登録されたこの寺院は、

8~9世紀に造られたそうですが

近くにある火山メラピ山の大噴火で火山灰に埋もれ

1814年に発見されたそうです

この日は、うす曇だったので多少楽だったのだと思いますが

暑さと疲れが 結構堪え始めていて

初めのうちは、やっと来た興奮と感動でワクワクしていた私も

時間が経つにつれ 「み、水・・・」という感じでした。

入り口で、この寺院専門の、地元のガイドKさんにバトンタッチ

地元の人に仕事を増やすため、色々な国の言葉を学んでガイドを養成

寺院内は、地元ガイドさんしか、案内を許されていないそうです

ふ~ん、なるほどねぇ

色々と考えられているんですね



とにかく広い

周りの山々まで見渡せる広~~~い所に

その、石造りの寺院は 慄然と建っていました

かなり広い公園のような場所には、売店や物売りの人たちが大勢いました

一人から買うと、あっという間に何十人が集まってくるという経験を

昔、初めてこういうシーンに出会ったとき、したことがあったので

とにかく、関らない、という姿勢でいたのですが

物静か、おとなしい感じを受けました

パンフレットを売っていたおじさんは、消え入そうな声で

「じゃ、あとで・・・帰りに・・・」と日本語で言っていました

色々な石のレリーフの説明を、Kさんは、丁寧にしてくれました

人間の醜い顔と、優しい顔

昔から、人の欲や嫉み、恨み、噂話などなど、変わらないんだなぁ~と思いました

それを戒めるために、様々な宗教が必要だったのでしょう




これは、ストゥーパの中にいる仏像に触れると幸せになるというので

手を伸ばしてさわっている所です

ここが良いというのは、Kさんが教えてくれました



女性は 足の裏




男性は 手首



私たちは、きっと今よりもっと幸せになれるでしょうなんちゃって…



このストゥーパは、下側がひし形の穴

上の方は、四角い穴になっています

ひし形は不安定を示し、四角は安定を示します

ひし形が、右に倒れたら地上界へ降りて人間として修行をし

反対側に倒れたら、極楽に行くという話しでした

全体が、下に5層、上に3層という構成で建てられており

3層は、三界を意味するそうです

「欲界」「色界」「無色界」がそれ

この辺のお話は、中々面白く、詳しく勉強してみたくなりました

仏教とヒンドゥー教との違いや、その関係なども、かなり面白そうです


イスラム教徒の方たちも来て居て、

一生懸命、足の裏に触ろうとしていたおばさんに

触りやすい場所を 教えてあげました



これは、裏側に当たるところです

近くの山の稜線が、お釈迦様の涅槃の形に見えるというのも、中々のお話

暑くて、フ~フ~言いながらでしたが

古い遺跡大好きの私には、とっても興味深い時間でした

このあと、周りにある公園の道をスタスタ入り口まで帰ったのですが

驚いたのは、さっきのパンフを売っていたおじさんが、待っていたのです

「帰りだって…」とまたもや消え入りそうな声で、訴えかけてきます

散々、仏教の話を聞いて人間の様々な様子を振り返っていた私は

『いやぁ、生きている現実に勝る教えはないかも』

と、改めて、確信した次第です



高級とは・・・

2008年09月04日 | 旅、史跡探訪
プランバナン寺院から車で約1時間

田園風景が、悠久の時をゆったりと刻むところに着きました

ホテル、A

ここは、かなりな高級ホテルだそうで、

その佇まいも、スタッフも、洗練のひとことに尽きる感じです

白い大理石の階段には、薔薇の花びらがちらほらとまいてあり

インドネシア音楽の静かな生演奏が

心地よくBGMを奏でています

ボロブドール寺院の一番高い塔が

田園の真ん中に見える小高い位置のレストランは

テーブル数も少なく

いかにも、「あなたは、特別なお客様です」と言っているようです

食事も美味しく、スタッフの礼儀もマナーもきちんとしていて

本当に心地よいランチを頂くことができました


が、しかし

ここに来るまでの間に通ってきた道の数々を思うと

私は、何ともいえない思いになりました

市街地の真ん中は、昔行ったモロッコのジャマエル・フナ広場のようで

旧市街に迷路のように連なる小さな店がひしめき合う地域

そして、その地域では、やせっぽちだけど元気いっぱいの父ちゃん母ちゃんが

大きな声で商売をしています

道路にはバイクが溢れかえり 

車はまるでカーチェイスのように走っています

庶民の暮らしは、本当に一生懸命なんだと言うのが

街全体から伝わってくるのです


そして、市街地を過ぎて田園地帯

農家は、こつこつと農作業をし、畑を丹精込めて作っているのでしょう

この辺りは、ほとんどがたばこ畑です

お盆の時期だったその日は、ほとんど畑に出る人はなく

たまに家の食材を採りに出たおばあさんを見かけたくらいでしたが

現地ガイドのJさんの話だと、

大学を卒業した人の初任給は、日本円で4万円くらいと言うこと


因みに、国立大学は、授業料は、ただ

ただし、優秀な人しか入れないそうですが…


その優秀な人たちでさえ、4万の給料と言う中で

このAホテルは1泊10万を下らない、

スイートは20数万円だと言うのです

私は何だか考えてしまいました

もちろん、観光を産業にしているのですから

こういうホテルがあるからには、繁盛した方が良いのでしょう

でも、さっき見た、あの商店街のおばちゃんたちは

月々一体いくら位で生活しているのか・・・

私は、今自分がここに居て、このテーブルで食事している現実が

何だか、色々なものの縮図のように思えても来て

遠くに霞んで見える千年のときを刻むボロブドール寺院の影を

じっと見つめていました…

それでも、しっかりと昼食を頂いて、デザートも堪能した私ですから

まあ、ナンと申しましょうか



写真を撮るときに満面の笑顔で一緒に写ってくれた

民族衣装を着た現地の可愛い少女が、

学校から帰って、ああやって働いているんだと聞き

少女の元気さが 頼もしいとも切ないとも思えた私です

世界遺産、ブランパナン寺院

2008年09月01日 | 旅、史跡探訪
ついに、来ました

プランバナン寺院です

9世紀頃から建てられたというこのとてつもなく大きな寺院郡は

大きな空を背景に、どっしりとその姿を誇っていました



スマトラ島沖地震で、修復が終わったものまで再度大きな被害を受けたとの事

もっとも大きなシヴァ神の寺院は、建設工事の足場のようなものが組まれ

物々しい復興の作業が、それでもゆったりとした時間の中で

着々と行われていました

日本で言う宮大工のような方々が、石の割れた断面を詳しく調べながら

接着剤を流し込んだり、ひもで縛ったりという細かな作業と

豆粒ほどにしか見えないような高いところにまで昇って

その石塔を設置する作業などを

じりじり焼け付く太陽のもと、どこか陽気に(私にはそう感じられましたが)行っていました

現地ガイドのJさんはとても博識で、次から次へと質問する私に

実に丁寧に答えてくださいます



回廊には、ラーマヤナの話を刻んだ石のレリーフが連なっています

1つ1つ丁寧に写真を撮る、オランダ人の若いご夫妻にも会いました

日本人には、本当に会いません



石塔の中には、石像が千年という時を超えて立っていました

外の暑さに比べると、ひんやりとして、ホッとする空間です



この部分にあるのは、シヴァ神殿、ビシュヌ神殿、ブラフマー神殿

そして、その前には、やや小さめのナンディ堂、ガルーダ堂、ハンサ堂があります

シヴァは聖牛ナンディ、ビシュヌはガルーダ(鷹)とそれぞれ乗り物が決まっているそうです



これは番外編。

世界遺産を背景に芝居が観られるという、野外劇場が、神殿の裏手に見えました

いやぁ、実にうらやましい

こんな壮大な場所で、しかも野外劇場で、朗々と芝居が出来たら

何てしあわせなんでしょう

手前は、修復を待つ瓦礫のような寺院のあとです

昔から、数々の地震で被害を受けたこの寺院も、長い年月の後、新たな姿を見せることでしょう



遠く一段と高い場所にあるシヴァ神殿などの周りには

このような大小数多くの石塔が立ち並び

その多くが、崩れたままになっていました

地道に、丹念に、修復は続くのでしょうね…



そして、その周辺の壮大な敷地には、木々が生い茂り

今までの太陽にさらされていた空間から

一気に森の中へと風景が変わります

その木々の間に、はるかに霞み、再び仰ぎ見る神殿の尖塔

やはり、世界遺産の認定を受けたものは、こういうところが違うのかなぁ~

と、私は素朴に思いました

素晴らしい歴史建物が多くある日本も、そのすぐ近くに高層マンションが立っていたら…

そして、あたりには、塵一つ落ちていないのです

何だか、うらやましいような、恥ずかしいような思いと共に

色々なことを感じた私です

ジャワ島、ジョグジャカルタ

2008年08月30日 | 旅、史跡探訪
早朝の便で、バリ島グラライ空港から国内線で1時間

ジャワ島、ジョグジャカルタに着きました

首都ジャカルタとは別、ジャワ島の中ほどに位置する都市です

バリからさらに1時間の時差があります

空港の滑走路はかなり短いらしく

たまたま隣に座っていた航空関係者らしい男性が(休暇だったのでしょうか)

全身でブレーキをかけているモーションをしていたのには

正直、びっくりしましたが・・・


空港には、現地ガイドのJさんが出迎えてくれました

この日は、一日、彼と運転手さんと同行の家人の4人行動です

フル回転の1日がスタート


はじめに行った寺院は、このヒンドゥー寺院、かなり古い遺跡です。

お掃除をする人が幾人か、炎天下で

色々とおしゃべりしながら作業をしてました



近づくと、石段の端には、狛犬のような彫刻

これは口の中からでている舌の先なんだそうです



これはシヴァ神と女神ドゥルガーの言わばご神体

下の四角いものがドゥルガー

真ん中はシヴァです

どちらも石ですが、シヴァ神のほうはまるで金属のような艶がありました

家族の幸せ、子孫繁栄の意味があるそうで

ご利益があるように、石仏を撫でるのだそうです



これは、シヴァ神



これは、ドゥルガー

調べてみると、どうも、ドゥルガーは中々の美女神でだそうで

戦いと勝利の神、美女で強い女神様です



ドゥルガーの足元



これは、知恵と学問の神、ガネーシャ

富と繁栄の神でもあり、日本でも人気の高い神様だそうです

シヴァ神の妻(何人も妻が居るようです)パールバティが自分の垢から創った美少年の息子


ある日、パールバティがお風呂に入るときの見張りをガネーシャに頼み

そのときに偶然帰ってきたシヴァを父とは知らず通さなかったために首を落とされてしまい

シヴァはパールバティにおこられて次に通るものの首をつけると約束したが

それが象であったため、このような姿になったという話…

前にも聴いたことがありましたが

中々ハードな宗教逸話です。

きっと、深い意味があるのでしょう


こんな小さな(といっても大きいのですが)寺院にも

しっかりと手入れが行き届き

信仰心の厚さを感じました



しかし、このあとに訪れるプランバナン、ボロブドールは

想像を超えて、大きく桁が違ったのです

ケチャックダンス

2008年08月29日 | 旅、史跡探訪
ウルワトゥ寺院は、沈む夕日の絶景が有名です。

そして、夕日を眺めながらのケチャックダンスが、また、有名

ケチャ、もしくはケチャックダンスは、ラーマヤナの注目シーンをベースに

男性の呪術のような声を取り入れて創作されたものだそうで

大勢の腰巻を巻いた男性が松明のような火を囲んで

暮れ行く中で展開されていきます



私がびっくりしたのは、その声

「ケチャケチャケチャ、チャッチャッチャ」というような声と

「アー、アー、アー、」という声

そして、祈りのような台詞のような高い声とを合わせて

独特のアンサンブルを生み出すのです

しかも数十分続いた気がします

あんなに、あの張り上げるような声を出し続けたら

普通なら、声はガラガラに枯れてしまうはず

いくら発声練習をきちんとしている我々声優俳優でも、難しいんじゃないかしら

それは圧巻としか言いようがありませんでした



大きな目が特徴です



炎は、客席にまで熱さを運びます
屋外で行われるので、暮れて行く周りの様子も、舞台装置になって効果を高めています。

そして、突然の大雨

乾季に降るのは、相当珍しいことのようです

私は、雨にも動じず、観続けておりました



カメラ目線のサービスも・・・



衣装はかなり暑そう・・・



この衣装の色や模様にも、意味があるようです



ストーリーは、ラーマ王子が、魔王にさらわれた妻シータを救い出すというもの

他にも、猿の将軍ハヌマンや、魔王ラワナなどが登場

しかし、ストーリーよりも、今、目の前で歌い踊る演者のエネルギーに

酔いしれてしまった私でした

人のパワーってすごい



伝統文化を大切にし、それを観光と結びつけて今も伝承しているバリの人々

しかも、寺院は、10世紀から受け継がれてそのままの姿をとどめています

夕日の沈む壮大な風景をバックに、

男達の幻想的な声の合唱で綴られていくケチャ

なんとも言えぬ不思議な力を感じた時間でした

インド洋を望む寺院

2008年08月27日 | 旅、史跡探訪
ウルワトゥ寺院は、パドゥン半島の西端にある、夕日が美しいことで有名な寺院

岬の突端はかなりなもので、断崖絶壁から下を覗くと

あまりの高さに、腰がふわっと浮くような感じがします



ドドーンと砕ける波の音が豪快でした

そして、吹きつける風

やはり、畏怖の念を感じさせるこの景観が、

寺院建立の場にふさわしいのでしょう



切り立った崖沿いの参道を、参拝の人々が進みます

きっと、遠くから見たら

かなりきわどい場所を歩いているのではないかと思いながら

私も進みました



この崖沿いの建物は、10世紀頃に建てられたというから

当時の人の苦労と努力に脱帽です

何もこんな場所に立てなくても・・・

そう思うくらいの断崖です

そして、冒頭の写真のように、お猿さんがいっぱい

彼はおそらくボスでしょう

人のカバンから馴れた手つきで、ペットボトルを抜き取り

ふたをクルクルと開けて、座り込んでごくごくと上手に飲んでいました


めがねやカメラは要注意

とられてしまったら返してはくれません

それは可愛い赤ちゃん猿もいて、一見微笑ましいのですが

観光客の上げる食べ物を覚えて

悪さをする猿が多いとの事

ナンか何処かで聞いたような話です


このあと、風日を眺めながら、ケチャックダンスを観るのですが・・・

DFSには、日本人がいっぱい・・・

2008年08月26日 | 旅、史跡探訪
お昼は、インドネシア料理かウェスタン料理か選べるというので

何もインドネシアに来てウェスタンもないだろうと思い

インドネシア料理を食べました


DFSつまり免税店街の2階にあるレストランでお食事

お隣の中華料理店には、威勢のいい中国の人たちが

元気一杯でお食事していました

他国で店を経営している同胞を支え合うのでしょうね

世界中何処に行っても、チャイナタウンは生まれるそうで

あの溌剌たるエネルギーは、素晴らしいと思います


それに引き換え、こちらのお店は、静か

おかげで、静かにお食事が出来たのは、ありがたいことでしたが・・・



そして、DFSの中へ

私はどうも、旅行に来てまでお買い物という気になれない方で

別にブランド物にも、まったくといってよいほど興味はないですし

すっと通り抜ければいいのですが

中に入って、びっくり


それまで、海岸でも、寺院でも、レストランでもほとんど出会わなかった日本人が

大勢お買い物をしていたのです


日本人の観光客が一番多いというバリ


割れ門のエクステリアが素敵なガレリアの玄関には

幾つかのバスが連なり
無料送迎バスを待つ日本人の方々が、ひしめき合っていたのが

別な意味で印象的でした

日本人も、十分にエネルギッシュです



バロンダンス

2008年08月25日 | 旅、史跡探訪
まだ朝早い時間に、お迎えをお願いして

バロンダンスを観に出かけました


インドネシアには、いくつものダンスがあるそうです

その代表的なものは、レゴンダンス、ケチャックダンス、そして、バロンダンス

今回は、一番観たかったレゴンダンスは、残念ながら次回へ見送り

あとの二つを観ることに・・・

まずは、バロンダンスです


この日は、インドネシアのお盆に当たる日で

お参りに行く人々で 道は溢れかえっておりました

信仰心は厚く

辻辻に立つ像にも、お供えがたくさんしてあり

また、家の前や、店の前にも

可愛いはのお皿に載せられたお供え物や

やしの葉のようなもので作られた飾りが

たくさん ありました


お参りをする人たちにカメラを向けるのは失礼と思い

写真は撮りませんでした


大人も子どもも 正装に着替えて

家族3~4人でバイクに乗り

お参りに出かけます


親子で、神様の石像に向って何度もお辞儀をする様子は

子どもの頃からの、心の畏怖というか、戒めというか

「悪いことをしたら、神様の罰が当たる」 という

日本でも昔から言われ続けてきたことの、生活風習の伝承を見た思いがしました

ここバリでは、今も続いているんだなぁ~・・・


人々の暮らす町をぬけて

田園風景の真ん中に、そのバロンダンスの会場がありました



生の演奏は、静かに始まります

楽器を傍で見たかったなぁ~



バロンです



衣装やメイクなど、とても興味あります



指先の動きが大事



こちらの女性は、まだ修行中かな・・・?



ストーリーがあって、ダンスはそれを表現しながら進んでいきます



男の人たちも、中々の活躍ぶり


実に庶民的で、私には、村の神社の歌舞伎芝居のようにも感じられました

大きな話の流れには

すべて人間には、その中に良いものと悪いものをもっており

常に、悪いものを祓い、良い行いだけが出来るように

自分をきちんと見つめなければいけないという

宗教の教えが、根底にしっかり刻まれています


これは、全て、洋の東西を問わず

人が永年にわたって、己を見つめてきた考え方でしょう

それが、庶民の生活の中にどのくらい活かされて来ているか

そして、実際、自分はどうか

お盆のときに

きちんと見つめるのも、私たちと同じかも知れません


この素朴な会場にも、多くの海外からの観光客が来ていたのは、

言うまでもありません

それぞれの国の人たちは、どんな風に感じたのかな~~~

バリは、涼しい・・・?

2008年08月24日 | 旅、史跡探訪
ガルーダ・インドネシア航空の便で、うだるような暑苦しい成田を発って約7時間

赤道のほぼ近くにあるデンパサールについて まず感じたのが

「あら、涼しい・・・」

聞いてみると、朝夕は涼しく、夜半は肌寒いこともあるとか

そう言えば、私が子どもの頃は、日本でも

否、東京のど真ん中でもそうだったなぁ~と思い出し

今の日本の暑さは やはり何か問題があると・・・

赤道直下より熱いんだもの


この度の宿泊は、割れ門が入り口に立つこの辺りでの老舗

フロントロビーは、リゾートホテルにはお馴染みの海岸まで素通しのスペース

短いけれど、ハードスケジュールをこなす私には

大切な憩いの空間となります



夕方の海岸を望むと ブーゲンビリアが咲き 

やしの木には実がたわわに実っています



ハイビスカスが 風にゆれていました



その夜は ホテルのプライベート・ビーチにあるレストランで軽く食事



まわりには ほとんど日本人が居ないのが 正直オドロキでした

なんでかなぁ~

聞こえてくるのは、英語、イタリア語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語・・・

あと私の力では何処だかわからない言葉も結構・・・

ホテルスタッフは ほとんど日本語が話せます



このあと、海風があまりに寒くて

部屋で着替えてから もう一度海辺のテーブルで 飲み直しました



南の島の海岸は どうしても父を通して 第二次大戦を思い出します

こんなに穏やかな空間が あの頃は・・・

そんな思いが ふつふつと私の心の奥から 沸いて出てきます

今のこの幸せな瞬間は 本当に大事にしなきゃと

いや、瞬間ではなく 永遠にしなきゃと思います



さあ、あっという間の旅ですが、毎日早起き

色々と取材してまわらなきゃ



歴史を知るのは人を知ることですね・・・

2008年08月24日 | 旅、史跡探訪
私は、古いものが好きで

遺跡や史跡の探訪が実は大好きです

今回

かなり前から、この日程を押さえさせていただいて

ついに、長年念願だった遺跡のいくつかを

見てくることが出来ました


その一つが、世界遺産のボロブドゥール寺院

そして、またプランバナン寺院



インドネシアバリ島とジャワ島の旅です



お休みもそうとれず、本当にあっという間の出来事でしたが

とても色々なことを考えた旅でした


どなたもそうなのかもしれませんが

私は色々と影響を受けやすいのか

旅の前と後とでは、考え方や何やが色々変わることがあります


今回の旅もそうでしたね

時間を見て、旅日記を記せたら・・・と思っております

ああ、旅は素敵です

信州飯田、そして・・・3

2008年05月06日 | 旅、史跡探訪
猿庫の泉で、野点のお抹茶を頂いて、

山の中の息吹を、たっぷり味わった私・・・

車はさらに風越山へと進みます

そして、山中の道をどんどん進むと、そこはもう、本当に緑に覆われた別世界

くねくねといくつものカーブを進むうちに、ものすごい高い峠に来ていました

飯田峠

今まで何十年来ていたけれど、こんな峠があることすら知らなかった私

そしてさらに行くと、もっと高い山の上にここは確か、大平峠(?)
(違ったらすみません、地元の方教えてください)

木曾の御嶽山などが、一面に見渡せる絶景です

昔、テクテクと歩きに歩いて山道を来た人たちが、この絶景を見たら

山には神様が住んでいると思ったのも、十分にうなずける光景です




実は、足元は、がけっぷちです



そしてさらに車を進めると、頂上の次は、当然、下り道

深い山中の道を下ると、そこは旧中仙道

ここを、多くの人が行きかった、何とも素晴らしい街道の姿です

そして、この道には、七福神が奉られたお寺さんが、各宿ごとにあって

それぞれ、由緒いわれのある貴重なものとなっています

もう、神社仏閣、名所旧跡には、興味満点の私

無い時間を苦心して、二つだけ、お寺さんに参りました

その一つが、円空仏のあるこのお寺、三留野宿にある等覚寺



円空仏は、普段は見られないそうで、残念



円空堂、この中に円空仏があるのかな・・・



円空堂の横の鐘楼、山に囲まれた美しい土地に響く鐘は・・・

そして、横の墓地には、多くの墓石が並び、土地の人の様々な思いを感じます

さらに車を進めて、須原宿の定勝寺へ

街道に面してある石段を上ります



石段の途中には、さとりの場、という一画があり、羅漢さんが大勢いらっしゃいました。

羅漢さんは、お寺の中のほうにも大勢・・・



多くの羅漢さんのお顔は皆それぞれに違っていて、

よく見ていくと必ずその中に、自分の知っているご先祖のお顔が見つかるんだとか・・・



お釈迦様が生まれる前の日に、お母さんが白い象の夢を見て、

そして生まれたのが立派な人格のお釈迦様だったそうで、

この日は、次の日(5/4)にあるお祭りの時に練り歩く象が奉られておりました



お庭がとても綺麗です。今は春新緑の景色です



石段の上にある鐘楼



中庭の中ほどの咲いている芝桜が、可憐です


このお寺さんの本堂には、大きなだるま和尚の木の像があって

その前に座った時、私はなぜか、ものすごく懐かしい気持ちになりました

東洋一という大きなだるまさん

その目は、私の心の中にある、人として持つべきでない邪なる思いを

「そうじゃないだろう・・・」と言っています

厳しくも優しく見抜かれたようで、

アア、そうだった・・・

と、とても大らかな思いに戻ることができた気がしたのです

いやぁ・・・驚きました

周りから理不尽な攻撃をかけられると、思わず対抗してしまいがち

でも、大きな時の流れは、人としてどう生きていくか

ということの方を重視しています

そうだ、私はそう生きて行こうと思っていたんだ・・・・


大切な用事で訪れた飯田、アルプスの山々は雄大で

そしてそこから足を伸ばしてきた木曽路は、悠久の時を刻みます

私は、この先の人生をどう生きて行きたいのか・・・

山々に向って、大きく深呼吸した私です