窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

運任せの原発運転

2012-09-05 01:29:04 | Weblog
日本のように地震と津波の多い場所で原発を運転するにはそれこそ
細心の準備と注意が必要。

何重にも安全対策をしてあると思うのが一般常識です。


ところが専門家の常識では、「事故は起きない。」というものでした。

だから日本のすべての原発のベント用の煙突にフィルターは入って
いません。


さて、どこの原発でも電源が全部落ちると冷却の為に外部から注水
しますが、その前に原子炉の内圧を下げるためにベントとなります。

ベントしますとフィルターが入っていませんから、福島の例にならって
そこいらじゅうに放射性ヨウ素とセシウムをばらまくことになります。


ベントのこと一つをとってもこんなにいい加減な状況なのが日本の原発
です。

ですから運任せの原発運転というのはウソではありませんよ。

そうやってイニシャルコストを抑えた原発で安い電気をつくって日本の
産業をささえてきました。


それで、「今原発を止めると電気料金が跳ね上がって、産業がだめに
なりますよ」というのが政府とNHKの主張の様です。

日本国内の雇用がなくなりますよと。


これもまあ本当にひどい主張ですね。

あるいはひどい「おどし」ですか。


「消費税をあげないと財政が大赤字で、国債が暴落してギリシャみたく
なりますよ」というのが安住さんのおどしでした。

そうやって一生懸命に債券高を演出して、そのおかげの円高です。

円高のおかげでどれだけ雇用が失われたことか。


そうして今度は「原発を動かさないと産業がだめになり雇用が失われ
ます。」ですか。

順序がさかさまですよ、野田さん。

まずは安全に電気をつくる。

そうして、その電気でやれる産業を伸ばす。

そうしなけりゃ日本の安全はけっして保証できませんよ。

コメント
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