海の中に暮らす魚たちはきっとこう思っているでしょう。
「水なんていうものは、どこにもない。
だいたいそんなものは見た事はないのだから。」
そう言いながら水の中で一生を過ごすのでした。
プランクレベルのBHはお互いに衝突し合体する事は可能です。
しかしながら、その足し算は1+1=1であって、我々の物質世界のように1+1=2にはならないのです。
どれほどのプランクレベルのBHを、そうやって足していっても1個のBHにしかなりません。
つまり「ダークマターは形を作らない」と言う事になります。
他方で原子と言う形態は形を作る事が出来ます。
「あたりまえだ、そんなこと。」
まあ我々「形がある世界の住人」は当然そう思います。
しかしながら、これはこれでよく考えますと、非常に不思議な事でもあります。
形のある世界では「物をぶつければ、ぶつけられた対象物は壊れる」。
まあそれが常識と言うものです。
そうやって素粒子の世界にまで踏み込んでいきました。
しかしながら、それはどこまで行っても「形のある世界の話」でありました。
他方でプランクレベルのBHの世界では「お互いがぶつかればお互いがお互いを吸収する。」その結果は「BHは一つになる」のでした。
そうして「物質粒子はもはや大きすぎてプランクレベルのBHは吸収できない」、つまり「物質粒子とは衝突しない」、「単にその横を通り過ぎるだけ」なのです。
そうでありますから、従来常識の「未知の粒子は物質粒子との衝突で検出できる」というやり方はもはや通用しない、そう言う事になります。
ダークエネルギーの実体がマイナス質量のプランクレベルBHであるとすると、それが宇宙で一番多く存在する「質量を持つもの」になります。
そうして二番目がプラスの質量を持つプランクレベルのBH、別名を「ダークマター」といいますが、それになります。
それらの存在は質量をもちますが、ほとんど大きさをもちません。
そのことのおかげて宇宙の大半の空間は「空っぽのまま」であります。
さてそれで老子の出番になります。
「空間は空っぽであるから有用なのだ。」
老子はそのように看破しております。
まったくその通りでありましょう。
そのおかげで、バリオンからなる我々はまるで「この宇宙は我々形あるものが主人公」みたいな顔ができるという事になっている訳であります。
さて、今まで見てきた様に「ダークマターはプランクスケールのBHだ」が当たっているとしますと、我々はBHの海の中に住んでいる事になります。
そうしてこう言うのです。
「プランクスケールのBHなど見たこともない。
そんなものはどこにもないのだから。」
さあこれでは「我々は海の中で暮らす魚たちと大差はない」と言う事になってしまいます。
以下ご参考までに
・宇宙を形成する謎の超物質「暗黒物質(ダークマター)」とは?<--リンク
PS
ニュートリノと言うものも物質とはあまり反応しません。
地球なんか平気で素通りします。
(この辺りの性質はダークマターと一脈通じるものがあります。)
しかしながらこいつがあるおかげで超新星爆発が出来るのです。
その結果は中質量のBHの誕生、そうして中性子星が出来、2つの中性子星が衝突、合体すると多くの重金属類の生成がそこで行われます。
そうして、そういう星の衝突の結果生まれた生成物が集まって地球が出来、我々が今こうしてここにいるのですから、ニュートリノにもそれなりに感謝してもいいと、これはたしかカミオカンデの研究でノーベル賞をもらった偉い学者さんがそのように言っていたと記憶しています。
PS
原始ブラックホール程の働き者はめったにいない。
まずはダークマターとなって銀河を作るお手伝い。
それが済んだら今度はダークエネルギーとなって、宇宙がしぼむのを防ぐ仕事を受け持つ。
そして形ある者どもが住める宇宙をそうやって作りあげて維持していく。
しかも人知れず、あたりまえのように、誰にも感謝されることも無く成し遂げていく。
本当に宇宙のしくみというのは「匠の技」としか言いようがないものでありますなあ。
PS
ボイドとフィラメント
まあとにかくこれを見てほしい。
↓
宇宙のボイド(Void)空っぽの所、ぐらいの意味か<--リンク
光っている所が銀河のつながり、フィラメントとか呼んでいる。
そうして、何もない所(の様に見える所)がボイド。
宇宙と言うのはこうやって見るとまるでスポンジである。
そうして、実際にスポンジを作るにはそこにガスをいれて泡を作らなくてはいけない。
それで何のことは無い、宇宙だって同じことをやっているだけ。
そこにマイナス質量のプランクレベルのBHを集めているだけの事。
しかしながら、光に反応しないので「何もない、空っぽの所」と人類は言っているだけのお話です。
PS
暗黒物質は幻か?
http://www.nikkei-science.com/201905_042.html
↑
今月号の日経サイエンスの記事です。
1930年代にスイスの天文学者が言いだし、1970年代にはアメリカの女性の天文学者ルービンが「銀河系内にも暗黒物質がある」と言いだしました。
さて、天体の運行や重力レンズなどで、あるいは宇宙構造の大規模シミュレーションなどで「宇宙の出来事」としての暗黒物質の存在には相当な信憑性があります。
しかしながら、地上での暗黒物質ーー>新粒子の観測はいまのところどこの国も成功していません。
さてそうでありますから題名の様に「暗黒物質は幻か?」というような事を言い出す方が出てくるのです。
暗黒物質を探している。
しかしながら、なかなかそれが見つからない。
原因は2つ考えられます。
1つ目はサイエンスの題名のように「暗黒物質は幻である」というものです。
それはまるでかつての光を伝える媒質としての「エーテル」を探しているようなものである、という立場です。
もうひとつは「探し方が悪い」というものです。
ものを落としたら、落とした場所で探すのが鉄則です。
そこは暗いから、落とした(であろうと思われる)場所ではなく、この明るい街灯の下で探しているのだよ、と言うのでは永遠に見つかるはずがありません。
そうして皆さん、1番目の理由には思いあたる所があり、従って「暗黒物質を使わない理論」-->修正重力理論を注目しましょう、という記事がこうしてサイエンスにも載る訳です。
しかしながら、決して2番目の所には思いあたる所がない様です。
2番目の所は「暗黒物質がある、としたらそれはいまだ発見されていない新粒子に相違ない」という思い込みです。
そうして「どのような新粒子であろうと、物質粒子であるからは、既存の物質粒子との衝突という形での相互作用は必ずある」という先入観念になります。
地上で行われている暗黒物質の探索は主に「キセノン原子と暗黒物質粒子との衝突がある」という前提のもとに進められてきました。
そうして、それらは全て、今の所は「空振り」であります。
しかしながら、「キセノンの発光が見当たらないから暗黒物質などというものはない」というのでは「水などというものはない」と主張する水中のお魚さんと同一レベルであります。
そうでありますから、人としては真実を求め続けなくてはなりません。
こうして地上での暗黒物質の直接観測は今後とも継続して続けられるものとは思いますが、「本当はどうなんだ」という議論は今後ともますます盛んになるものと思われます。
追伸
我々の宇宙の一番の基本は質量というパラメータと時空構造にある様です。
そうして、時空構造は質量とは切っても切り離されない関係を持っている、そのように見えます。
それに対してそれ以外の3つの力(電磁気、強い力、弱い力)は形を作る粒子に対して作用し、この世の中に形を、銀河を星を惑星を、そうして生命を生み出している事に関係している様です。
そうであれば、より基本的な力は質量と関係をもつ力、それは重力(引力)として現れたり、斥力として現れるのですが、その力がまずは最初にある力である、という事になりそうです。
その上に、それを前提として、形を作る粒子とそれらと関係を持つ3つの力が働き、この宇宙を作り上げてきた、そういうシナリオが見えている様であります。
さてそう言う訳で、「形を持たないが質量を持つ存在」、別名を「ダークマター(暗黒物質)」といいますが、そのような存在に対しては「形がある事を前提とした衝突現象の観測による存在の確認行為」というのは「原理的に不可能である」と言う事になります。
http://archive.fo/vJXsi
PS
ちょっとした事
ダークマターの記事、あるいはマイクロBHの記事を書く為に、検討し計算するためにいろいろな方の資料を参考にします。
そう言う中で、ある理論体系の方々が「あれは有効理論にすぎない」などと一般相対論について言っていたりします。
そのくせ、自分達がそれでは十分に対抗できる重力理論を作り上げたのか、といえばそうではありません。
そのような理論が作れるであろう、という見込みだけであります。
自然と言うものは、宇宙と言うものは、たぶん、「傲慢な方には聞こえない様な小さな声でしか自分を語らない」というのは、まあ当方の印象です。
そうして「どのように自分たちが作り上げてきた理論が壮大である様に見えたとしても、自然がそのようでなければほとんど意味がないものになってしまっている」というのは今までの歴史が示している事であります。
研究者の数が多いとか、これがこの分野の主流の考え方である、とかいうような事は、自然にとっては何のかかわり合いもない事なのでありますから。
ゆめゆめ、その事は忘れてはならない事であります。
・ダークマター・ホーキングさんが考えたこと 一覧<--リンク
↑
目次一覧です。
http://archive.fo/RMSZL
http://archive.fo/kOQ5R
「水なんていうものは、どこにもない。
だいたいそんなものは見た事はないのだから。」
そう言いながら水の中で一生を過ごすのでした。
プランクレベルのBHはお互いに衝突し合体する事は可能です。
しかしながら、その足し算は1+1=1であって、我々の物質世界のように1+1=2にはならないのです。
どれほどのプランクレベルのBHを、そうやって足していっても1個のBHにしかなりません。
つまり「ダークマターは形を作らない」と言う事になります。
他方で原子と言う形態は形を作る事が出来ます。
「あたりまえだ、そんなこと。」
まあ我々「形がある世界の住人」は当然そう思います。
しかしながら、これはこれでよく考えますと、非常に不思議な事でもあります。
形のある世界では「物をぶつければ、ぶつけられた対象物は壊れる」。
まあそれが常識と言うものです。
そうやって素粒子の世界にまで踏み込んでいきました。
しかしながら、それはどこまで行っても「形のある世界の話」でありました。
他方でプランクレベルのBHの世界では「お互いがぶつかればお互いがお互いを吸収する。」その結果は「BHは一つになる」のでした。
そうして「物質粒子はもはや大きすぎてプランクレベルのBHは吸収できない」、つまり「物質粒子とは衝突しない」、「単にその横を通り過ぎるだけ」なのです。
そうでありますから、従来常識の「未知の粒子は物質粒子との衝突で検出できる」というやり方はもはや通用しない、そう言う事になります。
ダークエネルギーの実体がマイナス質量のプランクレベルBHであるとすると、それが宇宙で一番多く存在する「質量を持つもの」になります。
そうして二番目がプラスの質量を持つプランクレベルのBH、別名を「ダークマター」といいますが、それになります。
それらの存在は質量をもちますが、ほとんど大きさをもちません。
そのことのおかげて宇宙の大半の空間は「空っぽのまま」であります。
さてそれで老子の出番になります。
「空間は空っぽであるから有用なのだ。」
老子はそのように看破しております。
まったくその通りでありましょう。
そのおかげで、バリオンからなる我々はまるで「この宇宙は我々形あるものが主人公」みたいな顔ができるという事になっている訳であります。
さて、今まで見てきた様に「ダークマターはプランクスケールのBHだ」が当たっているとしますと、我々はBHの海の中に住んでいる事になります。
そうしてこう言うのです。
「プランクスケールのBHなど見たこともない。
そんなものはどこにもないのだから。」
さあこれでは「我々は海の中で暮らす魚たちと大差はない」と言う事になってしまいます。
以下ご参考までに
・宇宙を形成する謎の超物質「暗黒物質(ダークマター)」とは?<--リンク
PS
ニュートリノと言うものも物質とはあまり反応しません。
地球なんか平気で素通りします。
(この辺りの性質はダークマターと一脈通じるものがあります。)
しかしながらこいつがあるおかげで超新星爆発が出来るのです。
その結果は中質量のBHの誕生、そうして中性子星が出来、2つの中性子星が衝突、合体すると多くの重金属類の生成がそこで行われます。
そうして、そういう星の衝突の結果生まれた生成物が集まって地球が出来、我々が今こうしてここにいるのですから、ニュートリノにもそれなりに感謝してもいいと、これはたしかカミオカンデの研究でノーベル賞をもらった偉い学者さんがそのように言っていたと記憶しています。
PS
原始ブラックホール程の働き者はめったにいない。
まずはダークマターとなって銀河を作るお手伝い。
それが済んだら今度はダークエネルギーとなって、宇宙がしぼむのを防ぐ仕事を受け持つ。
そして形ある者どもが住める宇宙をそうやって作りあげて維持していく。
しかも人知れず、あたりまえのように、誰にも感謝されることも無く成し遂げていく。
本当に宇宙のしくみというのは「匠の技」としか言いようがないものでありますなあ。
PS
ボイドとフィラメント
まあとにかくこれを見てほしい。
↓
宇宙のボイド(Void)空っぽの所、ぐらいの意味か<--リンク
光っている所が銀河のつながり、フィラメントとか呼んでいる。
そうして、何もない所(の様に見える所)がボイド。
宇宙と言うのはこうやって見るとまるでスポンジである。
そうして、実際にスポンジを作るにはそこにガスをいれて泡を作らなくてはいけない。
それで何のことは無い、宇宙だって同じことをやっているだけ。
そこにマイナス質量のプランクレベルのBHを集めているだけの事。
しかしながら、光に反応しないので「何もない、空っぽの所」と人類は言っているだけのお話です。
PS
暗黒物質は幻か?
http://www.nikkei-science.com/201905_042.html
↑
今月号の日経サイエンスの記事です。
1930年代にスイスの天文学者が言いだし、1970年代にはアメリカの女性の天文学者ルービンが「銀河系内にも暗黒物質がある」と言いだしました。
さて、天体の運行や重力レンズなどで、あるいは宇宙構造の大規模シミュレーションなどで「宇宙の出来事」としての暗黒物質の存在には相当な信憑性があります。
しかしながら、地上での暗黒物質ーー>新粒子の観測はいまのところどこの国も成功していません。
さてそうでありますから題名の様に「暗黒物質は幻か?」というような事を言い出す方が出てくるのです。
暗黒物質を探している。
しかしながら、なかなかそれが見つからない。
原因は2つ考えられます。
1つ目はサイエンスの題名のように「暗黒物質は幻である」というものです。
それはまるでかつての光を伝える媒質としての「エーテル」を探しているようなものである、という立場です。
もうひとつは「探し方が悪い」というものです。
ものを落としたら、落とした場所で探すのが鉄則です。
そこは暗いから、落とした(であろうと思われる)場所ではなく、この明るい街灯の下で探しているのだよ、と言うのでは永遠に見つかるはずがありません。
そうして皆さん、1番目の理由には思いあたる所があり、従って「暗黒物質を使わない理論」-->修正重力理論を注目しましょう、という記事がこうしてサイエンスにも載る訳です。
しかしながら、決して2番目の所には思いあたる所がない様です。
2番目の所は「暗黒物質がある、としたらそれはいまだ発見されていない新粒子に相違ない」という思い込みです。
そうして「どのような新粒子であろうと、物質粒子であるからは、既存の物質粒子との衝突という形での相互作用は必ずある」という先入観念になります。
地上で行われている暗黒物質の探索は主に「キセノン原子と暗黒物質粒子との衝突がある」という前提のもとに進められてきました。
そうして、それらは全て、今の所は「空振り」であります。
しかしながら、「キセノンの発光が見当たらないから暗黒物質などというものはない」というのでは「水などというものはない」と主張する水中のお魚さんと同一レベルであります。
そうでありますから、人としては真実を求め続けなくてはなりません。
こうして地上での暗黒物質の直接観測は今後とも継続して続けられるものとは思いますが、「本当はどうなんだ」という議論は今後ともますます盛んになるものと思われます。
追伸
我々の宇宙の一番の基本は質量というパラメータと時空構造にある様です。
そうして、時空構造は質量とは切っても切り離されない関係を持っている、そのように見えます。
それに対してそれ以外の3つの力(電磁気、強い力、弱い力)は形を作る粒子に対して作用し、この世の中に形を、銀河を星を惑星を、そうして生命を生み出している事に関係している様です。
そうであれば、より基本的な力は質量と関係をもつ力、それは重力(引力)として現れたり、斥力として現れるのですが、その力がまずは最初にある力である、という事になりそうです。
その上に、それを前提として、形を作る粒子とそれらと関係を持つ3つの力が働き、この宇宙を作り上げてきた、そういうシナリオが見えている様であります。
さてそう言う訳で、「形を持たないが質量を持つ存在」、別名を「ダークマター(暗黒物質)」といいますが、そのような存在に対しては「形がある事を前提とした衝突現象の観測による存在の確認行為」というのは「原理的に不可能である」と言う事になります。
http://archive.fo/vJXsi
PS
ちょっとした事
ダークマターの記事、あるいはマイクロBHの記事を書く為に、検討し計算するためにいろいろな方の資料を参考にします。
そう言う中で、ある理論体系の方々が「あれは有効理論にすぎない」などと一般相対論について言っていたりします。
そのくせ、自分達がそれでは十分に対抗できる重力理論を作り上げたのか、といえばそうではありません。
そのような理論が作れるであろう、という見込みだけであります。
自然と言うものは、宇宙と言うものは、たぶん、「傲慢な方には聞こえない様な小さな声でしか自分を語らない」というのは、まあ当方の印象です。
そうして「どのように自分たちが作り上げてきた理論が壮大である様に見えたとしても、自然がそのようでなければほとんど意味がないものになってしまっている」というのは今までの歴史が示している事であります。
研究者の数が多いとか、これがこの分野の主流の考え方である、とかいうような事は、自然にとっては何のかかわり合いもない事なのでありますから。
ゆめゆめ、その事は忘れてはならない事であります。
・ダークマター・ホーキングさんが考えたこと 一覧<--リンク
↑
目次一覧です。
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