窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

本当の所有者

2012-09-08 13:03:18 | Weblog
ちょいと腰を患って病み上がりなものでリハビリをかねての
お散歩をします。

といっても早歩きで、汗びっしょりですね、この季節は。


散歩道の途中に「競売予定」○○市税務課ののぼりが立ちました。

もう人がすまなくなって廃屋になっている土地ですね。

所有者が税金を納めなくなったのでしょう。

買えば広いおうちが建てられます。


ところで、窓際日記も少ないながら「不動産」なるものを所有しています。

いや、「所有した」と思ってました。

「この土地は俺のものだ。」とね。

でもよくよく考えてみると、なんで所有者が税金を納めなくちゃ
いけないのでしょうか?


簡単ですね。

本当の所有者じゃないからです。

そして本当の所有者には年貢を納めなくてはいけません。


でも「小作人」といわれるよりは「オーナー」と言われた方が
気持ちいいにきまっています。

それで「これはあなたの土地になりました。」というのです。

でもこの言葉、普通は言われることがない後半部分があります。

「税金を払っている間だけね。」と。


「資本主義社会」、「私有財産制」とはしらじらしくも本当によく
いったものですよ。

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運任せの原発運転

2012-09-05 01:29:04 | Weblog
日本のように地震と津波の多い場所で原発を運転するにはそれこそ
細心の準備と注意が必要。

何重にも安全対策をしてあると思うのが一般常識です。


ところが専門家の常識では、「事故は起きない。」というものでした。

だから日本のすべての原発のベント用の煙突にフィルターは入って
いません。


さて、どこの原発でも電源が全部落ちると冷却の為に外部から注水
しますが、その前に原子炉の内圧を下げるためにベントとなります。

ベントしますとフィルターが入っていませんから、福島の例にならって
そこいらじゅうに放射性ヨウ素とセシウムをばらまくことになります。


ベントのこと一つをとってもこんなにいい加減な状況なのが日本の原発
です。

ですから運任せの原発運転というのはウソではありませんよ。

そうやってイニシャルコストを抑えた原発で安い電気をつくって日本の
産業をささえてきました。


それで、「今原発を止めると電気料金が跳ね上がって、産業がだめに
なりますよ」というのが政府とNHKの主張の様です。

日本国内の雇用がなくなりますよと。


これもまあ本当にひどい主張ですね。

あるいはひどい「おどし」ですか。


「消費税をあげないと財政が大赤字で、国債が暴落してギリシャみたく
なりますよ」というのが安住さんのおどしでした。

そうやって一生懸命に債券高を演出して、そのおかげの円高です。

円高のおかげでどれだけ雇用が失われたことか。


そうして今度は「原発を動かさないと産業がだめになり雇用が失われ
ます。」ですか。

順序がさかさまですよ、野田さん。

まずは安全に電気をつくる。

そうして、その電気でやれる産業を伸ばす。

そうしなけりゃ日本の安全はけっして保証できませんよ。

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最終処分場

2012-09-04 04:47:47 | Weblog
低レベル、短寿命の放射性廃棄物の最終処分場の場所でさえこの騒ぎ。

まあもっともこのゴミは想定外の原発事故で出たものですがね。


本来は東電にお引き取り願うのが筋のものですね。

でも、そんな力はどの電力会社にもありません。

そのくせ「原発の運転、させてください。」と言うのです。

ずうずうしいものですね、考えてみれば。


低レベルの放射性ごみ。

今回のは焼却灰ですね。

200年ほどの安定的な保管が必要です。

江戸時代まっさかりに発生したごみを今まで保管しておくとそういうこと
になりますね、200年という長さは。


さて、高レベルの放射性ごみ。

原発を運転すれば必ず発生します。

再処理しても出ます。

燃料棒の最後の燃えカス。

万年単位での安定的保管が必要です。

ネアンデルタール人が出したごみを安定的に現代まで保管しておくと
そういう訳ですね。


日本の政治は孫の時代にツケをまわさないようにはしますが、
1万年先の日本人のことなどは「どうでもいい」ようです。

でも、1万年ももつ保管技術や保管場所などは日本のどこにもありません。

これが政府が進めてきた原子力行政の行きつく先の姿です。

無責任といえばこれにつきますねえ、野田さん。

お得意の「決められる政治」とやらで何とかしてくださいよ。

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1000年に一度の大津波

2012-09-02 10:03:53 | Weblog
でもちゃんと古書には記録されていました。

「昔は科学が発達していないからそんな記録は信用できない。」

そんな風に少し前までは思っていましたが、これは思い違いでした。


事実の記載に科学は必要ありません。

白いものをみたら「白だった。」と書く。

黒ければ「黒」と。

たったそれだけですもの。

科学の入り込む余地などはありません。


古書の記録を「真実」ととるか、「古いものは信用できない」ととるかで
津波対策はまったく違ったものになります。

「科学的」などということばはせいぜいがここ200年ぐらいの伝統。

それに毒されて古人が残してくれた記録を信用しないというのは
全く愚かなことでした。


おかげて原子炉6個がオシャカです。

福島県はこれから何年も苦しい道を歩かなくてはいけません。

「古人に学ぶ」、たったこれだけのことができなかった代償は大きいですね。

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