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インド:列車が車とぶつかって15人が死亡

2012-03-20 | Weblog

(写真)大破したジープ

インド北部のウッタル・プラデシュ州の列車が乗客を満載した車に衝突して少なくとも15人が死亡したと役人が言っています。

事故は、火曜日の朝、ハスラスのマドゥ鉄道駅近くの無人の平坦な踏切で起きました。

急行列車は、17人の乗客を乗せたジープに激しく追突して、線路沿いを引き摺りました。

世界で最も鉄道網が混雑しているインドでは列車事故はよくあることです。

鉄道関係者は、火曜日の事故は、急行列車が接近しているのにジープが線路を横切ろうとしたので起こったと言いました。

昨年7月に、ウッタル・プラデッシュ州のパティヤリの平坦な踏切で、列車が結婚式の客を運んでいたバスにぶつかり、少なくとも38人が死亡しました。

2010年5月に、西ベンガルでムンバイ行きの急行列車が脱線して近づいてくる貨物車の行く手をさえぎり、100人以上が死亡しました。毛沢東主義者が軌道を阻止したことは明白です。 

2010年7月に、スピードをあげた急行列車が、西ベンガルの駅で待機していた別の列車にぶつかって、60人以上が死亡しました。

鉄道相は、先週、インドの鉄道予算を発表して、混雑する鉄道網の事故を減らすことを目標にすると言いました。

最近の公式記録によると、毎年15,000人近くが踏切で死亡しているそうです。政府はその数字を虐殺のようだと表現しました。

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インドの列車事故はよく記事になり、何回か訳したことがあります。ほとんどが、踏切の事故で、無理をして渡ろうとする車が多いのが原因のようです。

先日、BSプレミアムのアーカイブでインドの列車の番組を見たばかりなので、事情がよく分かります。 英国統治時代に造られたダージリン列車などは道路のすぐ傍を走っているので常に大きな音で警笛を鳴らしながら走っていました。周辺の人々は線路を利用して歩いたり物を売ったりしているのです。線路は生活の場になっているのです。これを整理するにはかなりの予算が必要でしょうね。