田舎の老後生活

老後の田舎生活ではなく、もともと田舎者の気楽な老後生活です。

令和4年度 第7回水林の熊野神社奥の院月例参拝

2022-11-01 16:14:11 | 日記
水林の熊野神社奥の院(熊野岳標高670メートルくらいの山頂にあり 南陽市吉野地区水林と白鷹町滝野地区から登れます)

第1回参拝 5月11日、第2回参拝6月11日 第3回参拝7月9日(土) 第4回参拝8月12日(金) 第5回参拝9月3日(土)
第6回参拝10月3日(月) 今回第7回は11月1日(火)実施

植物たちはすっかり勢いを落とし、歩きやすくなっていた。
駐車したところより神社まで32分。30分くらいで車にたどり着けるのなら、雨に濡れても死ぬことはないか?

石灯籠の屋根が落ちている。映画「カッコーの巣の上で」の無口なインディアンのように、神の力を借りて持ち上げ、元に戻したい気分に、いつもなる。


宮内駅前で焼き肉屋さんをやっていた縄さんを、またしても思い出した。彼はここまでの地図を手書きしてくれたのだ。私は今年だけで7回も来たが、地図は描けないかもしれない。彼の能力の高さをつくづく思い知るのだ。

彼の晩年近く、といっても、まだ50歳代だったのではなかろうか。私は酒を飲んだ帰り、シメを食べようと立ち寄り、クッパをお願いした。全部は食べきれなくて残した。すると、彼は神経質に「美味しくなかったか?」と尋ねるのだ。そんなことはない。いつもの通り、おいしかった。けれども、いいたいことはあった。
「もっと、きれいにしてくださいな」
開店から時間はそれなりに過ぎたのだから、それなりにくたびれるのは当然だ。ピッカピッカというわけにはいかない。けれども、いぶし銀のように磨き上げられたきれいさというのはあるだろう。
毎日、ずっと同じところにいると、自分では気づけなくなるものなのだ。
他の、街の食堂などでも、通りがかりから見ると、ずいぶんボロけた店構えのお店があるものだ。店主にはそれが分からない。毎日見ているから、店主にはいつもの通りなのだ。

今から20数年前、娘と冒険をしたことがあった。赤湯の、ちょっと入りにくいラーメン屋に勇気を出して入ってみよう、そんな企画だった。
暗くて怪しそうなお店、看板などすっかり灰色状態のお店。出されたラーメンが、たとえ美味しくなかったとしても、被害額はたいしたことはない。
じつは、龍上海もだいぶくたびれたお店だった。だが、開放的で、中が見え、ただの田舎のラーメン屋という趣だった。これなら気軽には入れる。
だが、すっかりくすんだ看板に「海藻ラーメン」と書かれていると、なんだか、美味しそうに見えない。でも、実際に入って食べてみると、おいしい!
ある店は、奥行きが深く、暗く、それに黒いソファなのだ。だいぶ怪しく感じる。入ってくるお客も、悪いけど人相の良くなさそうな親父たちだ。こちらは学生の娘を連れている。
ところが、やはり、期待に反して、出されたラーメンは、うまい!

焼き肉屋をやっていた縄さんは、あふれる知能を持て余して、山に深く入り、冬虫夏草など、次々と珍しい薬草などを見つけてきた。そして、彼は山に消えた。数年して遺体は発見された。



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