昨年リリースした国内初の廃道DVD『廃道クエスト』、
そして、今年の春にリリースした第二弾『廃道ビヨンド』、
そして廃道三部作完結編となる『廃道レガシイ』を9/2にリリースしました。
今回も前作や前々作同様、作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。
◆
前回アップした飛騨高山の廃道、ニコイの廃遊歩道の後編です。
前回は点線で示した隧道の入口までリポートしました。
今回は、隧道からその先のリポートです。
広いエリアでの地図をご覧になりたい方はGoogle Mapをご覧下さい。
小さな隧道の入口には、隧道のスペック板が残されていました。
延長は134mとそれほど長いわけではありませんが、
それに対して高低差30mとはかなりの急勾配です。
幅も高さも2メートルに満たないと思われる隧道へ入ると、
コンクリートで巻き立てられているのは入口からほんの数メートルで、
その先からは素堀の跡が露骨に残る状態です。
そして、明らかに登り坂になっているのが見てとれます。
暫く登り坂を登って振り返ると、抗門が遥か眼下に見えます。
周囲はご覧の様に、完全に素堀のまま。
そして、以前にアップした戸倉の未成隧道と同様、
この隧道にも大量のコウモリがいるようです。
ただし、戸倉とは違って床面に糞が堆積していないのは幸いです。
そしてその先に、この隧道のもっともここたる特徴を示す
隧道内階段が姿を現します。
ここからほぼ最後まで、隧道の道は階段です。
途中で何度か蛇行を繰り返す階段は、
さすがに素堀ではなくコンクリートを流しんで造ったものでした。
隧道を抜けると、インディアナジョーンズ最後の聖戦に登場する、
「見えざる橋」を彷彿とささせる崩れかけの鉄橋が姿を現します。
おそるおそる渡りきって振り返ると、
岩盤がちゃんと盛り上がっているとこに抗門を設置していることが分かります。
橋を渡ると、その先はすぐに崖状の山肌で、
それを登ってから眼下を見下ろすと、
自然とほぼ同化しつつある抗門や廃橋に感動を覚えます。
崖状の山肌には火気厳禁の札が残る、
洞窟を倉庫に転用した様な施設の跡がありました。
おそらく隧道を掘る時に使用した、
ダイナマイトとかを貯蔵していたんでしょうか。
内部は画像の様にほどなくして突き当たりの自然洞窟の様ですが、
奥から大量のコウモリが飛来してくるので、
それほど奥へ進まずに探索を終わらせました。
山肌沿いに道の跡があったので先へと進んでみると、
川をはさんで反対側に、先程抜けて来た隧道の抗門と同様の造りの抗門が2つありました。
これらも隧道かとおもいきや、
川を渡って中を探索して来た平沼さんと石井さんの話だと、
これらは隧道ではなく鍾乳洞だろう、と言うことでした。
この鍾乳洞らしき穴に関しては、DVD本編に収録しているので、
是非ご覧になって下さい。
鍾乳洞がある場所からさらに先へ進むと、
やがてこの遊歩道を造ろうとした本来の目的のニコイ高原へと通じるようですが、
滝の見える鉄橋、コウモリが棲む階段隧道、そして鍾乳洞などを見学し、
満足ししまった一行は、この時点で撤収することにしました。
このニコイの廃遊歩道で、
平沼さん&石井さんの両者が出演する廃道撮影は終了だったので、
最後にニコイトンネルの前で記念撮影。
右から日活のディレクター牟田さん、
オープロ大西とオープロ山内、
石井さんと平沼さん、最後が私。
◆
百間滝は、確かに目の前で見れば奇麗ですが、
はるばる他県や他の地方から足代を使ってまで見に来る滝かというと、
やはりそうは思えません。
また鍾乳洞も、整備すればもう少し見栄えもするのかもしれませんが、
これもまたその規模からして、わざわざ訪れるものとは思えません。
国内には、レジャー施設として開発したものの、
結局立ち行かなくなり、放置されてしまった物件が数多くあります。
このニコイの廃遊歩道もまた、夢と消えた場所です。
◆
『廃墟賛歌 廃道レガシイ obroad legacy』
廃道DVD三部作・完結編
2014年9月2日 release !
amazon他で絶賛予約受付中!
そして、今年の春にリリースした第二弾『廃道ビヨンド』、
そして廃道三部作完結編となる『廃道レガシイ』を9/2にリリースしました。
今回も前作や前々作同様、作品に収録した物件の探索リポートをアップしています。
◆
前回アップした飛騨高山の廃道、ニコイの廃遊歩道の後編です。
前回は点線で示した隧道の入口までリポートしました。
今回は、隧道からその先のリポートです。
広いエリアでの地図をご覧になりたい方はGoogle Mapをご覧下さい。
小さな隧道の入口には、隧道のスペック板が残されていました。
延長は134mとそれほど長いわけではありませんが、
それに対して高低差30mとはかなりの急勾配です。
幅も高さも2メートルに満たないと思われる隧道へ入ると、
コンクリートで巻き立てられているのは入口からほんの数メートルで、
その先からは素堀の跡が露骨に残る状態です。
そして、明らかに登り坂になっているのが見てとれます。
暫く登り坂を登って振り返ると、抗門が遥か眼下に見えます。
周囲はご覧の様に、完全に素堀のまま。
そして、以前にアップした戸倉の未成隧道と同様、
この隧道にも大量のコウモリがいるようです。
ただし、戸倉とは違って床面に糞が堆積していないのは幸いです。
そしてその先に、この隧道のもっともここたる特徴を示す
隧道内階段が姿を現します。
ここからほぼ最後まで、隧道の道は階段です。
途中で何度か蛇行を繰り返す階段は、
さすがに素堀ではなくコンクリートを流しんで造ったものでした。
隧道を抜けると、インディアナジョーンズ最後の聖戦に登場する、
「見えざる橋」を彷彿とささせる崩れかけの鉄橋が姿を現します。
おそるおそる渡りきって振り返ると、
岩盤がちゃんと盛り上がっているとこに抗門を設置していることが分かります。
橋を渡ると、その先はすぐに崖状の山肌で、
それを登ってから眼下を見下ろすと、
自然とほぼ同化しつつある抗門や廃橋に感動を覚えます。
崖状の山肌には火気厳禁の札が残る、
洞窟を倉庫に転用した様な施設の跡がありました。
おそらく隧道を掘る時に使用した、
ダイナマイトとかを貯蔵していたんでしょうか。
内部は画像の様にほどなくして突き当たりの自然洞窟の様ですが、
奥から大量のコウモリが飛来してくるので、
それほど奥へ進まずに探索を終わらせました。
山肌沿いに道の跡があったので先へと進んでみると、
川をはさんで反対側に、先程抜けて来た隧道の抗門と同様の造りの抗門が2つありました。
これらも隧道かとおもいきや、
川を渡って中を探索して来た平沼さんと石井さんの話だと、
これらは隧道ではなく鍾乳洞だろう、と言うことでした。
この鍾乳洞らしき穴に関しては、DVD本編に収録しているので、
是非ご覧になって下さい。
鍾乳洞がある場所からさらに先へ進むと、
やがてこの遊歩道を造ろうとした本来の目的のニコイ高原へと通じるようですが、
滝の見える鉄橋、コウモリが棲む階段隧道、そして鍾乳洞などを見学し、
満足ししまった一行は、この時点で撤収することにしました。
このニコイの廃遊歩道で、
平沼さん&石井さんの両者が出演する廃道撮影は終了だったので、
最後にニコイトンネルの前で記念撮影。
右から日活のディレクター牟田さん、
オープロ大西とオープロ山内、
石井さんと平沼さん、最後が私。
◆
百間滝は、確かに目の前で見れば奇麗ですが、
はるばる他県や他の地方から足代を使ってまで見に来る滝かというと、
やはりそうは思えません。
また鍾乳洞も、整備すればもう少し見栄えもするのかもしれませんが、
これもまたその規模からして、わざわざ訪れるものとは思えません。
国内には、レジャー施設として開発したものの、
結局立ち行かなくなり、放置されてしまった物件が数多くあります。
このニコイの廃遊歩道もまた、夢と消えた場所です。
◆
『廃墟賛歌 廃道レガシイ obroad legacy』
廃道DVD三部作・完結編
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