黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

エンジェル・ビル #02

2006-03-18 13:26:23 | 東京 URBEX


昨日からアップしているドラマ『傷だらけの天使』の舞台、
通称<エンジェル・ビル>の話です。

最近ビルの解体が決定した様子で、
この前まで営業していた2階に軒を連ねる飲食店は、
今では全て閉店し、
入口から階段を昇ってすぐの所にある、
2階飲食店街の表示板だけが寂しげに残っています。



3階には既に閉店しているビリヤード場と
今も営業している中国書籍店があります。
また4階のイベントスペースで頻繁に展示をしていた、
『原爆ヒバクシャ展』は、今ではもうやっていないのでしょう。
窓一面に貼ってあった毛筆のダイナミックな展覧会タイトル文字がなくなっています。
5階、6階は居住と事務所階で、
昨日の記事でアップした1階の中華料理店の話だと、
まだ1件使われているそうです。

階段途中の壁に露出する電気系統の設備は、
かなり年期が入っています。



ビルの階段は4階までが三角形の螺旋階段のような形で、
5階以降はビルの両脇に普通の折り返し階段という
ちょっと変わった造りです。



昼は窓からの明かりが入り、
階段も廊下もそこそこ明るいこのビルも、
夜は全く違う表情になります。
屋上のペントハウス見たさに
以前夜に行った事もありますが、
5階以降はとにかく暗すぎて先へ進めません。



ワンフロアの廊下にきれかけの蛍光灯1本。
さすがにその時は上の階へ行かずに出てきました。

ちなみにビル外の看板を見ると、
地下にパチンコやがあったようです。

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■シリーズ:エンジェル・ビル■
・#01 傷だらけの天使とエンジェル・ビル
・#03 ビルの中へ2
・#04 屋上、そして70年代
・#05 廃優-緑魔子と第七病棟
・#06 ペントハウスへ
・#07 思い出の場所がないということ
 


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