前回アップした運河の終わりは、東京の下町~江東区の光景でしたが、
江東区という区は、中央区のすぐ隣にもかかわらず、
江戸川区や葛飾区などよりはるかに殺伐とした風景が随所に点在する、
魅惑的な区です。
以前アップした東京都港湾局の貨物専用線<晴海線>も、
この江東区をほぼ縦断して走っていました。
同様に以前アップした豊洲埠頭もまた江東区にあり、
その他台場埠頭もその殆どの敷地が、実は江東区に属します。
そんな江東区に、佐賀町という街があります。
前回アップした運河もこの佐賀町のすぐ近くですが、
今でこそ新しいオフィスビルが林立し、
都心のすぐ近くのエリアの雰囲気になってきたものの、
20年位前は、かなりぞんざいな印象の街だったのを思い出します。
今日の画像はそんな佐賀町の20年位前のフィルム写真です。
もう場所も全然思い出せない、なにかの研究所の施設。
画像からもわかるように敷地内に入っていますが、
廃墟ではなかったと思うんで、わざわざ侵入するわけもなく、
たぶん普通に敷地内を通行できたんだと思います。
しかし見れば見る程、
本当に廃墟ではなかったのかが疑わしくなるルックス。
植物の忍び寄り具合や、
窓ガラス越しに見える、何も置かれていないスチール棚。
やはり廃墟だったのかも、と思えて来ます。
これは別の場所のレトロビルの入口。
ビルとはアンバランスな程凝りに凝ったレリーフ。
以前探偵もののテレビドラマで、
この入口が使われていたのを見た事がありますが、
恐らくもうないんではないかと思います。
佐賀町には、食糧倉庫を改装してフリースペースにした、
佐賀町エキシビット・スペースというギャラリーもありました。
ここには随分お世話になりましたが、
そのビルも今ではもうありません。
また運河の終わりの近くには、佐賀町カフェブリュスという、
建物全体が総鉄板張り(完錆)のカフェもありましたが、
それも今はもうありません。
■ 追記 ■
ぼくの近代建築コレクション 村林ビル/佐賀1丁目に、
最後の画像のビルのことが記述されていますが、
それによると、このビルはまだなくなっていないそうです。
2年程前に用があってこの辺へ行った時に見当たらなかったので、
てっきり解体されたと思っていましたが、
たぶん見落としていたのでしょう。
また探偵モノのテレビドラマというのも記憶違いで、
正確には1999年の秋にオンエアされた『恋愛詐欺師』でした。
「実用洋食 七幅」は私も気になります。
神田のサカエヤミルクホールと共に、
一度は行ってみたいと思います。
のらくロードやナポリピッツァのお店は知りませんでしたが、
どじょうが好きなので、すぐ近くの「伊せ喜」は時々行きます。
そういえばこの前、新宿でもどじょう頼みましたね。
前は通ったことあります。寺町っぽい風情のあるところですよね。
清澄庭園、東京都現代美術館と併せて深川ツアーにしたいと思います。
短い間でしたが近く(森下)で勤めてたこともあるので、
町の居酒屋ランチの深川丼は結構食べてました。
資料館のあたりの本気っぽいお店も味わってみたいです。
でも、「実用洋食 七福」とか、
「のらくロード」(のらくろをキャラクターにした商店街)の、
ナポリ・ピッツァのお店も捨てがたいです。
じつは日本橋から3つめなのですごく近く、
ほとんど月島と同じノリでいけます。
製本屋さんはたぶんあるんではないかと思います。
記事にリンクしたblogの方のコメントに、
定期的にこのビルを訪れている方のコメントがありました。
以前書き込みを頂いた『名もなき廃墟 #13』
http://blog.goo.ne.jp/ruinsdiary/e/da4219519822df081cef948d8dddab0d
もこのすぐ近くです。
ぜひ行かれてみてはいかがでしょうか。
確かにお台場のおいしいところは全部港区で、
それ以外の茫漠とした部分が江東区。
でも見所は江東区の方に満載。
佐賀町などの東西線沿線はいわゆる深川で、
以前アップした江戸深川資料館
http://blog.goo.ne.jp/ruinsdiary/e/fd170b536735ac43a214ce6d5ea9c9a6
もこのエリアにあります。
まだでしたら、深川めしと共にお薦めです。
ところでダヴィデの星は謎ですね。
もともとそういった関係の建物だったんでしょうか?
結局見に行かずじまいで、無くなってしまいましたが
ダビデの星の製本屋は未だあるなら
見に行ってみようかな
アチラ方面は殆ど手付かず
東京横断するとなると、なんや億劫でね~
どこまでも無機的にまっすぐ。自転車が楽しい場所です。
お台場近辺のオイシイところは全部港区に持っていかれちゃってるというのも、
江東区らしくて、いとおしい。
ただ、なかなか細部にまでは目が行かないところでもあるので、今回の建物は興味深いです。
佐賀町というのは永代橋の近くのようですね。
江戸東京たてもの園の看板建築にもありましたが、「ダヴィデの星」はなにか意味があるのでしょうかね。