以前仕事がらみで行ったエジプトの廃墟第2弾、今日はカイロの南のエル・フスタートです。
オープロジェクトの活動とは別に、普段は音楽の制作を行っていますが、
その中にはNHKのドキュメンタリー番組のサントラも多く、いくつかの番組はCDにもなりました。
そのうちの一つにピラミッドのサントラがありますが、その仕事の流れでエジプトへ行きました。
「大廃墟地帯-カイロのエル・フスタート」というのをガイドブックで読んで、
ここは是非行ってみたいと思っていました。
かつて商業の一大中心地として栄えたイスラムの拠点を、エルサレムからの占領を避けるために、
自発的に焼き払い、以降800年もの間ずっと廃墟状態だそうです。
エジプト滞在の最終日、やっとまとまった時間ができたので、
早速タクシーの運ちゃんに交渉して行ってもらうことにしました。
もう幾らだったか正確には憶えてませんが、往復1時間&現地1時間の2時間コースで、
たしか3,000円位だったように思います。
現地に着いてみると、けっこうまっさらな殺風景が広がっています。
もう少し何か残っているのかと思っていましたが、
よくよく運ちゃんに聞いてみると、再開発で整地が進んだいるということでした。
でもせっかく来たのでゆっくり回ってもらうことにしました。
勿論まだまだ廃墟の所も多く、それはそれで楽しむことができましたが、
最近の建築らしい建物もあったので、
たぶんその地域は本当のフスタート地区ではないのかもしれません。
撮影をしていると、子供数人と犬数匹が近づいてきました。
記念に撮影しようと思ってカメラを向けると、運ちゃんが出てきてだめだと言います。
そうイスラム圏では、人を撮影するのは好まれないんですね。
しょうがなくまた壊れかけの建物を撮影して、ホテルへ戻ってもらうようにお願いしました。
帰りがけに一時停車して、運ちゃんがピタパンサンドを買ってきてくれました。
日本円で3,000円でも、現地の人にとってはいい稼ぎだったのかもしれませんね。
*アップ時の文章を一部変更しました
■シリーズ:エジプトの廃墟■
・ママリックの共同墓地
・カルナック神殿
・屈折ピラミッド
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