黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

中目黒の不思議な建物

2007-05-31 00:06:39 | 建築
一昨日まで東京の目黒区にある都営上目黒アパートをアップしてきたので、
ついでに代官山~渋谷界隈をアップしようと思います。



上目黒アパートのすぐ近くにあった不思議なデザインのビル。
ビルの壁面に、
ビルを斜め上から俯瞰した構図のレリーフが施されていて、
窓もその俯瞰構図の位置に、斜めについているんですが、
その斜めの窓が実際の窓も兼ねているという、
きわめて不思議な建物です。
当然内部のフロアーは水平に造られていて、
逆に室内に斜めの窓が設置されているんだと思いますが、
外から見る限り、その違和感をあまり感じないのも不思議です。
但し仕事をするには、
あまり落ち着かないのではないかと思いますが。


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2 Comments

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▼tksさんへ (廃墟徒然草)
2007-06-02 12:04:36
脱構築主義の解説、ありがとうございますm(_ _)m
wikipediaのこの項目は以前読みました。
バルビオ・グッケンハイム美術館は凄いですよね!
初めて見た時はびっくりしたのを覚えています。

ところでこの目黒の建築も脱構築なんですね。
そこまでちゃんとしたものではなく、
例えばハードロックカフェの壁面に設置されたゴリラのような、
そんな遊びの延長線的なものかと思っていました。
 
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脱構築主義 (tks)
2007-06-01 16:49:28
建築界で脱構築主義(デコンストラクティビズムまたはデコンストラクション)と呼ばれるデザインですね。一時期、流行りましたけど、バブル崩壊で建築家の知的遊戯に金を出す施主がいなくなったので、国内ではほとんど見かけなくなりました。それと阪神大震災以降、この種のデザインはシャレにならないという意識も多少働いているような気がします。

参考:ウィキペディア 脱構築主義の項
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B1%E6%A7%8B%E7%AF%89%E4%B8%BB%E7%BE%A9
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