黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

運河の錆びた船

2007-08-29 15:01:15 | 廃景

江東区内に沢山の運河がある話は、
前回までの記事でアップしましたが、
運河といえば船。
建物同様、最近は運河も綺麗になったようですが、
以前は、使われなくなってぼろぼろに錆び付いた船が、
岸に沢山停泊していました。
「錆」にことさら興味があった20年位前には、
運河沿いを歩くだけで錆心を満喫させてくれるので、
よく散歩したのを思い出します。



錆で塗り固められた甲板のハッチ。






ハッチの上には、ハッチの開閉をじゃまするように、
総錆の鉄パイプ。

江東区の運河には、
その場所柄クレーン船が沢山停泊していました。
クレーン船は海上作業のためのクレーンを運ぶ船ですが、
クレーンがないと、ただ分厚い錆び付いた鉄板が水面に浮かんでいるだけで、
とても船とはおもえないルックスです。
鉄板だけなので、もちろん自航もできず、操舵室もありません。
そんな鉄板が並んだ深川の運河を思い出します。


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