四規 和 敬 清 寂
七則 茶は服のよきように点て、
墨は湯のわくように置き、
冬は暖かに夏は涼しく、
花は野の花のように生け、
刻限は早めに、
降らずとも雨の用意、
相客心せよ
型や作法は、徹底的に無駄なものを取り去りシンプルなもの。必要なものだけを残したシンプルさは、飽きが来ないし応用がきく。茶の湯にも、自然と交わり、人と交わる場をひとつの小宇宙にシンプルにまとめ上げた美しさがある。(声に出して読みたい日本語)
私はこれを読みまさしくTRADだと思った。ルールを堅苦しいなどと思わず、楽しみに変え心地よいものとしてきた。何のためらいもなく素直に自分のものとして大切に暖めてきたのである。だからどんな場面においても新しい着こなしを楽しむことができる。
Oily Boyでは松山猛さんが「いつまでも若いオイリーボーイの素敵な着こなしを、ズボンをずり下げている「今時な」連中に見せ付けてやろうじゃないか」と書いている。
私はよい時にトラッドに出会い、「ねばならない」も苦にもせず、今尚楽しめることは幸せ! 「トラッドに感謝」だ。 先人の書物の中に発見することは喜びでもある。