舘 勝生 1964年 三重県 her sinsは1999年の作品。油彩、画布。まず最初に思うのは力強さ、思い切り筆を動かしパワー全快だ。一気に思いをぶっける、そんな描き方だ。her sins 彼女の罪というタイトルから、ほの暗い青と濃い茶色を一気に塗りこめ罪という思いがキャンバスの中心に位置し、それに対し鳥のくちばしのようなものが突き刺さり自分のもどかしさに対して爆発している。絵の具の盛り上がりと活動的な動線が彼女の罪に対して自分としてはよく分かっているにもかかわらず何もしてやれなかったことがここに爆発したのだ。彼女に対する自分のもどかしさをここに強烈に表現した。テーマとすれば「愛」でしょう。タイトルをつけるなら「もどかしさの爆発」。
絵を見ながら、チューリップ、財津和夫の「虹とスニーカーの頃」(1979.5のヒット曲)を口ずさんだ。「わがままは男の罪、それを許さないのが女の罪」 もどかしいけど爆発させたい彼女への思い、ハッピーエンドなら虹色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)になるのだが黄色と桃色がかろうじて心の明るさなのでしょう。成就されなかった恋への思いが表されているのでは・・・
この曲の時、作者は15才、制作時は35才である。
久しぶりにロードレーサーを駆って街へ出る、車の少ない時間に思い切り走りたいので5時45分に家を出る。栄・広小路のBROOKSのウィンドウ、ロードレーサーがよく似合う!。桜通から名古屋駅セントラルタワーズ、左側はトヨタが入るミッドランド。この時間走る車はなく空気が気持ちよい。東へ進みセントラルパークよりTV塔を望む。八事の森、興正寺五重塔、文化五年(1808)建立。近くにこんな森があることはすばらしいといつも思う。2008年、200年祭の時には武田双雲、葉加瀬太郎のジョイントが催された。
この街乗りはbrighthornサンの自転車徘徊に大いに刺激され、久々にチューブラーの細いタイヤの感触を味わい、ロードレーサーでの街中走行を楽しんだ。