僕の中で今一番気に入っている 茨木のり子の詩
2,3年前から新聞、ラジオで知り、中日新聞の『けさのことば』『中日春秋』にたびたび登場、今の政治社会の様子を重ね合わせ、作者の思いが警鐘であったり、指針であり、読む者に勇気と力強さを教えてくれる。その記事に出会い喜びを感じるのだ。そしてその登場人物に興味を覚え書を手にする。
戦時下において清清しくも溌剌として、女性でありながらなんとも気持ちのよい語り口である。
この『倚りかからず』 「じぶんの耳目 じぶんの二本足のみで立っていて なに不都合のことやある 倚りかかるとすれば それは 椅子の背もたれだけ」 この最後の言葉がなんとも気持ちがよいではないか。
人のせいにせず、頼らず、慣れずに生きるが一番と言っている。私はそれに意気を感じるのだ。
この発見は紙だからこそ伝わる、インターネットの世界では味わえない朝の喜びだ。
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