しろくまのいえ

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本当の日本を取り戻すメール新聞~あの人に聞きたい業界の舞台裏と対策:NPO法人薬害研究センターの理事 小倉謙さん

2017-06-09 17:17:25 | 日々のこと
ある日突然あなたのところに
我を失った人が運転する車が飛び込んできました。
あなたは命を奪われます。

ある日突然あなたの家族に
錯乱した人々が街で刃物をふり回しました。
あなたの家族の命が奪われます。

ある日突然どこかの妄想に支配された人が
核のボタンを押しました。
それは地球の終わりを意味します。

薬物はそうした状況が容易に起こることを助長します。

抗うつ剤、
精神安定剤、
睡眠薬、
睡眠導入剤、
中枢神経刺激剤、
抗不安薬、
抗てんかん薬、
認知症治療薬、
咳止め、
鎮痛剤、
覚せい剤、
ヘロイン、
コカイン、
MDMA、
LSD、
そして大麻…。

物の名前がどうであれ、
これらの物質は必ず「混乱」を生み出します。

それは人間の知覚をゆがめ、
生存的な思考を低下させ、
記憶の一時的または永続的な喪失を助長します。

これは精神・神経に作用する物質に共通したことです。

薬物により摂取後すぐに作用するもののあれば、
遅れて作用するものもあります。

また急激に作用するもののあれば、
ゆるやかに作用するものもあります。

さらに比較的短時間で影響が収まるものもあれば、
長期に渡り影響するものもあります。

精神薬は比較的摂取後すぐに作用し、
かつその効き方も急激なものが多く、
そして比較的長期に影響をもたらします。

例えば、睡眠薬(睡眠導入剤)。
これは飲んだらおよそ10分~30分くらいで作用が始まります。
そして一気に深い催眠状態(気絶した状態)に陥ります。
そしてその影響は翌朝になっても
続いている場合も少なくありません
(起きれない人はたくさんいます)し、
依存という状態を考慮に入れると相当長期に及びます。

ちょうど3月21日に
厚労省はベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤に対して、
その危険性を認め使用に関する制限を設けたところです
(これをやらせるのに10年かかってしまいました)。

さて、こうした「精神薬」の危険性は
かなり広く知れ渡るようになり、
精神医療業界もかなりザワついてきているのですが、
薬物ビジネスの拡張した頭にない連中は
「薬物の開発・製造・販売」を止めようとはせず、
「次なる薬物」の開発・製造・販売に着手しました。

それが「医療大麻」です。

大麻そのものはかなり古代
(文献上で知り得る限りでは8,000年以上前)から使用され、
主に「生け贄となる人の意識を奪い死に対する恐怖を感じさせない」
「(合法的?)強姦や乱交」
「奴隷を酷使し続けるために一時的な快楽をもたらす」
「単なる享楽」そして「殺人鬼を作る」
などの目的で使用されてきました。

これは今でも似たような目的で使用されています。

そしてたいていこれらは
支配者のすぐそばにぶら下がっている
佞臣らによって推進されていました。

大麻の主成分は
THC(テトラ・ヒドリキシ・カンナビノール)と言いますが、
これ自体は極めて強い幻覚作用があります。
大麻をやっている人がなんの面白いこともないのに
ヘラヘラと笑いだしたりするのはこの作用によります。

医療大麻が盛んに言い出されたのは2000年以降です。

特にこの頃アメリカでは
様々な精神薬の正体がどんどんバレてきて
訴訟や報道なども激しくなってきた時期です。

イーライリリーが発売した抗うつ剤「プロザック」などは
キチガイ薬として相当叩かれましたし、
GSK(グラクソスミスクライン)のパキシルも
2007年の段階で300件以上の訴訟を抱えるようになりました。

こうした状況の中代替薬物として
「医療大麻」にスポットライトがあたりました。

現在精神薬を作っている製薬メーカーは
ほぼすべて医療大麻に目を向けているようですが、
中でもファイザーや大塚製薬などがリードしているようです。

要はこれまでの精神薬の代替品として
持ち出してきたのが「医療大麻」です。

ここで最も注意すべきは「医療??」
あるいは「??医学」と名がつくと
人々の許容度は一気に高まるということです。

単なる麻薬であったとしても
「医療」の冠がつけばそれは合法化され、
人々は容易に手を出します。

ましてや「大麻」の場合、
アメリカではほぼすべての国民が
18歳になるまでには一度や二度はお目にかかったことがある
ポピュラーなものであり、
地域によっては未成年の段階で
半数近くが吸引したことがあるという実情があります。
抵抗感が少なかったこともあり
かなり容易に受け入れられるようになりました。

大麻の作用上の特徴は、
一回の使用ではあまり急激な作用は及ぼさないが、
実は極めて長期的に体内に残留し続けるというものです。

薬物リハビリの現場を知っている人なら
大麻しかやったことのない人が、
数十年経っても幻覚や幻聴を聞いている
という事実は容易にわかることでしょう。

そして「医療大麻」で怖いのは
精製され極めて強く作用するということなのです。

覚せい剤であるメタンフェタミン
(当初は医療用として大日本製薬によって開発された)が
鎮痛剤や咳止めとして使用されているエフェドリンを
精製したものであるというのと変わりはありません。

「医療用は安全」というのは完全な誤りで、
むしろその危険性はより高まる
ということを知っておかねばなりません。

こうした流れの原点は
「薬物の非犯罪化」というのが最初のステップです。

つまり「誰もが使っているものなのに、法律が追い付いていない」
という論理を展開し、
決してやってはいけないものであっても
それを犯罪と認めさせないところからはじまります。

2016年11月カリフォルニア州では
大麻の嗜好品(娯楽)としての使用が
住民投票により可決されました。

コロラド州やワシントン州なども
2013年の段階で認められているのですが、
やはり「交通事故」は相当増えているようです。

薬物の恐ろしいところはその犠牲になるのが
「薬物をやっている人」に限定されないところです。
刃物を振り回す、銃乱射、危険運転、
ちょっとしたことでの喧嘩沙汰
に発展するなどが起こるのです。

もちろんそれは
「医療」「違法」「黙認」「合法」を問いません。
自分はやらないからいい…
という姿勢は実は非常に恐ろしいのです。

今、人類の薬物に対する戦いは
ギリギリのところまで押されています。
本当にギリギリのところなんです。
あと3~4年の猶予があるかないかのところまで来ています。

この戦いに負けるということは
「狂気から人々を回復させるために
必要な正気さがなくなり、もはや元には戻せない」
ということを意味します。

つまりあとは人類の滅亡に向かうということです。

・みんながやっているから大丈夫

・医療が認めているから大丈夫

・ほかの国で認められているから大丈夫

・太古の昔から使われているから大丈夫

・自分はやらないから大丈夫

こうした姿勢が続く限り、
決してこの戦いに勝利することはありません。

冒頭に書いた通り

ある日突然あなたのところに
我を失った人が運転する車が飛び込んできて命を奪われ、

ある日突然あなたの家族が
錯乱した人々が街で刃物をふり回し家族の命が奪われ、

というようなことがどんどん増え続けるということであり、

ある日突然どこかの妄想に支配された人が
核のボタンを押しました…
といような可能性が飛躍的に高まるということです。

歴史上、いかなる薬物であったとしても
それに勝てた人はいません。

薬物が広がる社会の中で
長期に渡る繁栄を築いた文明はありません。


大事なことは薬物の本質を知り、
「医療」の冠をかぶろうが、
「合法」の言葉がつこうが、
一切これらを拒否し、
否定し続けることだけです。

◆市民の人権擁護の会 日本支部 世話役 小倉 謙◆
米国ロサンゼルスに本部を置く非営利の精神保健監視団体である「市民の人権擁護の会の日本支部(CCHR Japan)の世話役。精神医療の領域における薬漬け診療、科学的根拠のない診断による病気のレッテル貼り、おびただしい数の人々を死に至らしめてきた電気ショックやロボトミー手術、その他様々な不正行為など、人々に全く知られることのなく患者の人権を侵害してきた事実を調査、告発し、人々がその犠牲とならないようにすること、そしてその「加害者」である精神医療従事者に適正な処置が講じられるよう促すことを目的に、全国で講演活動などを行っている。