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今日は「武田宗典の謡サロン」で武田修能館。

2023-08-19 23:11:00 | 歌舞伎・能楽
今日は「武田宗典の謡サロン」で中野坂上の武田修能館。
昨年10月、武田さんが森谷真理さん、篠崎史紀さんらと共演した「ADACHIGAHARA  銀座の闇に鬼が棲む」を観た。
能楽については何も知らなかったが、舞と謡の美しさ、躍動感、スリリングな芝居にぐっときて次に鑑賞する機会をうかがっていて。銀座でご一緒だった中里エリカさんが教えてくださりやっと今日。

前半は、神・男・女・狂・鬼の能の代表演目5番の舞を解説してから実演。素晴らしい声、力強い舞。間近で見るとすごい迫力。
それに解説で言われたように状況を想像しながら見たら、舞が表現しようとしてることが少しわかったような気がした。

後半は元ハウステンボス歌劇団の心愛ららさんとのコラボ。心愛さんが日本歌曲、イタリア歌曲、アメリカのミュージカル曲を歌い、武田さんが能の表現方法、型を駆使した創作的な舞を見せた。
ただ自由に思うがままに舞ってはいなかった。解説で教えてくれた能の型を使って表現していた。わたしにはそれがわかった。

謡い舞うときとは打って変わり、武田さんのトークは楽しい。表情は明るい。
国宝級の能面を惜しげもなく見せ解説してくださる。
そうそう、みなさんも舞の姿勢をやってみてください、怒りの表現やってみてください、謡ってみてください、とわたしたちに体験させようというサービスタイムもあった。

武田さんのこうした活動、フェイスブック、インスタ、ツイッターを見て思うのは、彼は自分のためというより、能楽のため、業界のためにやっているんだろうってこと。かれはまさに能楽の伝道師だ。

それからもうひとつ思ったこと。このような謡と舞を習得するために、いったいどのような稽古、修行をかれはしたのだろう。
それはおそらく、わたしなどには想像できない厳しいとものだったろう。
そう、かれは何百年もの歴史を背負っているのだから。
でも今日の武田さんは露ほどもそんな重いものを感じさせず。表情もトークもどこまでも明るく軽やかポジティブで、わたしを能楽の世界に引きずりこんだ。






































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