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サーラ Notes

見えない世界から伝えられてくる
メッセージや提案を
より豊かで幸せな人生へのヒントにして頂ければ幸いです

感情ドラマ~正しそうな考え

2014-05-28 | 感情ドラマ
他者に対する ”批判(責める気持ち)” を、誰でも感じたことがあると思います。
この中でも、今の社会や今の生活環境の中で『正しそうに見えやすい考え方(価値観)』から批判している時には、
改めてご自分を見つめられることをお勧めします。

なぜならば、自分を正しいと捉えやすい分、そこから抜け出しにくく、感情のパターンを創りやすいからです。
とても「正当そうな~」「当然そうな~」理由をつけて”批判”する場合です。

…大人だったら
…普通だったら
…子どもを持つ母親(父親)ならば
…仕事を任されたのならば
…私は配慮してあげているのに

そしてまた~

…人を思いやるのが当たり前のような
…そつなく仲良くするのが優れているような
…自分を抑えることが出来るのが成長しているような


『すべての考え方(価値観)は、自由選択されていくものです。
家族が変われば、時代が変われば、国や環境が変われば全体を動かす考え方(価値観)は変わります。

考え方(価値観)とはその人(魂)が、その役割を生きるためにある時期に採用するトラワレ(支え)です。
それは多くの場合、生まれた環境でまるで服を着るように無抵抗に身につけていくものです。

もしあなたが魂として成長していきたいと思うならば、あなたの内側から起こってくる
誰かを ”責めたい気持ち" を、あなたを左右(支配)している価値観(観念)を教えてくれる機会とされることがお勧めです。

そして新しい考え方(価値観)を自由選択されて、新しい自分として踏み出しませんか。』



とても正当そうな理由で批判されていても、自分を認めない相手に、自分の内面では処理することが出来ない
”腹立ち” が湧き上がり、単にその感情に翻弄されておられる場合も多いです。

誰かがおかしいと ”責める気持ち” が起きてくるなら、あなた自身の
心の土壌にはまだ、
人や行いに優劣をつけたい自分、ひいては認めてもらいたい不足感が残っているのかもしれないという訳です。



人や集団や社会と、争いのない穏やかな関係を持てるようになることは、
これからの世界では強く求められていることです。
でもそれは ”無理して” ”自分を抑えて”、あるいは ”価値観を押し付けて” なされていくものではないのです。

そこには『互いの個性を尊び合う』自然な心の動きが必要です。
それには先ず、今の在りのままの自分を受け入れていくことが大切です。

在りのままの自分を愛しながら、心の土壌を穏やかで幸せに整えていきましょう!




感情ドラマからの解放 (2)~2

2014-05-24 | 感情ドラマ
Oさんが身につけられた感情ドラマは、どんなものなのでしょうか?
『自分の素直な心を閉め出し、厳しい価値観で自分を支える。
そして、身近にいる他者へも厳しい見方(理想像)を向けて、それから外れると批判し、
ある一線を越すと、相手を切り捨てる、あるいは心から閉め出してしまう』



この感情ドラマは、Oさんのお母様の生い立ちの中で出来上がっていったものです。


Oさんのお母様は、とても厳格な家庭で大きくなられたそうです。
特にお祖母様は厳しい方だったそうで、行儀作法から家事手伝いまで厳しく躾けられたそうです。
厳しさを辛く感じたこともあったそうですが、でも真面目で真っ直ぐなお母様は、
教えられたことを一生懸命に身につけながら成長されていかれました。

この環境の中で、閉め出されていったのは、お母様自身の内側から自然に起こってくる気持ちや意思です。
もちろん弱音も吐けなかったでしょうし、自分の好きな人生を夢見ることも反抗することも出来るはずはありませんでした。


お母様は、自然に湧き上がってくる『~なりたい』『~したい』という”幸せへ向かう自発的な心”
を、閉め出されていかれたのです。
人は、在りのままの自分を閉め出した分、他者を閉めだします。
そんなお母様が添われたお父様は、お母様のこの傾向を強く引き出させる相手でした。

お母様は、身につけた価値観(理想像)から外れた行動や態度を取られるお父様を、批判の眼差しで見られるようになり…
お父様は、認めてもらいたい受け入れてもらいたいという欲求が満たされず、物やお金や偏屈な考えへと傾かれることになり…
立派な夫像からも父親像からも更にかけ離れていかれることになられ…
そして時間経過の中で、お母様はお父様を心から閉め出されながら、生活していくことと子ども達を立派に育て上げることに
懸命になられていったようです。



最初にOさんにお会いした時、もっと幸せになっていくために、気付き手放す必要があるとして、お伝えしたことがあります。
~心がどこか遠くに在って『幸せを諦めている』ような部分~
~『厳しい価値観で他者を見て裁く』部分~


どうでしょうか?
お母様に似ていると感じられませんか?


Oさんのお母様が幼い頃は戦後であり、「~ねばならない」強い意識で自分を律しながら懸命に生きた時代でした。
お母様はそんな厳しい時代を本当に立派に生き抜かれて来られた方だと思います。お祖母様もそうです。
でもOさんをも大きく左右している、感情ドラマを手放してくいくことを、Oさんの人生は求めています。

Oさんの願いである”素直に幸せを感じる生活”へと導くかのように、必要な出来事を起こしながら、人生は流れ続けています。

お母様の病気は、Oさんに『元気でいてもらうために出来ることは何でもやろう』という自発的な心と行動を呼び起こしました。
そしてOさんは今、喜びも寂しさ怒りも分かち合えるご友人に支えられ、幸せへの取り組みを続けておられます。

世話するのは自分しかいないというお父様との生活は大変なものでしょうが、でも、Oさんが大きく変化する機会と言えます。
求められていることは~
『批判を向けている相手への、深い思いやりと尊重』
そのためには先ず~
『腹が立つようなことが起きても、腹立ちに翻弄され批判的な気持ちを高めていかないこと』

Oさんには今、次のような言葉を心に響かせることをお勧めしています。
『ありがとう』
『愛・調和・幸せ』
『私は幸せにある価値がある。』



途中経過を知らせてくれた、Oさんからのメールです。

心の中でちょっとした合間や不安や怒りが来たときに『ありがとう』を、言いまくっています。
不安になった時には『愛・調和・幸せ・私は幸せになる価値がある』と繰り返し言うと、
モヤモヤが薄れて行くかんじで長引か無かったと思います。

父が兄の所へ一泊で行って来ました。
その一泊で、兄からお前の大変さが良く分かった、もう少しだけ頑張って欲しいと言われました。
今まではどこか他人事の様な感じもあったので、解って貰えたと言うところで、心が楽になりました。

初めは、兄達に解って貰える様に父が粗相すればいいと思ってしまったのですが、
少し素直になった父を見ていたら、それはそれで可哀想だなぁと思い、
皆にとっていい流れができます様にと思っていたら、この結果になりました。




末っ子のOさんは、幼い頃にはお母様からもお父様からも、可愛がられておられます。
だからこそ、Oさんは、この感情ドラマを終わりにしていくことが出来ると思います。

お母様譲りの、真面目で真っ直ぐな性質で、”素直に幸せを感じる生活”を求めておられます。
Oさんの内側には、まだご本人も自覚されたことのない『純粋で豊かな愛』が在ります。
今生、その愛をどのように呼び起こされ表現されていくか、本当に楽しみです。






*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。





感情ドラマからの解放 (2)~1

2014-05-09 | 感情ドラマ
見えない世界にあってその人を左右していく感情ドラマのパターンは、毎日の生活の中で、
自分がたびたび感じることや、考えることを観察していると見えてくるものです。

そうして見えてきたものを、改めて観察すると、誰かとよく似ていることに気付かれるのではないでしょうか。
身近に暮らした母親や父親、あるいは家系的に繋がった人達に似ていると感じられる方は多いと思います。

今回紹介するOさんは、30歳半ばの未婚の女性です。
感情ドラマが数世代に渡って引き継がれていくものであることを見せてくれる事例です。


Oさんは、お母様がある施設に長期入所されてから、お父様との二人暮らしを余儀なくされました。
それはOさんにとっては、心も身体もボロボロになっていくかのような生活の始まりでもありました。

お父様は、金銭的にも何かをする時にも、ほとんどの場合、一緒に暮らしている家族への配慮無しに、
自分の考えや都合のみで動かれて来られた方です。
会話をするといっても、対人が話をする間を与えず、自分の考えや自分の出来事を語り続けられるだけです。

そのお父様の相手をされてきたのはお母様でした。
そしてお母様が居なくなられた家庭において、その代わりを果たさなくてはならなくなったのはOさんでした。

Oさんはよく「勝手な父親だったから、私達兄妹は母親の頑張りで大きくなりました」と言っておられました。

二人暮らしになった当初は、Oさんは仕事をしながらも、老齢であるお父様の生活を気遣いながら、
食事の世話や家事等をこなされていました。それだけでも一日フル回転の生活です。
それに加えて、お父様の病院通いや進んでいく老化等で、Oさんの手を取ることが日増しに増えていきました。

それでもお二人の間にお互いを尊重し合う関係があって、お父様が娘さんへの気遣いや感謝等を自然に持つことが出来たら、
Oさんがお父様に対する腹立ちや不安そして悲しみを、ここまで溜め続けていくことにはならなかったと思います。

Oさんにとってのお父様は、気遣うOさんの話は聞かずに、勝手に出掛け、勝手なものを食べ、
配慮なく部屋を汚し、怪我をしたり病気をしたりして通院や入退院を繰返す存在だった訳です。



その頃のOさんの口から出るものは、お父様への怒りと苛立ち、そして、
なぜ自分はこんなめに遭わなければならないのかという、嘆きのような人生への憤りと不安でした。
同じ空間の中で暮らして毎日顔を付き合わせるだけではなくて、どんなに大変でも世話をするのは自分しかいない…
Oさんの精神状態は大変なものだったと思います。

長年Oさんとお父様の間にいてくれたお母様に対しても「母の気持ちが本当によく分かります」と言われていました。

そんな毎日を過ごされているOさん自身の心が少しでも楽になるように、
心に怒りが湧いてきたら、
何しろ『ありがとう』を繰返すことをお勧めしました。

数週間経過した後の、Oさんからのメールです。



ありがとーーーの威力はテキメンだったと思います。
(ほとんど、怒った後に言ってましたが)
やり始めてから親戚の叔母さんが、私が居なくても、時々家に来てくれて、
父の話を聞き、一緒に買い物に行き、夜ご飯も作って一緒に食べて帰ってくれるようになりました。
明日も来てくれるとのことです。

そして、ほんのほんのちょっとですが、父も素直になるときが、増えた様な感じです。

しかも、今日は父と昼間食事と買い物に行きました。
まだ、そこまでのレベルには早かった様で、二時間後にはキレてしまいました…。
でも、今回は時間を置いて、再度電話でですが、ちゃんと話せました。




先ず、この状況の中で何しろ『ありがとう』を繰返されたことに頭が下がります。
「心の中でちょっとした合間や不安や怒りが来た時には、言いまくっています。」
というOさんは、真さに藁をも掴みたい気持ちだったと思います。

Oさんという女性は、何か目標のようにやらなければならないことがあると、一心にそれに集中して力を注がれる方です。
そんなOさんに『ありがとう』とは別に、ハートで繰返してもらうようにお勧めした言葉があります。

『私は幸せになる価値があります。』

この言葉はOさんのお母様にも親しんで頂きたかった言葉でもあります。
さてそれはなぜでしょうか?




*ここに紹介させて頂いている個人的な内容は、ご本人に了解を得て掲載しています。