長年空き家になっていた近所の家が解体されました。
この家は、私の祖父が建てたものでした。
家の前を通る度に、古いけれども、お洒落な仕様や風の通り道を考えて窓を設置されていて、内心誇りに思っていました。
じいちゃん家は、近所なので、子供のころはよく遊びに行ってました。
作業小屋で、材木に刻みを入れたりカンナで削ったりしている姿を見るのが好きでした。
今でもカンナ屑のいい香りを思い出します。
じいちゃんの影響を受けて、一応二級ですが、建築士の資格を取りそちらの業界で働いていました。
結婚して子供が出来、会社を辞め、今は無関係ですが、やはり、建物類は大好きです。
今は考えられないでしょうが、、、
ひと昔前は、寿退社が当たり前で、結婚後働くのは稀で、妊娠すると、いつ辞めるのかと、ほかの女性社員から、嫌がらせを受けました。
そういう時代で、建築業界から遠ざかりました。
話しがそれました。。。
その解体された建物に、何かじいちゃんの片鱗を窺える物が、残っていないかと、いきました。
小さな木片を見つけました。
そこで、作業されている方に事情を話すと、1日早く来ていれば、、、、との事。
そんな中、親身になり探してくれたのが、こちらの束柱でした。
ありがたかったです。
じいちゃんが、材木に刻みを入れ、文字を書いた物です。
宝物を見つけたように、大事に抱き抱えて帰りました。
母に見せると母も、また母方のじいちゃんなので、父親も、見つけてくれて喜んでいるだろうねと話していました。
じいちゃんの名前は、六郎太と、言います。
ちょっとだけ字が欠けてますが、じいちゃんに会えたようで、嬉しかったです。
こちらも、よろしければ、じいちゃんです。