丑三つ時に全く寝られず,有料公共放送を観ていたら,標記山下氏の練習指導風景を放送していた。
「昔は,根性・気合で通っていたが,今は生徒も変わってきていて,指導者も変わらなければならない。体罰などにも配慮しながら..」と言われたが,彼に教えを請うた現場指導者たちへは「野球への情熱と,生徒への愛情」を説いていた。
そして,生徒と指導者を交えた公開練習で,生徒には,
「キャッチボールはなぜ必要か」「相手がボールを取るためです。」
「ではなぜ,相手の胸にめがけて投げるのか」「相手がボールを取りやすくするためです」
「それは相手への愛情か」「はい」(返事はしたものの,初めて知った子もいると推測)
と,そんな生徒側の「やるべくこと」をどんどん引き出していく。
次にキャプテンを皮切りに,厳しいノックが始まった。周囲の生徒は,ダラダラと声をかけている。
「こういう時に,お前たちは何をすれば良いのか」「声を出して応援することです」
「それなら,最初に代表してノックを受ける『キャプテンを男にする』には,どうすれば良いのか」「はい,もつと大きい声で励まします」
そうしているうちに,ギリギリで捕れなかったノックも,キャプテンは以前よりも捕れるようになり,それを感じた部員たちも,次第に結束を固め,さらに大きな声を出していた。
これは,指導者講習会みたいな,たった一日の,しかもほんの少しの時間のことだった。
合唱現場でも,こういうことは,良くあること。
受け手(団員)が納得してくれると,嘘のようにハーモニーが仕上がるのだが,学生のように日々やっている訳ではなく,他の団との掛け持ちも多いので,悪く言えば,せっかく前回にまとまった声が,また「変な声」に戻って再開することもしばしばだ。
山下氏の話を置き換えると「合唱への情熱と,団員への愛情」をもち,さらに向上心を加えて指導すれば,たった一日の,しかもほんの少しの時間の練習でも実力を上げさせることができる(実際に私ごときでも,4年の経験で,相応にはできてきている)
そして,そのように歯ごたえのある団体が目の前にある限り,私は指揮者として(時には2歩進んで3歩下がったとしても)その地道な継続と向上心を持ち続けていかなければならないと,強く思わせられた番組だった。
「昔は,根性・気合で通っていたが,今は生徒も変わってきていて,指導者も変わらなければならない。体罰などにも配慮しながら..」と言われたが,彼に教えを請うた現場指導者たちへは「野球への情熱と,生徒への愛情」を説いていた。
そして,生徒と指導者を交えた公開練習で,生徒には,
「キャッチボールはなぜ必要か」「相手がボールを取るためです。」
「ではなぜ,相手の胸にめがけて投げるのか」「相手がボールを取りやすくするためです」
「それは相手への愛情か」「はい」(返事はしたものの,初めて知った子もいると推測)
と,そんな生徒側の「やるべくこと」をどんどん引き出していく。
次にキャプテンを皮切りに,厳しいノックが始まった。周囲の生徒は,ダラダラと声をかけている。
「こういう時に,お前たちは何をすれば良いのか」「声を出して応援することです」
「それなら,最初に代表してノックを受ける『キャプテンを男にする』には,どうすれば良いのか」「はい,もつと大きい声で励まします」
そうしているうちに,ギリギリで捕れなかったノックも,キャプテンは以前よりも捕れるようになり,それを感じた部員たちも,次第に結束を固め,さらに大きな声を出していた。
これは,指導者講習会みたいな,たった一日の,しかもほんの少しの時間のことだった。
合唱現場でも,こういうことは,良くあること。
受け手(団員)が納得してくれると,嘘のようにハーモニーが仕上がるのだが,学生のように日々やっている訳ではなく,他の団との掛け持ちも多いので,悪く言えば,せっかく前回にまとまった声が,また「変な声」に戻って再開することもしばしばだ。
山下氏の話を置き換えると「合唱への情熱と,団員への愛情」をもち,さらに向上心を加えて指導すれば,たった一日の,しかもほんの少しの時間の練習でも実力を上げさせることができる(実際に私ごときでも,4年の経験で,相応にはできてきている)
そして,そのように歯ごたえのある団体が目の前にある限り,私は指揮者として(時には2歩進んで3歩下がったとしても)その地道な継続と向上心を持ち続けていかなければならないと,強く思わせられた番組だった。