4/19「汚染地図」
今日私の手元に「DAYS5月号」が届いた。
主な内容は「DAYS写真大賞」だが、
巻頭には福島県富岡町の汚染マップが掲載されている。
富岡町と言えば、
地域全体が
「警戒区域」から
「帰宅困難地域」「避難指示区域」「居住制限地域」の3つに分断されてしまったので、
コミュニティーの破壊が最も激しく行われている地域である。
しかし、
国の汚染地図は
事故後2年が過ぎようとしているにもかかわらず、
未だに発表されていない。
そこで
今回線量を測る機材を
「カタログハウス」が提供し、
GPS機能を応用した汚染マップを市民団体が制作したものだ。
これによると、
日中の出入りが自由に出来る
「避難指示地域」の場合、
高い所では
2、26uSv/hを記録している。
これを年間ヒバク線量に換算する
と2、26x24x365=19797、6uSv/hになる。
そうなると,
生き物全ては
過酷な被ばくを余儀なくされると言う事になるので
そのような所に
「帰りなさい」
と言われても
常人であれば帰る気も起きない。
しかし、
国は正気で「帰れ」
と云い、
帰らなければ
様々な援助を切り捨てると言うのである。
これは本当に
「棄民政策」
と言うしかないと思う。
本来ならば、
このような汚染地図を作成するのは
「国」
であって、
「市民団体」ではないのである。
しかし、
国の「除染神話」によって
「ただ、除染すれば良い」
と言う
誤った方向に国が動いているので
国の汚染地図は全く作成されていないのである。
これは正に
「国の怠慢」
であると思う。
いくら汚染がひどいからと言っても
汚染マップ位は作るべきだろう。
「避難指示区域」
ならばなおの事である。
福島事故から2年が過ぎようとしているが
この汚染マップが全国の地域に広がり、
国を相手取った裁判などに活用される事を
切に願うばかりである。