桃始めて咲く候となりました 。
桃の節句が過ぎてそろそろ鶯の初音が待たれます。今年は梅の花が少なくて来てくれるかどうか心配なことです。
画像は男蜻蛉(おとんぼ⇒右)女蜻蛉(めとんぼ⇒左)の結びで今回初めての登場です。
昨年は八角の貝桶に鱗結びをしました。http://purple.ap.teacup.com/applet/yaya/20100316/archive
5年前の結びは二羽蜻蛉結びで羽根は2枚でしたが今回は4枚です。同じ紐で結びましたので窮屈になりました。
六角の貝桶に鱗結びをするとどうも納まりが悪く、鱗結びは八角の貝桶に結ぶものだと2年前に実感したのですが(http://purple.ap.teacup.com/applet/yaya/20090320/archive)
何故貝桶には八角のものと六角のものがあるのか分かりませんでした。
最近どうやらそのヒントが見つかりました。
八角の結びは貝覆の為の貝桶のようで美術館で見るのは大きめで胡粉や金などの装飾が豊かで贅を尽した雅なものです。これは姫君達の遊び道具だからでしょう。鱗結びには地貝を入れる右貝桶と出し貝を入れる左貝桶で結び方が違っているのも納得出来ます。結び方が簡単なのも実用的です。
六角の貝桶は嫁入り道具として飾り用や儀式用のものらしく、結び方が複雑で解いたら結び直すのが容易でありません。又必ず雄蝶雌蝶のように雌雄の結びが付いているのも婚礼の飾りとして納得できます。(房の前の叶結びの結び方が違います)
先々週、大河ドラマで茶々姫達が貝覆いをしているシーンがありました。貝覆は地貝を円形に置くようでTVでも円形に撒いてありました。
貝覆いの貝は数が相当あるのでその中から出貝とぴったり合う貝を探すのはたいへんでしょう。
貝には綺麗な絵や和歌など書いてありますから年令によってその面を出して出貝と同じ図柄や下句の貝を探したりして遊んだりもしたのではと思います。