SAKURA ふるきよきうつくしきもの 

包む 結ぶ 遊ぶ いにしえに学ぶ

香差

2021-09-25 20:42:00 | 
お彼岸中は真夏日が続き、赤とんぼがスイスイと飛ぶのに違和感を覚えました。
今日はやっと涼風が立ち赤蜻蛉にふさわしい秋を感じました。

 旧暦の長月は秋も酣で香を焚くのによい月でお香会が始まります。
 今日の写真は 香差し です。
再開前のSAKURA でも載せましたがこれはお休み中に作りましたので初お目見えです。
 作ってみたい布があり試行錯誤で作ってみましたが不出来です。
縮緬の香差しは販売していませんが確かに厚みが出て難しいものでした。

 香差しはお香木を持参する折に収納する携帯用のお道具です。
開けると香包を入れる差し込み口が三段あります。
下段に菊座を入れる時もあります。

 香道のお稽古は組香が主ですが 炷継香 と言って連中でテーマを決めそれに相応しい香木を持参して連歌のように前者の焚いた香に合わせて香名や香木を選んで焚きお次に送ります。そして次々持参の香を焚き継いでお席を周ります。
何度かお稽古でも致しましたが和歌を読んだりなかなか難しいものでした。
 持参のお香は伽羅ばかりでも重なって面白くなく持参する香木を選ぶのにはかなり苦労します。 
いにしえ人は秋の夜長をこのように風雅に過ごした事でしょう。




又まだこの香差しのデビューのチャンスがなく香包が入ってなく、イメージが難しいかもしれず申し訳ありません。
今月は治療が毎日で掲載もお休みのつもりでしたので遅くなりましたのもお詫び致します。